語るに落ちる、とはこのこと。
安倍シンパは健闘=「敗因は抵抗勢力」と恨み節も-参院選 (時事通信) 7月30日
参院選で自民党は大敗したものの、安倍晋三首相に近いとされる候補者は健闘が目立った。・・・
自民党は焦点だった1人区で6勝23敗と惨敗したが、和歌山では世耕氏、群馬では首相の「応援団」を自任する山本一太氏がいずれも対立候補を引き離し、首相の地元山口でも林芳正内閣府副大臣が大差で議席を守った。比例も中山氏のほか、政府の教育再生会議委員を務めた「ヤンキー先生」こと義家弘介氏が初当選。党内の反対論を抑えて首相が復党を主導した郵政造反組の衛藤晟一元衆院議員も、国政復帰を果たした。ただ、首相と親しい米田建三元衆院議員は苦杯をなめた。
このことは「決して(改革を進める)安倍路線自体が否定されたわけではない」とする首相周辺の見方につながっている。別の側近は「負けたのは高齢候補や、首相の邪魔をしていると見られていた人だ」と強がってみせた。
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最後のセリフを伝え聞いたら、落選組の方々が怒るのではないか。
37議席の大敗の分析としては、子どもじみている(すみません、お子さんの方が比較にならないくらい立派)。
やはり、この人々は国政をとるための資質に欠けている。
参院選 自民、歴史的大敗 新陣容で再出発を(産経新聞) - goo ニュース
にある、
「それにしても自民党の負け方は尋常ではなかった。・・今回の参院選では国政の根幹であるはずの憲法も教育も安全保障もどこかに吹き飛んでしまった。政策論争はほとんど話題にならず、「わたしたちの年金をどこにやった」「役人や大都市の金持ちだけが優遇されている」という有権者のすさまじい怒りのエネルギーが与党候補をなぎ倒した」
という分析のほうが的をえている。
事実上、この選挙で「美しい国」の旗は地に墜ちた。
民主党の小沢代表は30日、今回の参院選全候補者と次期衆院選の候補予定者に対して、「お礼と誓い」と題する檄文(げきぶん)を送付した。
自ら先頭に立って政権交代を実現する決意を示したものだ。
静養中の小沢氏は檄文で「今度の成果は、間違いなく大きな一歩だ」と強調。 「安倍自民党の暴走に参院で歯止めをかける。さらに、『国民の生活が第一』を理念とする内閣を樹立し、我々の基本政策を実行する」と呼びかけ、衆院の解散・総選挙で一気に政権交代を果たす決意を示した。
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野党第一党にとって政権をとって自分たちの政治を行いたいと考え活動するのは当然の義務。安部さん率いる自民党・公明党与党連合との総選挙での対決もそう遠くなさそうだ。与党が3分の2を超える現在の衆議院は、今となってはひと昔前の選挙により構成されたもので、ある種のバブルだ。それを適正な状態にかえ、1党独裁から2大政党時代への移行のための大切なステップとしてほしい。
参院選は自民党37、公明9議席と与党の大敗。
事前の選挙予測通りの結果になった。
安倍さんは「美しい国」めざして続投とのこと。
「私を選ぶか、小沢さんを選ぶか」という選挙だと自ら口にしながらの続投は理解しにくい。
よく解釈して、「言葉が軽い」ということになる。
「ここで辞任しないのは『責任を取らなくていい』ということで、それが通るなら、今後も政治家が言いっぱなし、やりっぱなしになりかねない」
(「首相退陣を」有権者厳しい目)
とあるが、その通りだろう。
表明された民意ははっきりしている。
「現在の政府を支持しない」ということだ。
年金問題をめぐる長妻さんをはじめとする民主党のアプローチを支持した、ということにもなる。
民主党は参議院の多数をえたわけだから、それを最大限有効に使ってほしい。
衆議院の圧倒的多数をいいことに、安倍さんは、教育法案等の重要法案について強行採決を続けたが、そのやり方は支持されなかった。
民主党に理性ー大人の知恵があることをぜひみせてほしい。
