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坂野民枝・インテリアコーディネーターの目線:    心地よい空間作りのヒント探し:四方山話

  

    インテリアのご相談は HP『 インテリアの教室 坂野民枝 』へ

arflex :カーサ ミア 河口湖

2012-10-27 | インテリア
  10月22日 秋晴れの日 片道4時間
 
アルフレックスの河口湖のショールームに行ってきました。
10数年振り。 建築としての経年変化も味わいがあります。

それぞれの建物のイメージで室内の家具は置かれています。

A棟:モダンタイプ   

B棟:ヨーロッパ型のレイアウト 車庫側からの写真、周りはここを掘ったときの溶岩 

C棟:集合住宅スタイル 

『SOFA - ART & GREEN 』の視点で写真を抜粋しました。

 [sofa:Molteni-TURNER] 奥の壁面左にミラー その前にグリーン 広がりを感じます。

 [table:Molteni-DIAMOND] シンプルな空間に映えるテーブルです。

 ダイニングから先ほどのリビングを見たところ

 リビング(ダイニングの裏面)ガラスの手前のグリーンがテラスからの視線を少し停めます。

 2階 テラスにつながる室内にアウトドア用 [sofa:CLOUD COLLECTION]
 フレームの曲線-テープの直線 螺旋階段の曲線-踏み板の直線・・・
額の中の直線とランダムな四角:ビビッドなカラーがソファのダークブルーを生かしています。





サテライト:    
ワンフロアーの中 コーナーごとに セッテイングされています。
カタログの撮影もここで行われます。

 [sofa:UNO DI NOI] ゆったりした座面が外の森に広がります。
 [sofa:OMNIO] [table:PONTE] L型に配置したソファにテーブルの置き方
         ・・・・・これなら気兼ねなく自分の前にグラスが置けます。

 飾られたパネルのyellowとクッションが呼応しています。
         ・・・・・ライトブラウンのクッションがyellow を和らげます。
             ラグの色のyellow系グリーンも濃紺を和らげています。

 ベッドヘッドにアシンメトリーにアートを掛ける
         ・・・・・広い空間が正面にあるとこれは生きてきます。

左のFIORENZA 右のLADY いずれも1950年代
         ・・・・・RED*このデザイン今を生きています。 


帰りの車窓からです。
道路を90度曲がると・・・新幹線からいつも見る富士山とは 角度が違うと別の顔


11月から冬の間 閉鎖されます。 秋晴れの一日を堪能しました。




IKEA 鶴橋

2012-10-23 | インテリア
中部圏にIKEAはありませんが、この仕事をしていると 時々会話に出てきます。

何かのついでに一度は行こうと思っていました。
少し前ですが、大阪に行った時、2時間ほど時間がありましたので
梅田から 専用バスで30分ということで、行ってきました。

キッチン・ダイニング、 リビング、 ベッドルーム、 子供部屋 
それぞれ、部屋空間が作ってあり また 実際に3LDKとして 配置されているところもありました。

賃貸住宅で数年だけ使うとか、子供部屋でしばらく使うには 色使いもカラフルで楽しいと思います。

[写真OKでした]








 
 かわいい!




 木調の家具は この写真のように天然木のものと、
 木目のシート張りのものがあり 一般の人には 
 質の部分はわかりにくいものです。

 照明器具も雰囲気だけちょっと愉しむぐらいなら手軽です。



雑貨については 消耗品と割り切れば おもちゃや子供用品は 楽しいです。
日本のインテリアにも 絵でも写真でももっと額を飾ってほしいので キッチンや子供部屋にお勧めです。
種類も沢山ありました。


家具などの耐久性のあるもの 照明などの光の質まで気にするものは 
自分で見て把握しないとお客様へは 語れません。

IKEAが日本の住宅に大小は別とし、色 を入れた功績は大きいと思います。 

最近読んだ本

2012-10-10 | インテリア
9月の中旬から完成現場に出かけることが多く、
移動中の電車の中で 読んだ本です。

これから愉しむアンティーク  ヴィクトリア朝



以前は アンティーク家具を扱ったこともありますが、
最近は 私の中では 別のカテゴリーになっています。
今だから 客観的に見られると思い 気分転換も兼ねて読みました。
ロンドンオリンピックで イギリスの街の映像を見る機会が多かったのも
きっかけだったのかもしれません。

