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自己満足で色々かいてる独りよがりブログです。

フラカンの日本武道館~生きててよかった、そんな夜はココだ!~ 2015/12/19  個人的感無量日記(前篇)

2015-12-25 12:15:37 | 音楽?
お布施のつもりで、
すごく前に申し込んでいたチケット。
行けたらいいけど、行けないだろうなぁと思っていた。
だけど、
チケット取ってると行くもので、
はるばる九段下まで行ってきました。

DVDも出るので、
細かいことは要らないだろうし、
MCが違うとか、そこはそうじゃないだろうとかボロもでそうだし、
なんといっても、みんなの武道館なので、
私の個人的日記にとどめようと思っています。

…とか書いてたら、
記事が消えてしまった。
Twitterの下書きに入れていたものも消えてしまった。
どこかに消えぞこなってないかずいぶん探したけど、
消えてしまっていた。
再編集しようと思って、
短いスクロールバー見たとき震えた。

もうこれは書くのをやめた方がいいというお告げなのかも…と思ったけど、
なんだか読みたい方もいらっしゃって、
もう一度思い出すことにした。
初めに書いたものと全然違うものになって、
それだけ間違いが増えたと思う。
直後の興奮とは別物になったかもしれない。
だけど、
やっぱり書くことにしたので、
いつものようにテケトーに読んでくだされ。





直前でいろいろあって、
私はnemuriさんの隣で見ることになり、
私のチケットでM~ちゃんが見ることになった。
譲ったチケットけっこういい席だったのですよ。
でもなんか、
M~ちゃんにここから見てほしいと思ったのである。
本音を言うと。
20年以上前、
私にフラカンを教えてくれたのはM~ちゃんだし、
M~ちゃんが、なんだかんだ言いながら、
フラカンのことを大好きで、
見届けたいと思ってたのわかっていたからですね。
二度と見られないだろうフラカン武道館を、
nemuriさんと一緒に見るのもオツだし。

大雪が降るかもしれない、
異常な寒波が来るかもしれない、
空港でトラブルがあるかもしれない、
絶対、なにかしでかす(←フラカンが)に違いないと思われた当日、

稀に見るバカッ晴れ。
今まで雨を降らせ続けたのは、
この日のためやったんやね。

物販は凄い列で、
nemuriさんが並んでくださってて助かった。
リハはものすごい音漏れで、
……うん…そんなのするんかな…ってなったけど、
なるべく耳を塞いでいた。


はじめての武道館。
アリーナでライブを見るなんて本当に久しぶり。
ようこさんのウグイス嬢アナウンス。
ええ、ウグイスっていうより猛禽類的な迫力の注意事項でしたよ。
ステージの対面は関係者席で、(ちなみに関係者入口表示が大きすぎて笑った。どんだけ関係者おるん!)
フラカンより豪華な人たちがズラリ。
そのサイドは、いかにも「名古屋ツアー」って感じの家族連れなど。
多分、フラカンってものを見てみようとか、友達に誘われてとか、
初めてフラカンを見る人もいるだろう。
なんとソールドアウト!
9000人(らしい)の18000個の耳が、フラカンの音を聴くんだぜ!
いつもは私らファンしかいない場所がこんなことになって、
なんだか私も晴れがましい。


大きな大きなバックドロップに、
いつものセット。
本当にいつものセット。
事前アンケートで、武道館への希望を書く欄があって、
私は、
「いつも通りのライブを武道館で演るのがみたいです。
いつもやらないような変な演出盛りだくさんとか、ゲストが出てイベント的になるのは嫌です。
4人で続けてきた過程だから、4人のライブがみたいです」
と書いた。
そのあとのライブのグレートのMCで、
みんな同じようなことを書いてると分かってホッとした。
それを分かった上でのシンプルなセットだった。
それだけで…いやもう泣きそうになったんだけど、
絶対、泣いたりしないから。


