Mooの雑記帳

日々の感想などを書いていきます。

6月16日(水) 相変わらず財政問題にかかりきり

2021-06-16 21:43:40 | 日記

午後遅くから本格的な雨。夜ともなると、またまた青蛙が光を求めて家の中に侵入、あちこちでピョコピョコ飛び回っています。とらえて外に出そうとするのですが、なかなか捕まらない。
カエルはまだいいとして、始末に負えないのがヌルヌルのやつ。縁側に出ようとして裸足で踏んづけると大変です。気色悪いことこの上ない。
梅雨が明けるまで、しばらくは我慢の毎日です。

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さて、この間、いろいろありました。
町の第2回行財政改革推進委員会に向けて、委員の共通理解を深めるための財政資料をつくっていたのです。どう分かりやすく作るかあれこれ考え、何度も作り直し、やっとできた案を14日の部会で検討しました。

部会というのは、月一回の委員会の間で、委員会の議論を受けてそれを整理し次の協議のために深める、いわば調整機関です。
名称は「総務部会」となり、その部会長に互選で私にお鉢がまわったのです。3人しか部会員はいませんから、2人が賛成すれば決まるのです。

今日16日は、町議会議員の皆さんから招請されて、財政問題でのチューターを務めることになりました。講師として呼ばれたのは私ともう一人の部会委員のMさん。彼は財政のプロです。2人で相談のうえ、同じ資料を使って話をすることにしました。
共通理解を深めるのは行革委員だけではなく、池田町議会の議員も同様ですから、今日の勉強会は大変有意義だったと思います。

このあと、資料をさらにブラッシュアップし、今度はそれを委員の皆さんに事前に届けなければなりませんので、24日の委員会が終わるまではなかなか気が抜けません。

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小さな町が生き残るには、それに相応しい財政規模と、規律ある財政運営が不可欠です。それがここ数年全く崩れてしまい、財政構造をいびつにさせ、結局財政調整金に手を出さざるを得なくなったのです。
いち早くそれに気がついて、町民運動を展開し、議会にも働きかけ、ようやく行財政改革推進委員会にまでこぎ着けたのでした。しかも、これまでは私やMさんのような「もの言う」町民はどちらかと言えばカヤの外でしたが、今回はまともにど真ん中で仕事をすることに。それだけに責任は大変重いのですが、「最後のご奉公」のつもりで、やれるだけのことはやるつもりでいます。

今日の議会の勉強会のために、昨日から今日にかけての議会一般質問をすべて聞いていましたが、財政に関する町長の答弁は耳を疑うようなものでした。全く危機感がない。何をどうすべきかの方向性すら理解していない。これは深刻です。行政トップがこの調子ですから、おそらく池田町の役場は職員の意識も同様なのではないでしょうか。

池田町の現在の財政では、経常的な経費の割合がすでに歳出全体の90%を超えて、80%台の平成29年度から約4億円ほど増えています。もとの状態に戻すには、このくらいの削減をしなければならないことは明らかなのです。昨日の議会である議員がこのことを端的に質問しました。次はこれに対する町長の答弁です。

財政については指標による評価がある。私は必要な費用は何なのか、どんな事業なのか、結局必要性に応じて財政を導入していくということになってくる。4億円という基準がどこにあるのか、私にはちょっとよくわからないが、これを削減目標としている指標は今現在はない。

要するに、現在もはや財政危機は回避され、将来にわたってさらに削減するとしてもその目標はとくにないのだと言っているのです。「行革は常にやらなければならないもので、そのきっかけをいただいた」という行革委員会での挨拶に通じるものがあります。

京都市が、財調はすでに使い果たし、借金返済のための減債基金に手をつけて使い込んだために財政破綻の危機か、というニュースがありました。
行政トップが放漫財政に慣れきって、ブレーキを踏むことが出来なくなれば簡単に財政は破綻します。

池田町での救いは、一般町民の中でこうした財政問題に関心を持ち、まともな運営を願い、ものを行ってきたこと。今にして思えば、過去10年余りの地道な積み重ねが、ここに来て大きな力を発揮し始めたと思うのです。

このあとは、どれだけ沢山の町民がこの問題の本質に目をむけ、声を上げられるかです。


6月10日(木) 池田町の財政 第2回 

2021-06-10 22:56:14 | 池田町行財政改革委員会2021

今回は、池田町財政を危機的状況に陥れてきた、投資的経費の肥大化と公債費の増大の問題です。

池田町は、現町政になってからも各種の事業を多数行い、投資的経費を極端に増やしてきたことが財政悪化の大きな要因となってきました。
そのため、一般会計予算に負担をかけただけではなく、借金による公債費の負担を大きくし、後年度に大きな負担を与えているのです。