これからしばらくは、民主党にとって政権担当のためのテスト期間でもある。
ここ一年で、年金偽装の問題等があきらかになり、民意をふくめ状況は大きく変わった。安倍さんも前任者になかった「美しい国」路線を打ち出している。ここははやめに衆議院選挙を行い、民意を正しく反映した国会で国の大事な将来を議論すべきだろう。
Something else......Iguchi is playoff experienced, playoff tested, and playoff tough...He single-handily beat Boston in game 2 of the AL division playoffs in '05 with that 3-run homer off David Wells. And played well throughout the playoffs. |
(http://www.forums.mlb.com/n/pfx/forum.aspx?tsn=21&nav=messages&webtag=ml-phillies&tid=52118) |
菅義偉総務相は29日、参院選の投票日に当たり、「今回の選挙は今後のわが国の進路を方向付ける極めて重要な意義を有する。有権者には、貴重な1票を大切に行使されるよう切望する」との談話を発表した。
たしかにそうだ。
所得格差、国ー地方の格差が拡大し、
地方、国をあわせた財政赤字が1000兆円を超えた余裕のない状況で、
税金、年金保険料の運用を任せるに足る人々をよく見極めたい。
どういう人々が信頼に足るかは、これまでの実績でみるしかあるまい。
ホワイトソックスの井口がフィリーズにトレードされた。
21歳救援投手の有望株との交換。
3年契約の切れる今年、チームが低迷していることもあり、ケニー・ウィリアムズGMは井口放出を決断したようだ。
ホワイトソックスのファンにとっても、寝耳に水だったようで、We'll miss you Gooch! という声が多い。
井口33歳という年齢も考慮されただろう。しかし、ケニー・ウィリアムズは冷徹非情なGMだ。井口はチームとの再契約を希望していると伝えられていた。
日本人選手も、今後ホワイトソックスと契約するときには注意したほうがよい。
2005年のWC以来ホワイトソックスは好きなチームだっただけに、個人的にも残念。
Chicago Sun-Timesによれば、ケニー・ウィリアムズは、フィリーズの2塁手が手を骨折したというニュースをTVで見て、すぐフィリーズGMに電話し、トレードを12時間以内にまとめた、とのこと。6月にダイアモンドバックスからトレードで獲得したDanny Richarというドミニカ出身の有望株を2塁で使いたい(3Aで31試合、.349の打率を残している)と考えて、井口のトレードを狙っていたそうだ。メッツからの電話も待っていたが、来なかったとのこと。Good-bye, White Sox!
赤城農水相、大臣給与返納せず 「その時の大臣の判断」(朝日新聞) 7月24日
赤城農水相が方針転換、給与2カ月分返納(朝日新聞)7月27日
緑資源機構の談合事件を受け、松岡利勝前農林水産相が自らに科した閣僚給与の3カ月分(約74万円)の国庫返納が実行されていなかった問題で、返納の必要はないとしてきた赤城農水相が方針転換し、27日付で在任期間分の閣僚としての給与2カ月分(約50万円)の返納手続きを取っていたことがわかった。・・・
とのこと。
選挙日直前、
「選挙目当てでは」、「自民に追い打ち、候補者から悲鳴=赤城農水相の新疑惑発覚 (時事通信)隠しでは」
と疑われること必定。
にもかかわらず、あえて返納。農林水産相としての決断を評価すべきか否か?迷う人もいるかもしれない。
自民党、公明党候補者の方々の対応はどうだろうか。事務所費疑惑に対する批判に対し、農水相のこの決断で防戦するだろうか。する人もいるかもしれない。
世間は広い。
しかし、私見では、これはみっともない。「事務所費明細、領収書全面公開」という最善の手があるのになぜとらない?なぜ正々堂々戦わない?