ハッキリ言って、あの曲を是非武道館で聴きたいとか、
そういうのはなかったんよね。
それはフラカンが考えればいいし、
それはフラカンが考えつくしたものだろうし、
それ以上のものはないのだから、
それを一曲一曲受け入れるだけなのだ。
…なんて言いながら、
nemuriさんに「NUDE COREが出てないの!」「豚肉くわえたいなぁ」とか言ってて、
窘められましたよ。

セトリはどこにでも落ちているのですが一応こんなかんじ。(某所から拝借)

1. 消えぞこない、2. 恋をしましょう、3. 星に見離された男、4. 永遠の田舎者、5. はぐれ者讃歌、6. 脳内百景、7. トラッシュ、8. ビューティフルドリーマー、9. 元少年の歌、10. この胸の中だけ、11. 夢の列車、12. 発熱の男、13. 吐きたくなるほど愛されたい、14. 深夜高速、15. 春色の道
16. チェスト、17. 俺たちハタチ族、18. 終わらないツアー、19. 真冬の盆踊り
EN1
20. 夜明け、21. ロックンロール、22. 孤高の英雄
EN2
(きよしこの夜)23. 白眼充血絶叫楽団、24. NUDE CORE ROCK'N'ROLL、25. 三十三年寝太郎BOP
EN3
26. 東京タワー、27. サヨナラBABY

いつもよりずいぶん遠いところから見ているので、
細かいところは分からないのだけど、
竹安は黒っぽいシャツにチョッキ?、小西はいつもの赤、グレートはキラキラのスパンコオーバーオール、圭介はドットシャツにジャケット。
(後に全員の衣装はいじられます)

ちっちぇーーーー!!
けいすけ、ちっちぇーーーー!!
もうバックドロップの「フ」よりちっちぇーーーー!!
でも、
武道館での存在感はでっかいぜ!!

会場が一斉にうぉぉぉぉぉーーー!!!と叫ぶ。
こういう感じのライブに昔は行ってたけど、
もっと、すごくメジャーな人のライブだった。
フラカンにこんな規模の歓声が向かう日が来ると思わなかったと、
それだけでウルッと来そうになった。
ウルッと来そうになっただけだけど。

消えぞこないから始まった。
最新の曲から。
でも、
消えぞこなったから、
今ここにおるんやもんね。
まず、フラカンの「今」を見せてくれるんやね。
死ぬこともできないでくれてありありがとう。

会場の地響きみたいな歓声が、
フラカンのライブでは体験したことないものだった。
はじめ、ちっちゃいなぁと思った、
セットと4人にフォーカスしていくと、
段々大きく見えてくる。
大きいよね!今、この大きな会場を支配してるんだから。

けいすけが「武道館ーーー!」と叫んだ。
気の利いたこと言わなくていいよ。
「武道館」に全部つまってる。
遠雷みたいな歓声が上がった。


竹安のグリグリのリフ!
けいすけがマイクスタンドを高く掲げる。
恋をしましょう…を、
こんなところで聴くなんて。
けいすけのハープが喧噪の隙間を縫って響き渡った。
けいすけのフリに合わせて、
見たことない数の腕があがり、
左右に振られた。
チラリとスタンドを振り返ると、
みんな振ってる。
壮観。
けいすけー!あんた、こんだけの人の手綱とってるよぅー!
すぅげぇなぁ!!

そして、
星に見放された男。
新旧織り交ぜて来る。
そうだなぁ、
この日のセトリは、
単にフラカンの26年の名曲だとか、
そういうのではなくて、
なんての?けいすけの調子を上げる、ひいては、お客さんの調子を上げるために、
すごくすごく考えられたものだと思う。
もしかしたらですよ、
もうこの辺でけいすけの心が萎えてるかもしれないじゃないですか。
その時のための応援ソングだと思うよ。
オーエス!オーエス!!
でも、大丈夫。
モニターに足をかけて絶好調!!
遠くてそんなに細かな表情までみえないけど、
気持ちよさそうなのがわかる。

パンとステージが明るくなった。
永遠の田舎者だった。
今回は正直に書こう。
泣いた。
万感の思いで、4人がいるのが伝わってきた。
なんかうまく書けないです。
悔しいけど泣いた。


