午後遅くから本格的な雨。夜ともなると、またまた青蛙が光を求めて家の中に侵入、あちこちでピョコピョコ飛び回っています。とらえて外に出そうとするのですが、なかなか捕まらない。
カエルはまだいいとして、始末に負えないのがヌルヌルのやつ。縁側に出ようとして裸足で踏んづけると大変です。気色悪いことこの上ない。
梅雨が明けるまで、しばらくは我慢の毎日です。
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さて、この間、いろいろありました。
町の第2回行財政改革推進委員会に向けて、委員の共通理解を深めるための財政資料をつくっていたのです。どう分かりやすく作るかあれこれ考え、何度も作り直し、やっとできた案を14日の部会で検討しました。
部会というのは、月一回の委員会の間で、委員会の議論を受けてそれを整理し次の協議のために深める、いわば調整機関です。
名称は「総務部会」となり、その部会長に互選で私にお鉢がまわったのです。3人しか部会員はいませんから、2人が賛成すれば決まるのです。
今日16日は、町議会議員の皆さんから招請されて、財政問題でのチューターを務めることになりました。講師として呼ばれたのは私ともう一人の部会委員のMさん。彼は財政のプロです。2人で相談のうえ、同じ資料を使って話をすることにしました。
共通理解を深めるのは行革委員だけではなく、池田町議会の議員も同様ですから、今日の勉強会は大変有意義だったと思います。
このあと、資料をさらにブラッシュアップし、今度はそれを委員の皆さんに事前に届けなければなりませんので、24日の委員会が終わるまではなかなか気が抜けません。
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小さな町が生き残るには、それに相応しい財政規模と、規律ある財政運営が不可欠です。それがここ数年全く崩れてしまい、財政構造をいびつにさせ、結局財政調整金に手を出さざるを得なくなったのです。
いち早くそれに気がついて、町民運動を展開し、議会にも働きかけ、ようやく行財政改革推進委員会にまでこぎ着けたのでした。しかも、これまでは私やMさんのような「もの言う」町民はどちらかと言えばカヤの外でしたが、今回はまともにど真ん中で仕事をすることに。それだけに責任は大変重いのですが、「最後のご奉公」のつもりで、やれるだけのことはやるつもりでいます。
今日の議会の勉強会のために、昨日から今日にかけての議会一般質問をすべて聞いていましたが、財政に関する町長の答弁は耳を疑うようなものでした。全く危機感がない。何をどうすべきかの方向性すら理解していない。これは深刻です。行政トップがこの調子ですから、おそらく池田町の役場は職員の意識も同様なのではないでしょうか。
池田町の現在の財政では、経常的な経費の割合がすでに歳出全体の90%を超えて、80%台の平成29年度から約4億円ほど増えています。もとの状態に戻すには、このくらいの削減をしなければならないことは明らかなのです。昨日の議会である議員がこのことを端的に質問しました。次はこれに対する町長の答弁です。
財政については指標による評価がある。私は必要な費用は何なのか、どんな事業なのか、結局必要性に応じて財政を導入していくということになってくる。4億円という基準がどこにあるのか、私にはちょっとよくわからないが、これを削減目標としている指標は今現在はない。
要するに、現在もはや財政危機は回避され、将来にわたってさらに削減するとしてもその目標はとくにないのだと言っているのです。「行革は常にやらなければならないもので、そのきっかけをいただいた」という行革委員会での挨拶に通じるものがあります。
京都市が、財調はすでに使い果たし、借金返済のための減債基金に手をつけて使い込んだために財政破綻の危機か、というニュースがありました。
行政トップが放漫財政に慣れきって、ブレーキを踏むことが出来なくなれば簡単に財政は破綻します。
池田町での救いは、一般町民の中でこうした財政問題に関心を持ち、まともな運営を願い、ものを行ってきたこと。今にして思えば、過去10年余りの地道な積み重ねが、ここに来て大きな力を発揮し始めたと思うのです。
このあとは、どれだけ沢山の町民がこの問題の本質に目をむけ、声を上げられるかです。