票がまた逃げていくのではないか。自民党、公明党候補者の方々の悲鳴と憤りが聞こえてくるようだ。
2001年7月23,25日、サントリー・ホールでのデジタル録音。演奏・音質とも数ある朝比奈のブル8の中でも最高との呼び声高い傑作。2002年度レコード・アカデミー大賞銅賞[交響曲部門]受賞など、絶賛を受けた演奏です。
一聴、すぐ気に入った。ヴァントもそうだが、「最後の巨匠」というマスコミのレッテルが嫌いで、敬遠していたが、無意味な敬遠だった。たしかに素晴らしい。死の5ヶ月前の録音。
やさしくよく流れる音楽。第3楽章はだれが聴いても美しさがわかりそうだ。第1、2楽章の「ブルックナーサウンド」はいつ聴いても不思議。どういう生まれ育ちでこういう音楽ー空中に大きな円を描いて上昇したり下降したり、といった音楽が生まれるのか不思議。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)
レッドソックスファンが岡島のoveruseを心配しはじめている。
ある投稿によると、岡島はこれまで45試合に登板、 49 2/3イニング投げている。
昨年日本で、 54 2/3、一昨年 53イニング投げているが、7月末の段階でその数字に近づいている。
本人は働きがいがあると言っているが、数字的にははじめての経験ということになりそうだ。1,2点差の試合が多く、どうしても「岡島」ということになる。豪腕右腕デルカーマンがあらわれたが、経験という点でまだ不安がある。大塚あたりが加われば楽になりそうだが。
あるファンが岡島の最近のピッチングを絶賛している。オールスター直前のタイガース戦と一昨日のインデイアンス戦だ。
I was at the Detroit series, tie game, loaded, bottom of the 9th 3-1 (I can't remember the batter), but with the game on the line, Oki made it 3-2, then a popup. To coin a phrase, he's "special". One of the gutsiest performances I've seen, a la extra innings in the '04 ALCS. 3-0 to the first hitter last night, then 3-2, then a flyball.
きびしい場面を乗りきる岡島の「落ち着き」を高く評価している。(http://sonsofsamhorn.net/index.php?s=015be2f8ef12558b12066c3082caa65c&showtopic=21092)
(岡島のしぶとさを見たタイガース・レイランド監督は、プレーオフのライバルになりそうな岡島を警戒して、オールスターで使わなかったのだろう。がっかりすることはない。見方によれば、それだけ警戒されるということは、選手として最上の扱いを受けた、ということだ。)
ただ、私としては、できるだけストライク先行でいってもらいたい。
松坂の投球数過多については、大物代理人のスコット・ボラスが「注意」してくれたようだが、岡島にはそれがない。代わりにファンが言っていてくれているということか。
2004年12月19日(日)「しんぶん赤旗」
柏崎刈羽原発付近 /想定超す大地震の恐れ /敷地周辺に巨大活断層も/ 東電 耐震基準見直さず
(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-12-19/01_01.html)
3年前の共産党の指摘。たしかに的中している。
「政府の地震調査委員会はこのほど、原発敷地近くをとおる長岡平野西縁断層帯を活断層と認定。新潟市沖から南ヘのびる約八十キロメートルのこの断層が一度に動けば、M8級の地震が発生する恐れがあると指摘しました。耐震基準上からも考慮しなければならない新しい知見がだされたことになります。耐震設計の見直しが求められる問題です。
これらの問題について東京電力・柏崎刈羽原発は、「安全性は確保されている」とし、なんの対応もしていません」
今回は幸い(?)M.6.8だったが、M8となると・・・世界最大級の原発であるだけに恐ろしい。
「百年安心」をうたっていた年金は構造的偽装があきらかになり、政府の信用は地に墜ちた。原発の安全性についても同じ構造があるのではないか、と不安になるのは当然というものだろう。M.6.5を越えて「想定外」などというのはほとんどブラックジョーク。巨大地震の震源域中央に位置する浜岡原発も不安だ。