肩で息をしてけいすけがいつもの水筒からグビグビ。
ステージの上はなんも変わらん。
でっかいバックドロップと縦に伸びたでっかい照明くらい。


…えーこれからMCなど書きますが、
「ここで言ったんじゃない」「ブレイクの場所が違う」「セリフ回しがちがう」「それは小西が言ったんじゃなくて!」というのは、
禁止です!
DVDでの検証もご勘弁ください。
もう、そう思い込んじゃってる私だけの記憶ですけん。



妙に響く声でMC。
喋るたびに会場の反応がうぉぉぉ!となって凄い。

とうとうこの日を迎えた話。
G、ソールドアウトに感無量。
G「ガラガラ前提で(MC)考えていたから、
こんなに来てもらって…」
「いつもの通りのライブをしようと」(そうだそうだ!!ありがとう!!これがみたかったよ!)
け「いつも通り!」
G「いつもと違うじゃない。そのジャケット23000円なんでしょ?」(nemuriさん「安!」)
け「これくらいはね!
言っとくけど、これ、上京20年成人式のときのとは違うから。
今日のために買ったんだから。
サイズがあってよかったよ」(既製品かよぅ!)


G「…竹安」
竹「……(@_@;)」(喋ろうとするが喋れない。感無量+緊張)
G「ベスト着てるのなんか初めて見たからね」
竹「……これは、ベストじゃなくてジレ」
け「えー!?ジレット?髭剃り?」
竹「…ボクもジレットって思ったんだけどね(思ったんか!)、ジレ!」

竹安は1週間で5キロ痩せたらしい。
ダイエットっていうよりやつれて見える。
このステージに賭けてきたんやね。

小西はいつもと一緒。
普段通りで行こうというのを素直に言葉通りに取って、
本当にいつもと一緒にしてしまった小西。

加湿器もいつもと一緒の場所に鎮座している。
け「乾燥する」「6畳用だから」
け「武道館何畳くらいだろう?」
G「武道館を畳で測らないだろう?」
け「6畳って言ったらこれくらい(歩き回りながら)だよね?…いや、これじゃ狭いか…」
G「どうでもいいことばっかり言うから!」
いつもみたいなMCに、
Gが『今日はお招きしたお客さんがお見えだから、ちょっと落ち着きなさい』という感じでたしなめる。

いつもと一緒にみえるけど、
全然違う。
グレートは、MCしながら時々喉がつまったようになって、
…涙を堪えてるように聞こえて、
時々グッとつまる時に、私も喉の奥がグッと締まった。

けいすけは、
いつもよりあんまり喋らなくて、
でも嬉しそうにニコニコしてて、
より、素のけいすけのように感じた。

竹安は…もう、見たことないくらいガチガチで、
せっかくだからもっと動けよ!と思うけど、
ひたすら必死に弾いていて、
MC振られても上の空みたいになってた。

で、
小西は割と普通に見えた。(本当のところはわからんが)
普通に赤いツナギ着てきた小西。
お前は本当にすごいヤツだ。
やはり小西がいるからフラカンだなぁ!!!



はぐれ者賛歌。
こぼれ落ちる未来の中にこんな未来があったんだなと、
そんなこと誰も思ってなかったよ。
けいすけ「武道館ーーーーー!!!!」
天井から滝のように溢れ落ちてくる歓声。
よかったね。
続けてきてよかったね。
武道館に挑んでよかったね。
おめでとう。


マシンガンみたいな16ビートがぶっ放されて、
脳内百景。
定番曲をこの特殊なステージで聴くと、
すごいところでやってるんだなぁ!と改めてわかる。
越境!辺境!桃源郷ーー!の拳が一斉にニューーーーッと挙がるのは壮観。
なんだか普通にライブとして楽しくて、
躍り出てしまって、
スタッフさんから窘められる。
こうやって席決まってる状態で踊るのは久しぶり。
スタッフさんは、
きっと普通のロックバンドのライブを思っているから、
ピリピリしているようだけど、
大丈夫です。
普通のロックバンドじゃないです。
ここでやらせてもらってるのが不思議な、
普通じゃないロックバンドです。

