中国の水源水質、基準クリアは半数どまり?「国家機密」で闇の中―中国メディア
中国では今月、甘粛省蘭州市の水道水から国家基準を超える発がん性物質・ベンゼンが検出されて問題となった。これを受け、北京市でも浄水器を使う家庭が増加。市民の水の安全に対する不安は高まっている。しかし、国家都市給水排水工程技術センターによると、水の再処理工場は本来必要な数の2%に達していない。
一方、中国環境保護部は全国113都市の水源地域の水質データを公開しているのみで、ほか数千都市の数字については発表していない。同部関係者は「水質はひどい状況だが、国家機密のため明かせない」と説明。基準を満たす地域は中国全体の5割程度とみられている。