バブルの頃は高級アンティークは投機の対象になっていた感がありますが、
ハロッズの家具売り場で、アンティークの書斎デスクが大量に並んでいるのを見て
日本のデパートではイベントでアンティークを出すことはあっても 中古は無いです。
家具の文化の違いを認識しました。
デザインだけでなく、質も年月に耐えられ物でなければ売れません。

話がそれましたが この本にはヴィクトリア朝の時代を牽引したミドルクラスの社会背景、
生活スタイル など ・・・そして 世界の強国があこがれたのが JAPAN

日本の上質の家具メーカーに頑張ってほしいものです。

建築の歌を聴く  中部の名作42選



掲載されている建築のうち このブログにも載せたものも含め 
訪れたことのある建物は 半分ぐらいあります。
  頭の中に雑然とある記憶が この本によって 知識になりました。
近くの買い物ルートになっているところもあります。
全国からの来訪がある建築も あることがあらためてわかります。

中部圏にお出かけの方に 事前情報として おすすめです。 
それぞれの建築のあらすじとポイント、所感があります。

来月はNICで 金沢の21世紀美術館へ行きます。

備える!  3.11から



東海地震は30年以内に9割以上の確率で発生する
机上論では予想できない事前・事後の対処の仕方、
東北の方が経験されたことを 備え にする。
手段があれば 助けられた命 重いです。

官(国・県・市):民間:ボランティア

この本の中で強く考えさせられたのは 
非常時に 官のそれぞれが機能しなくなると、人も物流もストップし、
助かった命さえ断ち切ってしまうこと。
何かを手配できても 道路を通る許可、本当に必要としている場所の認知、
受け入れる体制、届いても使えないもの。
そんな状況に私が置かれたら 交渉役 こなせるかな?やるしかないか!

耐震の家を造ることにインテリアという夢を入れることを日々の生業に
していますが、 そのとき 耐震の建築に自分がいることを願って!

仮設住宅に暮らす方が 少し生活が落ち着いたとき 気持ちを取り戻すため
付いていた無地のカーテンを明るい柄に変えた・・・とありました。
気持ちを前向きにする インテリア 重要です!


それぞれの立場で、自分に[何ができるか]読んでいただきたい本です。





セラトレーディング:CERA TORADING

2011-07-05 | インテリア
東京港区 乃木坂にTOTOの看板、セラトレーディングのショールーム。
ぺデスタルの洗面台を検討中の仕事もあり、久々にきました。

 以前赤坂にあったときにはビルに囲まれている記憶がありますが、
交差点の視界が広がっています。

 埋込みタイプの浴槽、陶器製と間違うほどの艶、アクリルの技術も上がっています。

 ベッセルタイプの手洗器
    ぺデスタルタイプの洗面台  
 色は照明の光もあり、難しいので 
TOTOの陶器色のサンプル帳を借りて確認。
NW1・ホワイト ⇔ N11・ペールホワイトの間の[白]です。

      

ショールームのスタッフの方から、是非ブログに・・・ということで、トイレも撮影しました。

便器、手洗器 少し離れると色の違いはあまり気になりません。

 天井のRにタイルの張込み、正面は前面ミラー。
 女性用ですが、実用的には?・・・早く出たくなる・・・

こちらは長居をしてしまいそうです。
  
男子用・・・書斎をイメージし、正面カウンターにテレビ、手洗器、乾燥機。
便器の背面の額の位置は蓋をが開いたときを想定して掛けられています。
ミラーの高さが額の映りこみで広がりを感じます。
住宅でも参考になります。





アルマーニ/カーザ

2011-07-04 | インテリア
カーザ(CASA)・・・家

アルマーニ/カーザのショールーム:説明会に行っていきました。

サローネがミラノで毎年開かれることを思えば、アルマーニが家具に参入するには
当然の流れとも思います。

昨年、商店建築の表紙と特集にドバイのアルマーニホテルが載りました。
今回の説明にもありましたが、アルマーニの“家具”として確立。

イタリアモダンにエッセンス:アールデコ

 1本脚の丸テーブル:脚とテーブルエッジが梨地のような賓のよいゴールドです。
ラグがアルマーニのロゴ。

ソファの座は程よい硬さ。貼地はモスグリーン(サンプル帳:左)

貼地を見るとアールデコの特徴がわかります。
アールデコが日本の影響を受けたように これを見ていると西陣織りを思い出します。

生地一覧のディスプレイもきれいです。

革貼りの書斎デスク:蓋を開けた状態です。落ち着いた色のモスグリーンが重くなく、軽くなく。
中央の空いたスペースは裏に配線用の穴もあります。ノートパソコンの収納?