…とか言ってたら、
けいすけのハープが空気をつんざいて、
トラッシュやけん!!!
これ、躍り出ないのがおかしいから!!
なんでこれ選んだんだろう。
9000匹のゴキ○リが武道館を跳んでるんだな!と思うと、
愉快だった。
武道館にゴキ○リを跳ばしたの初めてではないか。
ついでに、ハエも飛ばせばいいのにーけど、
セトリには限りがあるから無理かとか考えていた。

このまま懐古的セトリで行くのかと思ったら、
突然のビューティフルドリーマー。
そうだよね、
この曲でファンになってくれた人もいるんだから、
聴かせないといけんね。
と、
なんていうのでしょうか。
セトリだけで、
どれだけ4人が9000人を満足させようと思ってるのか、気を遣っているのか、
考えに考えつくしているのかと、
そう思っただけで、やっぱり喉の奥がグッと締まってしまう。
まあ、
今日くらい私も甘々な親バカな目で見させてよ。
本当に本当によくやってるから!
私の自慢の息子たちはいかがですか!みなさん!
こんなにみんなに配慮できるくらい立派な大人になりました。(46歳にして)
もう今更母親目線をやめろって言われたって無理だし。
私はもう、あの下手スタンドの名古屋親族組に混じっててもいいのかもしれんですよ。



竹安が絨毯から出てこない話。
竹安、
多分色々ぶっ飛んでて、
ギターソロのスポットからズレてたりして、
バミリが見えなくなってたようである。


け「今日は武道館できてよかった」
「高校の友達から連絡が来て」(そういえば、高校の同窓生からの花輪があったな)
「見に来てくれて!」下手スタンドから「わーーー!!」と声が。(やはりあそこが名古屋組だったか)
「同窓会とかするらしい。お役に立ててよかった。こういうことでもないと同窓会とかなかなかしないでしょ?
G「いつにする?どこにする?って決まらないけど、
12月19日武道館って分かってるから合わせやすいしね」(このセリフはGが言ったのか、けいすけが言ったのか曖昧)



G、絶対埋まらないだろうと思っていたとのこと。
それならそれなりに演るつもりだったけど。
Gは社長だから、
毎週何枚売れたか?情報が来るわけで、
それで滅入った時もあった。
(そうだろうね。ほんとに、深刻さが伝わってくるときがあったもんね。
でも、お布施で余計に買うのは違うと思ったんよね。
ちゃんとフラカンのライブを見る人がおらんとダメやもんね)


MCは少なめというか、
グレートがタイムテーブルを気にしていて、
G「今日は長いからさ!」とよく言っていた。
それを、
ああ、今日は長いんだなぁ~!と嬉しく聞いていた。
ベース弾いて、コーラスして、ジャンプして、いろいろ準備して、お金のこと考えて、会場のこと考えて、
なにより、お客さんを楽しませようとして、
本当にグレートは頑張ってる。
色々考えてる。
ソールドアウトに感動して、
来てくれたお客さんに感謝して、
最大限おもてなししようとしているのが伝わってきて、
またグッとなってしまった。


タイムマシンソングが続く。

元少年は、もちろん人気曲ではあるんだろうけど、
このライブのけいすけの心情を慮ったものなのかもしれないと思った。
だって、
もうここで男泣きに、大人泣きに、
泣いちゃってるかもしれないじゃないですか?
この辺で「大人だって泣くぜ」って言っておこうかなと思ったかも…とか考えていた。


今日はえらくかしこまった感じのQ太郎。
Q太郎が武道館で一番場数踏んでるかもしれんですね。
けいすけがモズライトを準備している。


弾き語りゾーンに突入で、
この胸の中だけ。
裏裏とはいるリズムが会場に沁みる。
けいすけのセリフ「おーいオッサンーーー!!」
と少年時代の自分と会話するシーン。
あのね、けいすけ少年、
君は未来、武道館のステージに立ってるんだよ!
コメディアンに似たようなことで、
武道館のステージに立ってるんだよ!
きっといろいろいろいろあるだろうけど、
将来君は武道館のステージに立つことになるんだよ!
なんだろう?
普通は純粋な少年と卑屈になっちゃったオッサンの会話に聞こえるのに、
この日は、堂々と、
「期待しておけよ!」と少年の背中をたたく画が見えた。
それくらい、
けいすけが堂々としていたのだ。

