
かなり進んでいると思われる日本のロックのCDによる再発だけど、いまだに無視され叶わないのが山本翔。
メジャーから3枚のアルバムを出し、大きな会場でのライブをやり、キャロル時代の矢沢永吉に、俺たちはビートルズだけどあいつはストーンズだと言わせた男。
ミックと呼ばれ人気があったはずなのに全く再評価されない。
確かに、彼の一番良い時、面白い時のレコーディングではなくて、メジャーで売り出そうとプロデュースされたアルバムだけど、3枚ともほんとにカッコ良い。
まだ新宿西口、小滝橋通りにロフトがあった時、土曜日の午後に隔週で山本翔のライブが行われた時期があった。
山本翔では無い週はデビュー前のボウイというバンド。
オリジナル曲に加えてストーンズのカヴァーをたくさん、低い天井に手をかけてミス・ユーを歌う姿はまだ見ぬストーンズを思わせるものだった。
その時期にレコーディングされて発売されたのがロマンティック・バイオレンス。
実際のロック的なライブでの演奏とは違う歌謡ロック的なプロデュースではあるけど、曲がカッコ良いし覚えやすい。
久々にレコード聴いたのだけど、なんとほとんどアルバム歌えてしまう、歌詞もほとんど覚えていた。
でもカラオケにはぜったいに無いな。
ロック心溢れる日本のバンドの皆さん、ドライブオールナイトとかジプシーとかカヴァーすると最高ですよ、誰かやって下さい(笑)
ロマンティック・バイオレンスをリリースした後、まだ無名だった土屋昌己の一風堂をバックにライブをやるようになります。
ロフトなどのライブハウスだけでなくて、日本のロックバンドの有名どころが出る日比谷野音のイベントなどにも出演。
一風堂と一緒にレコーディングしたのがロシアンルーレット。

久々に聴いてびっくりしたのだけど、リザードの1stアルバムの影響がとても強く出ていて、当時のリザード、東京ロッカーズの影響力の強さを改めて感じさせられた。
少々テクノ的なアプローチだけど、やはり実際のライブはずっとロックンロール色が強かった。
南京街の罠とか、もう最高です。
一風堂、土屋昌己との相性はバツグンだと思っていたのだけど、いつの間にか一風堂は山本翔から離れて単独での活動が目立ち人気が出る。
山本翔のバックをやっていたはずが一風堂のほうが人気が出てしまったんですね。
そして、久保田真琴が全面的に協力してレコーディングしたのがメルティング・ポット。

シングルにもなった京都ブルースという名曲を手にして、メジャー路線としての山本翔というシンガーのひとつの完成形かと思うアルバムだけど、このアルバムを最後に活動はフェイドアウトしてしまう。
名前はあまり聞かなくなって、ある日突然目にした音楽雑誌の小さな記事…
1995年のことだった。
最近になって聞いた話では、晩年はかなり厳しい生活で、亡くなりかたも悲惨だったそうだけどここに書く必要はない。
亡くなったあと、亡くなる直前のライブ音源が追悼の意味も込めてカセットで発売されたそうで、最近になり聴かせてもらったそれはストーンズのカヴァーライブ。
はじめて見たロフトでのライブのようにミス・ユーを歌っていた。
是非、再評価してほしいロックシンガーなのです。
もう処分して無いですけど。
一風堂(土屋昌巳)との出会いもこのアルバムです。
russian rouletteの山本翔は、説明が下手ですが色気があってとてもカッコ良かった。
曲も良かったし。
本当にCDで再発して欲しいですね。
自分もこのアルバム、というかリリース前の山本翔のライブで一風堂を知りました。
ほんとカッコ良いアルバムなのでCD発売、再評価してほしいですよね。
友達と話したりしてたのですが、ぎんざNOWとかにも出たそうで、俺は何故かテレビで見た記憶がなくて、ロフトや日比谷野音での姿が印象に残ってます。
かっこよかったですね
日本青年館で見た記憶があります。
カセットで発売されたという、音源も
ぜひ、きいてみたいです。
そうですね、あらためて聴いてみて、どのアルバムもそれぞれの魅力があると思います。
このまま埋れさてしまうのは惜しい。