(1)行政の投資的経費増大の説明は責任逃れ

町長も財政担当者も、財政逼迫が起こり財政調整基金を取り崩した理由として、次のように説明していました。

社総交等の大型事業が重なったことも起因し、多額の財政調整基金繰入が続いた。そして、平成29年度まで8億円前後をキープしていた財調残高が令和2年度6月補正予算時点で1億円を切る事態となった・・・

継続事業が中心だと言わなくなったことは1つの前進なのかもしれませんが、それにしても、「大型事業が重なった」という表現はまるで他人事です。要するに自分たちの責任ではないといいたいのでしょう。
過去の「池田町まちづくり推進プラン」にうたっていた「新規の起債を最小限に抑制し、公債費の減少を目指すなど、経常的な経費の一層の縮減に努めます」という基本方針、さらには自らつくった財政シミュレーションすらまるでなかったかのような事業の増大は目を覆うものがあります。

(2)投資的経費推移の実態

主な年度の投資的経費は前回示してありますが、まず、端的に数字を見てみます。この5年間の投資的経費が年平均で約13億円というのは、それを遡る10年の年平均のほとんど2倍の水準。こんなことをしていれば、財政がどうなるのかは火を見るよりも明らかです。

昨年度に町民説明会で町が示した事業一覧によっても、継続事業の総計が34.6億円(うち社総交20億円)、新規事業の総計が約20億円となっていました。

なぜ、こんなことになってしまったのか。昨年度町長は、1つはかねてから要望のあった事業だという説明をしていました。要するに町民が求めたものだという言い方です。しかし、それは行政トップとしてはあり得ない説明です。当然ながら、毎年の予算編成の過程で歳入をにらみながら査定を行わなければならないのがトップの仕事だからです。つまり、査定が十分に機能しなかった、切るべきところを切らなかった、財政のかじ取りを間違えたというだけのことなのです。

さらに重大なのは、ある程度町には貯金があったから、安易にそれに手をつけたという2重、3重の安直な財政運営です。財調をいつでも使える便利な貯金だとしか見ていなかったということです。
この点はまた財調のところで深く分析します。

(3)実質公債費比率の上昇

投資的経費の増大が新規起債と公債費増大に拍車をかける結果となった
甕町政の5年間では、明らかにされた事業一覧だけでも、継続事業に35億円、新規事業に18億円かかったとされ、うち起債額は継続事業で8.2億円、新規事業で10億円、計18.2億円もの地方債を発行したことになっています。(実際にはもっと多い)
このため、毎年の借金返済額は毎年6億円~7億円台になり、実質公債費比率はどんどん上昇をつづけ、16%を超えるところまで予測せざるを得なくなっているのです。また、以下にのべる事情から、16%で抑えられる保証はどこにもありません。

借金返済(公債費)は義務的経費として一般会計を圧迫しますから、当然町民の生活に関するさまざまな施策に影響を与えてしまうのです。

それでも、町は18%に達しないから「健全財政」「正常」の範囲にあるとでもいうような態度をとり続けています。

町の広報(6月号)では、実質公債費比率の解説記事を載せていましたが、そこでは次のように書かれていました。

(令和7年度までに、圃場整備、保育園改修をやったとしても)いずれの場合も(実質公債費比率の)ピークは令和7年度の16.4%で、健全財政は維持される見通しです。ただし、今後の地方債の借入額が見込みより増えると実質公債費比率も上昇してしまいますので、事業導入の際は慎重に判断していく必要があります。

現在の町の財政のどこが健全なのでしょうか。社総交の議論の際も、町は同じことを言っていましたっけ。もし18%を超えたら、今度はイエローカードの25%に達していないから大丈夫だとでも言いかねない書きぶりです。余りに甘い現実離れの対応であると言わざるをえません。

(4)現在のシミュレーションには事業がいくつも除かれている
現在すでに明らかになっている事業には、非農用地の整備費および保育園の改修工事があり、いずれも5億円以上の財源を必要としています。現在のシミュレーションでは、使える財源がほとんどないのですから、そうした事業にほとんど対応できない財政構造になってしまったいるのです。

同時に、今後修繕、改修しなければならない施設・設備が目白押しですから、いつどのような工事が求められるのかわかりません。

今後40年間に必要な公共施設・インフラの維持・改修・更新などの整備費が700億円を超える(年平均17.6億円)という試算を町がすでに出しているのです(平成29年)。そんなことなど何処吹く風の広報誌の書きっぷり。令和7年度の投資的経費が2.2億円しかないのに、どうやって町の施設やインフラを維持していこうとするのでしょうか。多分、町長は全く答えられないはずです。


