帰省先で読んだ読売朝刊に「エイジズム」についての記事があった。
「長寿革命」と題するシリーズの最終回。
それによると、
「米国は67年、年齢差別禁止法を制定し、高齢を理由とした解雇を禁じた。定年制もない。「高齢者は弱く、非生産的」という考えは、性差別、人種差別と並ぶ差別とされる」
エイジズム(年齢差別)、性差別、人種差別は、英語でそれぞれ、ageism, sexism, racism。
調べてみたら、「日本エイジズム学会」などもあった。
知らぬは私ばかりなりけり。
さすがアメリカ、と感心。定年制もない、ということをはじめて知った。
採用においても、年齢で限定するやり方は「年齢差別禁止法」に違反しそうだ。
この流れで出会ったのが、
「あなたは年を重ね、老人となったが、まだ占領すべき地がたくさん残っている」(ヨシュア一三・一)
われわれを勇気づける言葉、と思ったが、「ヨシュア」を調べてみたところ、微妙な気分になった。
ヨシュアは、「出エジプト」の指導者モーセの後継者として、古代イスラエルの民の約束の地カナーン入植を指揮した人物。
Wikipediaによれば、旧約聖書「ヨシュア記」には、ヨシュアの指導の下、イスラエル人がカナーン人の民族浄化を行い約束の地を征服する歴史が記されている。
「民族浄化」という言葉に驚いて(ナチスや旧ユーゴ紛争を思い起こさせるこんな恐ろしい言葉を使っていいのだろうか?)、全文を読んだ(ヨシュア記 - Wikipedia)。
現在イスラエルがガザ地区で行っていること(<ガザ侵攻>「過剰報復」浮き彫りに 死者1000人超す) の背景がわかった気分になった。
「日本では、アイやイェリコの住民の殺害に代表される聖絶(神の道に叛くとされた民族や都市国家の住民などを全て虐殺し、財産も全て滅ぼしつくすこと)の描写が多いことから、牧師が最も説教したがらないと言われる。また、宗教に於ける不寛容性の発露の例として語られることも多い」とのこと。