1週間ほど前からニュージーランド・ロトルア(Rotorua)に滞在している。
昨日は休日だったので,レインボー・スプリングス・キウィ・ワイルドライフ・パーク(Rainbow Springs Kiwi Wildlife Park)にでかけた。
ロトルア市中心部からバスで15分くらいの所。
キウィ・エンカウンター(Kiwi Encounter)内の暗がりで,キウィ(Kiwi)に会った。
キウィは飛べない鳥。絶滅危惧種。
天敵のいない環境に適応していることから、ネコやネズミなどの移入動物の影響で個体数は減少傾向にあり、元から個体数が少なかったこともあり、絶滅の危機にある。人間を警戒しない。好奇心で人間の後をついていくこともある。「キーウィー」と口笛のような声で鳴くため、ニュージーランドの先住民であるマオリ族からキーウィーと名付けられた(Wikipedia)。
マオリ族の寓話
ある日、森の王タネ・マフタは森の中を歩いていた。彼の子である木々はとても病んでいるかのように見えた。地面で暮らす虫たちによって食べられていたからである。あまりにも深刻そうであったため、彼は兄であり、空の王であったタネホカホカにこのことについて相談をした。「このままでは森が死んでしまう」と。
これを聞いたタネホカホカは空に住む鳥たちを一堂に集め、地上に降りて虫を食べて森林を守ってくる鳥を募った。 しかし、どの鳥も口を開くことはなかった。そこで、彼はテュイ、プケコ、ピピファロロアらに順に事を頼んだ。しかし、彼らはそれぞれの理由を述べ、彼の要請に応じなかった。そこで彼はキーウィに頼んだ。するとキーウィはこの王の要請に応じた。「参ります」と。
二人の森と空の王はこれにとても喜んだ。そこで、彼らはキーウィに確認をした。元来、キーウィは美しい羽毛、翼を持っていた。だが、地上で暮らすにはその翼を失い、強靭な脚をもつ必要がある、と。それでもキーウィは「参ります」と言った。これに対しタネホカホカは次のように述べた。「君の大いなる犠牲によって、君は森の中で最も愛される鳥となるだろう」
こうして、キーウィは今のような姿となり、王の要請に応じなかった鳥たちはそれぞれ罰を受けることとなった。(Wikipedia)
(See New Zealand Maori Legend - How the Kiwi Lost his Wings)
うむ,立派。天使のような鳥だ。
ニュージーランドの国鳥にふさわしい。
Kiwi fruitsはここから命名されたとのこと(形,色が似ている)。
ニュージーランド人は自分たちのことをKiwiと呼ぶ。
The kiwi is an endangered, flightless bird which is native to New Zealand.
Nowadays New Zealanders everywhere are known as kiwis!
Kiwi husband=奥さんのために家事をよくする夫
キーウィの卵はメスの1/4くらいの大きさ。お産が大変。だから,お産の後はオスががんばる。
ふむ,lovely.
あっという間に「ニュージーランド大好き」派に変身。
そのうちKiwiかTuiあるいはMoaに進化するかも。
10年ぶりのアメリカ東部。政治等では話にならないが,顧客サービスでは日本が圧勝,という印象をもった。9.11以後のアメリカ社会の警戒感があるのだろうか。こと顧客サービスは輸出の価値がある。
あちらのファーストフード,サンドイッチ,ピザ等は魅力的。「オールインワン」風サンドイッチは美味しくていい,こちらでも食べたい,と思った。牛うどん店,ラーメン屋,回転寿司屋,うどん店等強力なライバルは多いが,場所を選べばやれるのではないか。
飛行機ははじめてアメリカン航空を利用。日本航空も加わっているOne Worldグループ,帰国はニューヨークからの直行便だったが,14時間の安定した空の旅。見事なフライトと思った。頼りになる機長。
徒然なるままに,座席前の小画面で,映画「アバター」,「ゼロの焦点」などを見る。
ビジネスクラスではBoseの雑音カットヘッドポンが使われていたようだ。われわれ庶民は雑音の中でのDVD鑑賞。それでも最大音量近くにすればまあ聴ける。
「アバター」は面白かったが,大感動というほどではなかった。よい画面でもう一度みる?ときかれたなら「イエス」だ。
松本清張原作「ゼロの焦点」は,昔見た白黒映画の荒涼感が忘れられない。今回はギリシャ悲劇のような映像。まあ,これはこれでよい。ストーリーがよいので絶対失望させない映画の一つだ。すべてをさとった「久子」が「いいわ,まりえ,しあわせにね」と言いながら,暗い断崖に身をおどらせるシーンが最高か。
「毛利を支えた勇将 吉川元春」を読んでいたら東郷湖がでてきて,おや,と思った。
悲しいかな土地勘ゼロなもので,これまで読んできたものの中にあったのだろうが,気がつかなかった。
鳥取城落城後,秀吉と元春対陣の場面があった。
元春決死の背水の陣で有名なのだが,対陣の場所が東郷湖のほとりであったことに私は気づかなかった。
旅してやせる・とっとり歩歩歩 秀吉と毛利一族覇権争いの現場、東郷池 ...