6月10日(木) バラが満開

2021-06-10 22:45:07 | 日記

午前中はバラ園へ。参加は5人程度と寂しい限りでしたが、それでも快晴の下、草取りや花殻摘みに精を出しました。

その間、バラを見に来たご夫婦が二組。一組は群馬から来たというのでビックリ。まさか、このバラ園を見に群馬からきたわけはないだろうと、事情を聞いてみたら、大町市のヒーリング・ガーデン「ラ・カスタ」に午後予約をとり、午前中時間があったのでネットを検索していたらこのバラ園がひっかかったということのようでした。

縮小して昨年と比べればいささか貧弱になってしまいましたが、健気に咲いてくれている薔薇を見れば心もなごみます。何といっても高台で最高のロケーショウン。北アルプスもきれいに見えて気分は最高。

私は、カメラも持って行かず、携帯カメラでは雰囲気ぶち壊しなので、様子はまたこんど。行財政委員会の議事録のチェックをしているために、約1時間ほどで引き上げました。みんな事情はよくわかっているので「頑張ってね」の声が。車まで歩いている間に、誰かが「あの人(私のこと)は、困難になるとよけいに燃えるからね」などと褒めているのか、呆れているのかわからない話し声が届きました。

***

昨日は、大勢のスタッフが待つズーム画面に生徒が入室して個別の学習。ズームの勉強会もだんだん軌道に乗ってきました。手元カメラとか、教材の共有とか課題もまだいろいろあり、少しずつ改善しつつあります。


6月4日(金) 池田町の財政 第1回

2021-06-04 16:21:32 | 池田町行財政改革委員会2021

今日から不定期で、池田町の財政について書いていきます。委員会での議論や町民の中での話し合いの参考になればと考えたからです。

1.池田町の財政の現状をどうみるか
(1)池田町の財政を危機的な状況とみるのかどうか
<3つの見方>
いま、町では次のような3つの見方があるように思われます。
1つは、一部の町民と役場職員、議員がとらえている「かなり危険な状態」という見方。大変少数です。
2つは、現状(とくに令和3年度予算編成)から、一時は厳しいと考えていたが、そう大したことには至っていないという根拠なき楽観的見方。町のトップからしてそうなのですから、それなりに広がりがあります。
そして3つは多くの町民にある「分からない」「関心がない」という立場(「見方」には入りませんね)です。町民の中では多数でしょう。

3番目は論外として、上の2つが主なものですが、町の現状をどうとらえるのかによって、その対策も当然大きく異なってきます。大したことではないとなれば、応急措置でそれなりに急場をしのぐことができるし、ゆっくりと対応策を考えればいいことになります。
しかし、かなり危険ということになれば、何年かは思い切った厳しい対応策が必要となり、根本的な解決策を採らなけばなりません。

(2)町長の認識は事実を見ない全く的外れなもの。
第1回委員会でのあいさつからうかがえるように、町長の認識はおよそ首長の言動とは思えないようなひどいものであり、厳しく指弾されなければなりません。これから行財政改革に真剣に取り組もうと集まった(集められた)内外の委員や、真剣に町の財政を立て直そうと奮闘している町職員を前にして披瀝したピント外れの見識には呆れるほかありません。町長のこの財政問題への認識自体が大きな政治問題とも責任問題ともなるはずです。

(3)池田町の財政は現在「非常事態」ともいえる危険な状態にある。
これが、私はじめ「未来の会」のメンバーや意識的町民、一部議員、一部行政職員の見方です。
では、なぜ「危険な状態」と言うのでしょうか。その根拠は次の5点にまとめることができると考えます。

第1は、現町政になって以来、経常的経費(人件費、公債費、補助費などの経費)が膨らみ、財政を圧迫し始めたからです。自然にそうなったのではなく、また一過性のものではないだけに、そのようにかじ取りをしてきた現町政の責任は重大なのです。

第2は、現町政になってからも、各種の事業を多数行い、投資的経費を極端に増やしてきたことが大きな要因となっているからです。
そのため、一般会計予算に負担をかけただけではなく、借金による公債費の負担を大きくし、後年度に大きな負担を与えてしまいました。

第3は、上記の事業拡大のために財源不足に陥り、財政調整基金に手をつけて3年間にわたって多額の取り崩しを行い、基金枯渇の危機に陥れてしまったからです。
現町政は、交付税が多かったなどの理由から今年度の基金を取り崩さなくても良くなったことを理由に、結局財政困難は回避出来たかのように考えているようですが、後でみるように、基金の現状はそんなに甘いものではありません。また大災害などの緊急事態に対応することもできません。