「偽装アンシャンレジーム」を一掃し、安全に責任をもつ人々により政府を構成したい。そうでないと国民の生命、安全が危い。
・・名古屋場所で21回目の優勝を飾った朝青龍は場所後に腰の疲労骨折と診断されたといい、25日朝に師匠が巡業への参加を見送ることを明らかにした。
しかし、朝青龍が同日、元日本代表の中田英寿氏らとサッカーをしていたことが判明。高砂親方によると、横綱はモンゴルの政府筋からの依頼で親善試合に出場したといい、Tシャツ姿の横綱が元気に走り回り、シュートを決める場面は日本のテレビでも放送された。
コメント
>Tシャツ姿の横綱が元気に走り回り、シュートを決める場面は日本のテレビでも放送された
意外なニュース。昨日「朝青龍疲労骨折」というニュースを見て、横綱も大変だな、と思っていたら、意外にもモンゴルで中田と元気にサッカー、シュートを決め、それが日本のテレビで放送された、とのこと。こうなるともう痛快というしかない。
「あかんべー」ジョークだろう(あかんべーしているのは、本人以外?)。悪くとれば疲労骨折偽装だが、年金偽装、原発活断層安全偽装、耐震偽装よりよい。相撲協会以外誰にも迷惑をかけない。
参院選は「安倍か小沢を選ぶ選挙」(産経新聞) - goo ニュース
自民党の丹羽雄哉総務会長は18日、大阪市内で講演し、29日投開票の参院選について「自民党の安倍晋三総裁(首相)を選ぶのか、自民党から離れて転々とし、自民党のもっとも古い体質をもっている民主党の小沢一郎代表を選ぶのかの政権選択選挙だ」と述べた。・・
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与党の総務会長が明言しているのだから、明後日は政権選択選挙にまちがいないだろう。
勝ったら、憲法を改正して美しい国に、負けたら最低首相の交代(なりゆきによっては、与党下野)、ということか。
さすがは政権与党、逃げも隠れもしない姿勢を全面にだしている。
与党が、ここを「関ヶ原」と心得ているということだろうか。
400年前の関ヶ原にはいろいろなドラマがあったことが知られてる。裏切りあり、日和見あり、力戦あり、義に殉じるあり、・・・
東軍の盟主家康は野戦の名手として知られていた。自民党総務会長が堂々としているのは、同様な名手をリーダーに頂いているという自信があるからだろうか。
安倍「成長を実感に!」は自民&公明連合軍の御旗だ。
成長を実感している人も多かろう。
いざ勝負。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070726-00000109-san-int
アフガニスタンで、タリバンが23人の韓国の宗教人グループを拉致、アフガン政府に対し、収監中の仲間の釈放を要求し、設定された期限までに要求が受け入れられない場合人質を殺害すると警告してきたが、ついに人質の1人が殺害されたとのこと。頭からつま先まで10発の弾痕があったとのことだから、残忍な処刑だ。どう見ても善意の宗教者たちであり、それを殺害するとは・・将来、この地域が平和になったとしても、タリバンが地域の構成メンバーになることはないだろう。
松阪、正真正銘メジャー屈指の大型左腕サバシア(13勝4敗)との投手戦は、1-0で松阪の勝ち。
サバシア&クリーブランド打線は現在最強の組み合わせと言っていいだろう。
それを制したのだから立派。
ジョンソン、マダックスとも互角以上の対戦だったから、これで、どの相手に対してもOKというのが証明されたようなものだ。
「松坂の後を受けた岡島は、インディアンスの中軸トリオと対戦。3番ビクトル・マルティネス捕手をライトフライ、4番ハフナーをレフトフライ、5番ガルコをサードゴロと、完ぺきなリリーフで松坂を援護した。防御率は0・91となっている」(Major.com)
岡島、8回に松阪を完全救援。これも立派。これまできびしい状況で、ヤンキース、タイガース、ブレーブスの筋金入り強力中軸打線を抑えている。すばらしい実績だ。
クリーブランドのジェイコブ・フィールドを埋めた満員のファンのうち、ほぼ半分がレッドソックスファンのようだったとのこと。チームと一緒に「遠征」する人たち。なかなか面白い。
http://redsox.bostonherald.com/redSox/view.bg?articleid=1013272
が、6日後にせまったトレード期限をレッドソックスの選手たちがある種の静けさの中で待っている様子を述べている。
