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ECHOES

Punk Rock Life

淫力魔神のテーマ

2010-06-09 11:13:49 | Weblog
まあさ、俺なんてロックなんて何もわからないわけ、しょせんはロック音楽愛好者の戯言、それでも人を不快にさせたりする場合もあるわけで、身近な日本のバンドの事を安易に書くのはやめた。



そんな糞みたいなロック音楽愛好家が昔から大好きなレコード「Raw Power」、ヤバくて猥雑なロックの見本みたいなもので、自分の好きなロックの基準のひとつかも。


ストゥージーズは最初の2枚より、ジェームスウィリアムスン時代の音が好き。
アリスクーパーのアクトとは違って、ヤバい人を地でやっているのが音の隅々から匂ってくるレコード。


近年のイギーのソロや再結成ストゥージーズにそれがあるかというと、俺にはそれが感じられない。

巧みなプロデュースでこの当時のイギーを彼自身が演じているのです。

悪いとは言いません、興味が持てないだけでね。
だってRaw Power時代のイギーを今も実践してたら生きてるわけがありません(笑)

彼のカラダを見ればわかります、不健康を気取ったアスリートってところでしょう。


そんな「Raw Power」の拡大エディションが出ると聞き、更にCDとDVDを増量、日本盤仕様の7インチもついたエディションも出るそうで、俺は当然それを買いました。


この時期のアウトテイクやライブ音源は多量に流出され出回っているんで、正直収録内容見ていても新鮮さは無かったんですね。


しかしです、実際に聴いて行くとかなり面白いし、既発曲も音が明るくなって細部まで良く聴こえる。


音が悪いと非難されて一時的に市場から消え去っていたボウイミックス、見渡しが良くなった今回のCDで、このアルバムの下品で猥雑な部分を際立たせていたのが実はボウイの手腕だったというのがよくわかる。


この時期のライブ音源は、オフィシャル、半オフィシャル、ブートと合わせてどのくらい出回っているんだろう。

2枚目のCDに何を今更のライブ音源と思いきや、音質内容ともにかなり高水準で、このセットに含まれるのは大きな意義があると思う。


しかしです、世に沢山出回ってるこの時期のアウトテイクの収録数が中途半端じゃないのかい。


あえてライブ音源を外してアウトテイクをもっと充実させたほうが面白いセットだったとも思える。

21世紀になって新たにミックスされた「Raw Power」からも2曲収録。

その2曲の音の良さ!

オリジナルでは消えてしまうギミーデンジャーの最後の部分の空気感の素晴らしさは今回のCDではじめて思い知る、鳥肌が立つほど魅力的。

しかしね、何故に2曲だけなんだろう。
ボウイミックスの本編の後に21世紀ミックスを全て収録するのも有りだったと思う。


複数テイク存在していれ「I GOT A Right」だけど、今回収録されたものは今まで聴いてないと思う。

発見、驚きが沢山のセット、だけどまだまだあるはずのアウトテイクもまとまっていたならなと。

不満を感じながらも淫力魔神に引き込まれるのです。

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2 コメント

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Unknown (ハリー)
2010-06-10 22:55:22
いっそのこと、ボウイ・ミックスとイギーの97年
ミックスを両方収録して欲しかったですね。
ミュージシャンの中には満足のいくテイクが録音できてもミックスは何通りも作って迷ってしまうパターンに嵌ってしまう人もいるでしょうから、
この極端な2例は後進のミュージシャンにとっても
いい「勉強」になると思うので。

ライブ音源も悪くないですが、アウトテイクを
もっと聴きたいという欲望が鎌首をもたげたのは
私も同じです。
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ハリーさん (TK)
2010-06-11 11:51:04
本編の後ろにそのままイギーミックス入れても余裕なんだけど、一枚目のCDは本編だけで完結させた潔さもよいとか。


アウトテイクがあれだけ音が良いならライブ音源外してアウトテイクだけで編集、でもこのライブ音源を外すのは惜しいとか。


いっそ値段高くても枚数増やすのもありかなと。


内容は予想以上に素晴らしいですね!
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