…でも、
このあたりの喉が苦しそうで。
カサッカサになってて、
長いと言われたライブの最後まで続くのか、
ハラハラしていたんよね。
今こそ、加湿器に行って喉を湿らせてほしかった。
けいすけがどうしようもなくダメになったらどうしようと怖かった。
本当に。

曲間に「けいすけーーーー!!」「竹安ーーー!!」「グレートー!!」「小西ーーーー!」と、
声がかかる。
(後日、
フラカンよりずっと前から泉谷しげるを愛して愛し続けているM~ちゃんが、
「泉谷しげる来てた?あのけいすけーって声、しげるにしか聞こえなかった」と言っていた。
泉谷しげるの目撃情報はみなかったけど、
泉谷しげるなら来ててもおかしくないし、
泉谷しげるだったら、コッソリ自分でチケット買って、
関係者席ではないところで、コッソリ見てそうで、
けいすけに思わず声をかけてしまいそう。
でも、未確認の話だから、
生霊かもねということになった)


けいすけがハープをプカプカ鳴らす。
で!でた!!!
夢の列車!!!
がんばれー竹安ーーーー!!!
そうかそうか、
あの異常な緊張の理由の一つはこれだな。
鈴木車掌の挨拶で発車する夢の列車。

Gが「列車は走るーーーー!」と叫ぶ。
煽るような、けいすけのハープ。
さあこいさあこい!
竹安こーーーーーい!!!

で、
来た!!
長い長いギターソロ。
所謂旋律を弾くのではなく、
ストロークでこれだけの時間を聴かせる方が何倍も大変なのではないか。
会場が息を飲んで竹安に惹きつけられた。
竹安は呼吸を止めてるんではないかというくらい集中していた。
その鬼気迫るギターは形容しようがない。
スゲエーー!!

ギターソロが終わると、
会場から地響きがした。

その上をピョンピョンと跳ねるように、
けいすけのハープが軽快に鳴った。


終わった後の竹安の安堵の表情。
G「最後の最後でこだわって、ずっと弾いてたんだよね」
これに憑りつかれて5キロも痩せやがってからにーーー!
その努力がヒシヒシと伝わる演奏だった。
拍手以上に称賛する方法が分からないよ。


本編中盤になって、
やっとGのスパンコールオーバーオールが弄ってもらえる。
スポット当ててもらって嬉しそうなG.
G「誰も触れないからさー!さっき竹安のベストの話とか、鈴木のジャケットの話とかして振ったのに、
来る!来る!と思ったのに、誰も触れてくれないんだもの」
金とか銀とか嬉しがるのは昭和ということになる。

スパンコールはドットだという話。
けいすけもジャケット脱いで、
白に黒のドットシャツ。
け「竹安にもドットがある」「見たんだよね、靴下」
竹安のパンツの裾を上げるとドットの靴下。
け「ミスターは……顔にドット!(鼻の穴)」(私はここ、よく聞こえなくて「身体の中にドットがある」と思ってて、なんか病気なんかと思っていた。あとで教えてもらった)
みんな、それぞれドットで揃えてきた。


けいすけがしみじみとしたコードを鳴らす。
発熱の男。
けいすけ「喝采を浴びている~♪」
なーん!もう!喝采を浴びたがりやがって!喝采を欲しがりやがって!
もう拍手喝采しちゃうーーーーーーー!!!!!!
会場全体の猛烈な拍手喝采。
けいすけは、
それはそれは嬉しそうに、気持ちよさそうに喝采を受けていた。
曲に入ることなく、
いつまでも喝采を浴び続けていた。
感無量という様子であった。