秀吉の御冠山と対峙した古墳の山・馬ノ山
http://www.geocities.jp/biotop21/umanoyama.htm
一昨年の鳥取旅行を思い出し,記事を整理してみた。
鳥取旅行記1(スーパーハクトの巻) その他
あのとき夕暮れの東郷湖に導かれたのは,因幡の白兎のせいだとばかり思っていたが,それは間違いで,「そう急ぎなさんな,名勝東郷湖の夕焼けを楽しみなさいよ」と吉川経家公が導いてくれたのかもしれない。
35年前の夏、私は隠岐の島に旅した。
なつかしの山陰旅行。
2,3年前、あのとき泊まったユースホステルはどうなっているだろうか、と気になって
ネットで調べてみたら姿かたちなし。
昨夜、なぜか再び気になって、「隠岐の島 YH」といった検索をかけてみたところ、
映画『色即ぜねれいしょん』presents みうらじゅんがいく 隠岐の島 ...
(http://shikisoku.jp/indexp.html)
を大発見。
hurrah! hurrah!いつのまにか上皇びっくり青春隠岐の島
(「われこそは新島守よ隠岐の海の波風心して吹け」後鳥羽上皇御製)
喜び勇んで映像を追ってみたが、残念ながらそこは隠岐の島YH。
私が泊まったYHとは違っていた。
私は知夫里島のYHに泊まったのだ。
神社のようなYHだったと記憶している。
(どなたか当時の写真をもっている方はおられないだろうか)
映画は私が出かけた頃とほぼ同時代を舞台にしているようだ。
ヒゲゴジラくんもいた。
いとなつかし。
今どうなっているのだろう、と突然気になったのは、私にとってとりわけなつかしい思い出のある2つのユース。
ひとつは隠岐の島のユース。境港からフェリーで行く、日本海に浮かぶ島だ。後醍醐天皇や後鳥羽上皇が流された島としても知られている。ネットで調べたら「隠岐ノ島ユースホステル」(休業中)があった。もし隠岐の島にユースホステルが一つしかなかったのならば、私が泊まったのはそこだ。あてにならないが、神社のようだった記憶がある。港からかなり歩いてそこに行き着いたが、行きか帰りか、海で子どもたちが魚を釣っていて、「ちょっとかして」と頼み込み、釣ったら、フグが釣れた記憶がある。
いまひとつは、北東北のユース。名前も場所も忘れた。岩手県北部か青森県南部にあった。駅から、サイロの見える牧場風景のゆるやかな坂をかなりいったところにそのユースはあった。私は学部3年だったと思うが、その私からみてかなりお兄さん風の人が泊まり合わせ、同宿の何人かを車に乗せて、山にドライブに連れて行ってくれた。そこで写真をとった記憶がある。明日は八幡平に行くと、彼は言っていた。カーステレオからはバーバラ・ストライサンドが豊かな音量で聞こえていた。ネットでいろいろ調べてみたのだが、それらしいユースが見つからない。廃業したのはほぼ間違いないが、どこにあったのか気になる。
数十年たつとこのように記憶が定かでなくなるということに最近気づいた。私は3年前かなり大きな自動車事故に遭ったが、そのときいろいろな記憶が失われたのだろうか。都合の悪い記憶だけなくなればよいのに、そうでないものまで失われたのか。