漆喰状の上から塗装を掛け,グレーの地紋と表面の光沢がとてもきれいです。

ホテルの一角でさりげなく座るパーソナルとサイドテーブル。それぞれのランプもアルマーニです。

ヘッドボードも布張りでコンフォーターとあわせてあります。マットレス上面までの高さも低く、落ち着いた雰囲気です。

ランプ、キャンドルスタンドなどのインテリア小物、貼地も生地販売OK ですので、
アルマーニのインテリアの楽しみ方は 色々あります。

インテリアスクール 2年生

2011-01-23 | インテリア
インテリア科が無くなるので講師の私も卒業です。

この授業もあと2回で終了。

インテリアスクール2年生の作品です


コルビジェ、マッキントッシュ、ブロイアー、ミ-ス、リ-ト・フェルト、ハンス・ウェグナー ・・・

不朽のデザイン、作り手のこだわり、組み立ててみると、見えていなかった部分が見えてきます。


スカイツリーも組み立てています。どこかで目にしている完成図・・・
展望台の位置、アンテナの長さ、塔としてのバランス。

1分の1の完成も楽しみです。

汐留ミュージアム:バウハウス・キッチン

2010-10-20 | インテリア
新橋のパナソニック電工-汐留ミュージアムに行ってきました。

家具、インテリアや建築でバウハウスははずせないものですが、
《キッチン》という切り口で開催されていることに興味がありました。

バウハウスに在席した半数は女性だったこと、生活の新しいデザインを
キッチンに象徴させ、キッチンの生産の共同体、生活スタイルから
『食』への意識、調理方法などの家事労働・・・・側面を見ることができました。

日本のシステムキッチンの考えはドイツからきていますが、
なぜ ドイツだったのかこの展示を見て 新たに納得できます。

以下の [マイスターキッチン部分]は、許可を得て撮影しています。


平面図の中、左下より食堂、配膳室、調理場です。

キッチンの使い方の当時の映像がながれていました。家事労働の軽減は現在も続くテーマです。

ダイニングルームから配膳室を見る : 配膳室からダイニングを見る
 
調理場から壁の開口を通じて、配膳室へ : 調理場
 
配膳室は[食器の洗い場]でもあります。 シャワータイプの水栓金具
 

調理場も 100年前とは思えないぐらい…熱源が違うだけで、今でも使えそうです。
調味料や食品を入れる小抽斗はシステマティックです。
 

「汐留ミュージアム・バウハウス展、2010年」

少し早めの読書の秋

2010-09-17 | インテリア
9月に入っても暑い日が続き、室内にいる時間をまとめるようにし、
続けて、3冊読みました。読書と言っても、インテリア業界に関する2冊です。
それと直観力について。最近、仕事の周辺の本はあまり読んでないことに気づきました。



・インテリアファブリックの世界 : ハウジングエージェンシー
  (著者は齋藤伸一さん・・・マナトレーディングの設立者)

 ファブリックを扱うマナトレーディングの設立から今に至る経緯のなかで、
 何を考え、どう行動したかが書かれていますが、日本のインテリアの状況を
 客観的に洞察し、インテリアの専門家の方向性を考えさせられる1冊です。
 [まえがき---人生を変えるインテリアを作る それが私たちの仕事]
 本当に、そう思います。
 日々の仕事は何でも屋になってしまいそうな時もありますが、
 この一文はプロとして 根底に置いておきます。


・インテリア業界の動向とからくりがよーくわかる本 : 秀和システム
  (著者は本田榮二さん・・・東リで商品企画をされていた方です。)

工事が伴うので、一般の方にはわかりにくい業界ですが、内容はよくまとめられています。
8月9月はインテリア、設備機器メーカーの新商品の発表が色々あり、
見させていただいてます。業界の再編、商品のシリーズが統合されているのを
目の前にすると、変化を強く感じます。
この一冊でこれまで雑誌や業界紙で見てきた事、頭の中で断片的になったことが、
整理されていきます。
インテリアコーディネーターの仕事も細分化していますが、
私自身は、トータルに見ていきたいので とても参考になりました。
これからこの業界を目指す方にもお勧めの1冊です。

・なぜ直感の方が上手くいくのか? : インターシフト
(著者、ギルト・ギーゲレンツァーさん・・適応行動、認知学、シカゴ大学心理学教授)