大黒柱オーテイスの右肩のけががあり、打線のてこ入れが画策されているようで、テキサスのMark TeixeiraやコロラドのTodd Helton獲得のうわさがあるようだ。
だれが交換相手に指名されるか・・。みんなレッドソックスにとどまりたいようだ。
赤城農水相の事務所費問題 与党、失点また一つ 首相「しっかりと説明」(産経新聞) - goo ニュース
・・・野党は7日、一斉に農水相の辞任要求と安倍晋三首相の任命責任の追及を強めた。
民主党の鳩山由紀夫幹事長は高知市内の街頭演説で「(農水相は)反省するなら、職を辞すべきだ」「十分に調査もせずに任命した首相の責任は極めて重い」と発言。同党の平野博文国対委員長代理は「早急に閉会中審査を開くべきだ」と語った。共産党の市田忠義書記局長は党本部で記者団に「自ら辞任しなければ首相が罷免すべきだ」と強調した。
こうした追及に、安倍首相は7日夕、首相公邸で記者団に「(辞任とか)そういう問題ではない。農水相はしっかりと説明した」と語った。・・・
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「しっかりと」ーこの副詞は自民党議員の発言のなかによくでてくるような気がする。聞くたびに、自民党ムラの常用語なのだろうと思いつつ、できたら耳にしたくないことばだな、と思っていた。安倍さんもよく使う。ムラのひとだから当然なのだろうが、「しっかりと説明した」などと読むと、彼の声の調子、しゃべり方の様子まで目の前に浮かんでくるから不思議だ。「農水相はしっかりと説明した」はたぶん多くの人が偽な主張とうけとるとおもう。もしかするとご本人もそう思っているかもしれない。宙に浮いた、浮遊した発話の例ということになる。理の当然として、宙に浮いた年金5000万件の問題も1年以内に必ず解決します、という発言も同類ではないか、という不安が生まれてくる。
こう書いている最中、「しっかりと」の同じ用例をみつけた。
柏崎刈羽原発IAEA調査受け入れ、政府が正式決定
国際原子力機関(IAEA)が、新潟県中越沖地震でトラブルが多発した東京電力・柏崎刈羽原子力発電所への調査団派遣を打診したことを受け、政府は22日、受け入れを正式に決めた。経済産業省原子力安全・保安院が、きょう23日にIAEAに伝える。柏崎刈羽原発の寺沢徹哉広報部長も22日の記者会見で、「調査の申し入れがあれば、しっかりと対応し、現状を理解して頂きたい」と述べ、前向きに受け入れる意向を表明した。・・・
「しっかりと対応し」-完全に同じ用法。安部さんの口調まで聞こえてくる。
記事は、「調査の申し入れがあれば、しっかりと対応し、現状を理解して頂きたい」という発言を「(調査を)前向きに受け入れる意向を表明した」と解釈している。「前向きに」というのはファジーなことで知られた日本政府ムラ用語のひとつ。ということは、この場合の「しっかりと」はやはり、「農水相はしっかりと説明した」と同じく、「宙に浮いた」「実体をともなわない」「責任回避型」「空手形風の」「ただ言っているだけの」副詞ということになる。
私はファジー好きな人間だが、「しっかりと」だけは使わないようにしよう。
追記
念のため「しっかりと 自民党」でYahoo検索をかけたら、関連サイトがゾロゾロ。
安部さんの「しっかり」はすでに有名で、「しっかり晋ちゃん」などというニックネームもあるとのこと(私は1周遅れの人間のようだ)。新語探索サイトによると、それは、
2006年9月に首相に就任した安倍晋三に、人気漫画『クレヨンしんちゃん』をもじってつけられたニックネーム。「しっかり」ということばを多用することから命名されたようだ。「しっかりと考えていかなければいけないと思っています」「しっかり取り組んでいきたい」「再チャレンジはしっかりと推進していかなければいけないと考えます」といった具合である。朝日新聞夕刊コラムの「窓(論説委員室から)」で、同紙の論説委員の坪井ゆずるは、首相就任の記者会見で26分間の質疑で32回のしっかりが飛び交ったと記している。政治評論家のなかには、自民党幹事長や外相を歴任した安倍晋太郎を父とする家庭教育で、幼少年時代から「しっかりとやるように」といわれ続けてきた影響ではないかと茶化す向きもある。それを意識してかどうかはわからないが9月29日に国会で行われた初めての所信表明演説では、「しっかり」という表現はほとんど使われていない。
安部さんも苦労してきたのだ、と同情の気持ちもでてきた。禁をさっそく破ることになるが、「選挙しっかりやってください、勝つかもしれませんが、万が一大敗の場合、はやめに辞任ですよ、誰が何といおうと、責任を明確にとるべきです。後日のためです」とアドバイスしたい。