![]() | 小説ウルフルズ 青春というのなら |
ジョン・B・チョッパー | |
ぴあ |
なんだか気分がローだ。
読まなければよかったのだろうか?
でも、もう読んじゃった。
私はタレント本とか暴露本みたいなのが嫌いだ。
アーティストの自伝なんかも気恥ずかしい。
アーティストはいい作品やパフォーマンスを見せてくれればいいのであって、
その裏側とか出来方みたいなのを見ると、
鶴が機をを織っているのを見てしまったみたいな気持ちになる。
苦労話なんてご免だ。
だから、
永ちゃんの「成り上がり」は買ったけど、
読んでて「これは読むもんじゃないな」と思って広島時代で読むのをやめてしまった。
まだ私が二十歳くらいの頃の話だから、
こういう感覚は筋金入りだ。
布袋の手記も本屋でパラパラ見てかっこよくないなと思って買わなかった。
本に限らず、
私はMichelleの映画は見なかった。
BirthdayのDVDもドキュメントの方は見てない。
なんか萎えそう。いつか見るかもしれんけど。
そこで、ジョン・Bのコレだ。
一生読まないでおこうかなと思っていたのだけど、
読んでしまった。
読んでもいいかなと思った。
今の4人を理解するには読んだ方がいいのかもしれないと思った。
きっとどこかでまた誰かと会うのだ。
私は芸の花道も、
途中まで読んで、
ジョン・Bがしんどくなってきたところで、
私もしんどくなってしまって読めなくなってしまった意気地なしだ。
小説ウルフルズには最後に再掲されていたので、
がんばって読んだ。
内容は、意外なことは一つも書いてなくて、
思った通りだった。
ジョン・Bが脱退した時も、
私は驚かなかった。(復帰した時はちょっと驚いた)
私がウルフルズを苦しくて聴けなくなってしまったことは、
本当のことだった。
だから今、
こうなってることはとても自然で、
いいことなのだと思うよ。
さてどうしよう。
ウルフルズを語る権利が私にあるだろうか。
私はウルフリィではないだろうし、
ウル友もいないし、
ファンクラブももう入っていないんだよ。
10年間見放したヤツだ。
ただ、10年以上前になるけど、
私がウルフルズを愛してやまなかったのは本当だ。
ただ、
ほら最近スタア☆ケーヤンにテンガロンハット贈ってみたり、
お葉書いただいたりした。
このブログももしかしたらウルフルズファンの方もお越しになってる可能性もあって、
なんか私がウルフルズファンみたいに思われている方がいらしたとしたら申し訳ない。
ちょっと鬱陶しい話を書こうかな。
ウルフルズとの出会いは、
多分ラジオかなんかだったと思う。
曲は忘れてしまったのだけど、
漠然といいなぁと思って、
ウルフルズというアーティストは覚えていたので、
「爆発オンパレード」を買った。
そんなにいいアルバムだと思ったわけじゃないけど、
好きだった。
その後ガッツだぜ!が出た。
とてもよかった。
社会的認知も上がった。
「すっとばす!」はとてもいいアルバムだ。
私は今でも一番好きだ。
「BANZAI」はものすごく売れたらしい。
ウルフルズは勢いがあった。輝いていた。
ライブは最高におもしろかった。
「俺たちはウルフルズ~!お前たちは~?」「お客~!」というCall&Resはこの頃からあった。
「いい女」のケーヤン「もう一回トータスに会いたいか~!」もあった。
好きすぎてあえて車からCDを降ろした。
友達が「好きなのに聴かないの?」と聞いて、
「ウルフルズばっかり聴いてしまうから、ガマンしている」と言って驚かせた。
ミニアルバムというかシングルみたいなのがたくさん出た。
借金大王、すっとばす、トコトンで行こう!、 大阪ストラット・パートII、 SUN SUN SUN'95、ブギウギ'96、そら
あたり。
なんでもとにかくよかった。
ブギウギ'96なんかミニアルバムレベル。
6・3・3、ツギハギブギウギが入っている。
あのね、
ケーヤンを知りたいならコレを聴いて欲しい。
もちろん、
15年近く経った今は、
この頃より数段巧く、色気のあるギターになっている。
奇跡的にツギハギブギウギ発見。
ただし、同じPCで聴いても、
CDをiTuneで聴いてるのと全然音質が違う。
ギターはこんなにチャカチャカしてなくて、
もっと綺麗な音をしている。
ケーヤン聴きたい人よ、
CD焼いてやろうか?
ああ悔しいなぁ。
さて、
なんだか違和感をもち始めたのはコマソンくらいで、
嫌になってきたのは、かわいいひと、しあわせですか くらいからかな?まだかなり売れてた時期じゃないか?
個人的に人生の転換期で私の余裕がなかったのもあるかもしれないけど、
聴いていて、以前のようなわき上がるような楽しさを感じなくなった。
ウルフルズを聴いているのが苦しくなってきた。
ライブに行かなくなった。
サンキュー・フォー・ザ・ミュージックは買わなかったんじゃないか?
買ってたかもしれないけど、あんまり聴いた覚えがない。
なんだかよくわからない怒りがあった。
こんなになっちゃったんだぁという怒りだった。
いい曲だけど、なんか楽しくないのだ。
なんとなく聴かなくなったアーティストなんかはあるんだけど、
拒否したのはウルフルズくらいかもしれない。
愛という憎悪だった。
ほどなくして、ジョン・Bが脱退した。
やっぱりかと思った。
偶然、コマソンで暑中見舞い描いてるんだけど、

このジョン・Bの表情を見よ。
私に見抜かれるくらい、ジョン・Bはくたびれていた。
それっきりだ。
「明日があるさ」のCM見て、
何がしたいか分からなかった。
あれ、売れたんだなぁ。不思議だ。
カバーはもともとやっていたし、
別にジョン・Bがいないとダメだとかそういうことではなくて、
なんか見失ってるなと思った。
改めて芸の花道を読んで、
やっぱり、「明日があるさ」については、
ケーヤンと森本社長は拒否的だったとわかった。
その後、ジョン・Bが戻って、
バカサバイバー、サムライソウルなんかはいいと思ったけど、
もうとっくに捨てたウルフルズに「今更」という気持ちもあって、
CD買うまでには到らなかった。
その後あんまり意識することもなく、
去年活動停止した。
そうか~と思った。
よく続いたわと。
長くなりそうだから、
とりあえずここまでにしよう。
最後に、
ウルフルズのカバーについて。
洋楽に歌詞乗っけてるのも多いけど、
大瀧詠一なんかもかなり歌ってる。
それには理由があるんだが、
また後で語ろう。
それと、
カバーってよりは、オマージュみたいなのも多い。
ヤツらは盗作にならないギリギリぐらいの遊びが好きだ。
このテの作品はケーヤンが絡んでることが多いな。
ガッツだぜ! は THAT'S THE WAY!だぜ。
多分、かわい~いひと♪ は TAKE IT E~ASY♪ だぜ。
どっかで聴いたことがあるような曲だけどなんかちがう…そんなのたくさんあるぜ。
そこがおもしろいんだぜ。

いつもクリックありがとうございます。