おめでとう、けいすけ。
おめでとう、フラカン。
この喝采は、あなたたちが続けてきた結果です。

こんな感動的なシーンで本当になんなんだけど、
私はなんだかゾッとしたのです。
こんなに頂点に立ってしまったら、
もうこれ以上がないとしたら、
けいすけが死んじゃうんじゃないかと、
ふと、
嫌な気持ちがよぎった。
バカみたいなのだけど。


けいすけの歌に。
竹安のバッキングが重なる。
4人の音が融合する。
寒いわけではないのに、
足元からゾクゾクとした泡立つものが頭の先まで駆け上がって、
目の奥を刺激した。

閉塞感があって絶望的な気分で聴いていたこの歌が、
広がりを感じて、希望を持って聞けるのは、
そうだね、
この曲を作ってから時を経て、
今ここに立っていることを、
喝采を浴びていることを、
見届けられているからだね。


そして、
吐きたくなるほど愛されたい。
なんやろ。
今日はどんな絶望的な曲も晴れがましく聴こえる。
普通はそういうの嫌いなのだ。
辛い曲は辛く聴きたいし、
リリックの意図を無視してる気がするから。
でも、
なんだかこの夜は、
全部の曲が希望に満ちて輝いて聴こえるのがよかった。
どんな過去も、
今日につながっていることを知っているからだね。
けいすけが、
かつてこういう気持ちであったことが、
今日への過程にすぎないことを知っているからだね。
そしてなにより、
4人がそれを分かっているからだね。

あああーーーーああああーーーー!
と声を張るけいすけが、苦しそうに感じた。
喉を守るかもしれない、気分が落ちるかもしれない、それでもいいんだよと思ったが、
この日のけいすけは、一切退かなかった。
攻めて攻めて、もう今夜で声を失っていもいいと思ってるんじゃないか?と思うくらい攻めた。
普段なら、
やめて!と思うところであるが、
行け!行け!と思った。
今日踏ん張らなくて、いつ踏ん張るんだよ!!


竹安の透き通ったギターが鳴って深夜高速。
会場の奥からおおお!と声が上がった。
これが聴きたくて来た人もいるだろうからね。
いつもは、ちょっと醒めた感じで聴いたりするんだけど、
先日、熊本で「この曲があったからここまでこれた」とけいすけが言ってから、
そうだなぁと思った。
なので、
私も大事に聴いた。
丁寧な竹安のピッキング。
最後にジャーンとコードを鳴らすと、
会場から歓声が上がった。


明るいコードが鳴る。
で、おー!来た!春色の道。
あの子が聴きたがってた曲だ、よかったね!とキュンとなった。
この辺から少しけいすけの喉が取り戻してきた気がした。
気にならなくなったというか。

軽快な小西のパーカッションとユニゾンが、
かわるがわるやってくると、
春に彩られた風景が通り過ぎていくような気分になる。
それだけ自分が前に進んでいるような気がしてくる。
また春がやってくるのを信じられるようになる。


メンバー紹介。

ギター!竹安堅一!
竹「……(`・ω・´)」(…竹安緊張継続中)
お礼とか、少し喋って、
竹「……(´・ω・`)」(終わり)

ドラム!&アクター!ミスターコニシ!
小西は普段通りのコメント。
小「ありがとうございます」

ベース&リーダー!グレートマエカワ!
多分、またお礼とか。(すみません。もう、全然覚えてなくて)
ソールドアウトだし、
鈴木も23000円のジャケット買っていいとのことでしたよ。(ここで言ったかどうか忘れたけど)

どこで言ったか忘れたけど、
「みんなのおかげで武道館できたんで、
僕たちだけでできたんじゃないんで、
みんな『武道館やったよ!』って言っていいから!」と言っていた。
多分、
グレートは本気でそう思っていたと思うよ。

ボーカル!鈴木けいすけ!

活動休止なし!
メンバーチェンジなし!
ヒット曲なし!
4人そろってフラワーカンパニーズ!!!!


チェスト!