しばらく前に本屋さんでこの本のタイトルを見かけ、なんとなく印象にありました。
EXILEの眞木大輔さんがブログでこの本のことを書いていらっしゃいます。
そこで引用されたのは、『自然が人間に素質を与え、長年の実践がそれを能力に
変えるのだ。』という文章と、“なるほどと思うところが多かった。”
という感想が、読むきっかけになりました。

インテリア空間という形の無いものを作り上げるには、お客様のお話を読み取り、
イメージし、提案する・・・まさに直感です。直感を働かすには、情報や知識の
裏づけがないと信用につながりません。
お客様と一緒に様々なサンプルを見ているとき、目の止まった品番を控えたりします。
当たり前のようにしていることです。
人だけでなく、ロボット、動物の行動が理論的に説明されています。
たとえば、ロボットが作曲し、人に感動を与えられるのか?とか、
取捨選択する行動について、人に在って、動物に無い道徳観・・・など
私も“なるほど”と思うところが多々ありました。

普段、なんとなくわかっている事、行動していること 3冊読んでスッキリです。



Franc Franc:表参道

2010-08-05 | インテリア
久しぶりに青山から【MOMA】へ行こうと表参道まで歩きました。
日陰を選んでいたら、通りの向こう側にフランフランを見つけました!

しばらく前に、オープンしたのはインテリア雑誌で記憶してたけど・・・
ここだったとは!

信号の手前で写したのは、車で隠れて…  外観のこの写真はHPからです。

ここは森田恭通氏のデザイン。 以前のインタビュで
『印象に残らない商業施設というのは人に伝達されない』ということばが印象的でした。

そのことばを思い出し、ダメモトで聞いたら…撮影OKです。
私の住宅の仕事にも ヒント有 です。

2階からシャッターON
ペンダントをドーム状に吊るす。
シンプルな器具で、ゴージャス感 ―― 物の可能性!
この数!取り付けた現場の人たちにも拍手!!
 

ビルではできないこと…   自然光が入り、天井が高い! 
壁面の椅子のオブジェ、ホワイト故に全体のシルエットが美しい。

商品ディスプレイ: 配色で“大人”感

手の届かない高さにも並べてあると目的外でもコーナーにも寄ってみたくなる…
きれいな色、場所、視認性ってやっぱり大事!

右が入り口付近 キリンのオブジェ、[階段途中にはホワイトベアーもいました]
動物の選定も女性の客層を意識していて、でも男性にも甘すぎず!

正面奥 絵のコーナー、“鹿の角”が立体感を作って
かえってここに絵があることが印象に残ります。


楽しい寄り道でした! 
次に来るときは名古屋に無いもの探します。
[当然ですが]各コーナー、家から5分のアネックスで見覚えのあるものがいくつか。
それらはそちらで買います。 
今日のところはごめんなさい。
そして、ありがとうございます。

リビング&デザイン展:大阪

2009-09-20 | インテリア
アルフレックスの新作披露で大阪に来ました。
 上質なものを愛着を持って使う考えは、日本には昔からあったことを
 思い出します。

その帰りに、リビング&デザイン展に行って来ました。
 暮らす、住まうについてのこれから先の可能性!

 
2時間半の時間の中で見つけたいくつかです。


マリオベリーニのソファ! 
触ってみる人はいるけど、座ろうとする人は見かけなかった・・・
光るものに座るのは、日本人の感覚にはないのかも?


座ると言う行為に対して人を支える形:永遠のテーマ
 左の写真は 作家の方々の作品。右は学生の作品、筒状のダンボール。
  

水を使って植物を垂直に飾る。水平面と立体の構成だけでなく、壁面の利用!
そういえば、茶室には掛け花入れがあるので、日本の住宅事情には ○。
(ミドリエ:サントリー)
右の写真は畳を壁面に使う。そこに花!
 

トーヨーキッチンのSK、カッシーナのダイニングセット、
照明器具の大きさのバランスが気になりますが・・・
コラボの難しさ!

滋賀県のコーナー、“陶器の破片をオブジェに” 破片の一つ一つの
回りを磨いてあります。この手間を考えるとエコになるのかな?
砕いて、再加工した方が・・・考えさせられます。

上の写真の向え側にあった 和紙のオブジェ:紙の柔らかさ
 緊張感のあるモダンな空間を和らげたいと時に ○


リビング&デザインのタイトルどおり、日々の暮らしを楽しむ
これを提案していくのが 仕事としても 楽しい!