第4は、令和2年度から緊急避難措置として「3億円プロジェクト」に取り組み、一定の歳出削減を行って予算編成を実施しましたが、その際に作成した今後の財政見通しでは、令和7年度に投資的経費の割合がわずか5%という信じがたい「いびつな財政構造」を予測せざるを得なくなっているからです。経常収支比率の改善は全く見込むことができていません。

第5は、将来人口が激減することが予想される昨今、これを見通した行財政への備えを全く行ってこなかったことです。何よりも歳入の減少、高齢化による福祉関係費の増加、さらに、後年度にさまざまな公共施設や設備の改善・改修が押し寄せてきます。
現在の経常的経費の圧迫が続けば、それだけで予算を使い果たし、将来を見越した財政構造にする余裕も、そのための財源をどこからも捻出できません。

***

2.今回は、第1の「経常的経費の増大」に焦点をあてて、数字を追ってみます。

下の表1を見ると、平成30年度から令和元年度にかけて4.6億円も経常的経費が増えていることに気がつきます。それでも比率がほとんど変化していないのは、歳出規模それ自体が大きく伸びているからです。

ここでは載せていませんが、過去の詳しい推移表を見ると、平成時代に経常的経費が40億円を超えたことはなく、ほとんど38億円~39億円台でした。
ところが、令和に入って急に40億円台に伸び、削減策を盛り込んだシミュレーションでも42億円前後で推移するという異常さ。

<表1>

経常的経費の中でも、人件費、扶助費、公債費を合わせた「義務的経費」は、令和2年度以降それまでの16~17億円台から20~21億円台と4億円以上も増大しているのです。経常的経費の中で占める割合が令和7年度で半分を占めるまでに至っています
「一過性のものではない」というのはそのような意味です。

増大の大きな要因は、まず人件費が0.7億円増加していること。公債費も1億円以上増加、補助費が2億円も増加しています。これだけで約4億円の増加です。

このうち、人件費、公債費、繰出金はまず減らすことができません。
令和2年度に向けての削減で大きく削ったのが補助費、しかも町長の抵抗を押し切って議会が移住定住関連の補助金を大きく減額したことが影響しています。

歳入総額はどう見積もっても45億円程度ですから、経常的経費が42億円も占めれば、残りの3億円程度しか投資的経費として残らないということになります。投資的経費が歳出の10%を下回ったことは過去にありませんでしたから、このあと公共施設の改修、道路・橋などのインフラ整備など社会資本関連の事業がほとんどストップするということを意味します。これで危機的状況ではない、たいしたことがないと強弁出来るとすれば、池田町の財政について何も知らない人の言う戯言という他ないでしょう。

以上のことから結論づけられるのは、経常的経費40億円、投資的経費5億円の水準まで近づける努力をしなければ正常な町政運営ができないということです。とはいえ、並大抵の決意と実行力がなければ実現できない目標です。

(つづく)


6月3日(木) 忙しい1日

2021-06-03 21:56:49 | 日記

朝から午前中バラ園へ。責任者ではなくなったとはいえ、メンバーも少なくなっているし、当面はバラ園の維持管理に助力しないといけませんからね。植え替えたバラはまだ十分花をつけるに至ってはいませんが、それでも健気に咲いてくれていますから、季節の花園という感じになってきました。

とくに宣伝しているわけでもないので、園内は閑散。大糸タイムスの記者が見学方々取材に来てくれていました。紙面で紹介してくれれば、多少は人出も見込めるかもしれません。
下は解像度の低い携帯カメラでの画像なので、全く雰囲気が伝わりませんが、一応どんな状態化をお知らせする意味で掲載しておきます。

昼前に家にもどり急いで昼食をとって、午後1時から役場へ。行財政改革委員会の担当課との打ち合わせです。多方面にわたってあれこれ情報交換と第1回部会の段取りを打ち合わせ、終了したのが午後3時半頃。結構かかってしまいました。

それからまた少ししてから今度は松本のこどもじゅくへ。新しい学生スタッフが3人も来てくれ、中高年スタッフの薄さを補ってくれているので助かっています。ただ、生徒たちも、学生も定着度が低いので、安定的に運営することが1つの課題。今後はZoomでのオンライン授業も増えてくるので、かじ取りが難しくなります。

帰ったら午後8時半。テレビで、「お店でおつりだけもらって帰ろうとした経験ありませんか、そんなときは・・」と痛いところをくすぐる医薬品の宣伝に「何度かあったっけ」とガックリ。力が抜けて急に眠気に襲われてしまいました。寝て忘れよう。