ああ、いつもと一緒。
いつもと一緒の流れでチェスト!
本当に、本当に、
いつもと同じライブをやりやがった!!


けいすけが、
ステージの端の端まで走って行って、
おいなりさーん!おいなりさーん!

みんなでクラップしてチェチェチェーーースト!
こんな壮観なチェスト初めてだし。
笑えない日々があったときに、
この曲を聴いて泣いた。
今日は、とてもいい気分で泣いてる。


で!なんとーー!ハタチ族!!
いつも言いますが、一番聴いた曲ですよ。
けいすけのハープが武道館をギタギタに切り裂く。
声、が、出てるかな!?
ああ、あの高音ではないけど、
なんて深みのある、46歳のハタチ族の声なんだよう。
20年前、
けいすけの声がこんなにいい感じで老けるなんて、
あんたたちがまだ4人そろってるなんて、
おまえたちが武道館に立ってるなんて思いもしてなかった。
ので、
私、多分、滂沱していました。

その流れで終わらないツアー。
よく考えた、
本当によく考えたセトリ。
ハタチ族から終わらないツアーだから。
そうだった。
さっき、
この日に終わっちゃうんじゃないかとか、
そんなバカなことを考えた自分を嗤った。
今日で終わっちゃうわけじゃいじゃないの。
単に、武道館イヤーが終わるだけ。

終わらないツアー!!
と拳を挙げた。
けいすけが、それはそれは気持ちよさそうにクルクルとステージを回り、
竹安がキラキラした三連符を重ねた。
グレートが楽しそうに駆け回り、
小西はようわからんけど、いつものように叩いていた。
照明のせいじゃないぜ!
今、4人が輝いているんだぜ!!!

胸がいっぱい。
胸がいっぱい。



そして、ヨサホイ来た!
本編最後で、早い段階で、これ持ってくるわけか!
いいでしょう!
受けて立ちましょう!

待ってましたと、
スタンドも一斉にヨサホイ!ヨサホイ!
はじめての方!大丈夫です!いつものことですから恥ずかしがらないで!!

きっとこれは遊んでくるなぁ。
いろいろぶち込んできてもいいですよ!
で、アレやるんでしょ?
「ヨサホイ!ヨサホイ!ヨサホイ!アリーナ!」ってやつ!
「ヨサホイ!ヨサホイ!ヨサホイ!一階席!」ってやつ!
特にね、「アリーナ!」なんて、
ワンマンでもう二度と言えないんだから言っちゃってくださいよ!
こっちは準備万端ですよ!
さあこい!!

長い長い長いヨサホイ。
う、腕が辛いんだけど。
早よ言え!「ヨサホイ!アリーナ!」
2階席の時とかに休めるからーーー!!

けいすけ、ジーッとアリーナ眺めたり、
踊ったりしている。


はよ来い!疲れるわ!!!

と思ったら、
オーラスの「ヨサホイヨサホイ!ヨサホイのホイ!」が、来た…?

け「イエーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」


終わり?


ヨサホイ煽りなし?
一世一代の武道館で?
普通?
てか、普通以下?のなんの変哲もないヨサホイ?


バカーーーーーーー!!!





と、
フラカン馬鹿丸出しのところで、
やっぱり2つに分けます。
いっぺんにまとめたかったのだけど、
余りに長く、
メモもない状態で一気に書いたので疲れました。
さながら、
夢の列車の竹安のソロのように疲れました。(竹安の疲れ方については想像の域を出ないが)



最初の注意書きのように、
本当にMCどこで言ったのか?とかあやふやです。
一気に書いたので、
後で思い出すかもしれません。

ヨサホイについては、
nemuriさんも「アリーナ!」は言うつもりだったのではないかと。
Gも「言え!言え!」と待っているようであったと。
だよねー。
あのヨサホイ長すぎだし。
けいすけの言葉の中で「アリーナ」があまりになじみが薄く、
でてこなかったのではないかと、
我々の中で勝手に理由づけられました。


フラカンの日本武道館~生きててよかった、そんな夜はココだ!~ 2015/12/19  個人的感無量日記(後篇)
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