●〔123〕永江朗『本の現場-本はどう生まれ、だれに読まれているか-』ポット出版 2009(2009.12.21読了)
○内容紹介
「本の現場」について、いろいろなことがわかり、面白く、興味深く読むことができました。
○酷評
○ネット離れ
余談ですが、永江朗は4月から早稲田の教授になったということで、小谷野敦がツイッターでしつこくカラんでました。
○内容紹介
30数年で新刊が約4倍に増えた。この「新刊洪水」のからくりを知りたい―そんな動機から取材がはじまった。自費出版事情、ケータイ小説、フリーライターのいま。日本人の読書率。ベストセラーの読み手は…「本の現場」でいまなにが起こっているのか。
「本の現場」について、いろいろなことがわかり、面白く、興味深く読むことができました。
○酷評
それにしても、クソみたいな新書が多すぎる!
新書を紹介するコラムを連載しているので(『エスクァイア』と『週刊SPA!』)、毎月、できるだけ多くの新刊に目を通すようにしている。ブームで新書が増え、取り上げる本を選ぶのが楽になるかと思いきや、実際は逆だ。出る新書、出る新書、みんなクズばかり。(中略)05年のベストセラー1位は『頭がいい人、悪い人の話し方』(樋口裕一著、PHP新書)だった。06年の1位は『国家の品格』(藤原正彦著、新潮新書)だった。07年の1位は『女性の品格』(坂東眞理子著、PHP新書)である。なんと3年連続で新書が首位だ。しかもこの3冊がそろいもそろってクズみたいな内容である。もともとベストセラーはクズばかりだが、ちょっとこれはひどい現象だと思う。(「新書ブーム」pp.136~137)
○ネット離れ
永江 半径3メートル以内だけの印象かもしれませんが、自分も含めて最近急速にネットに対する関心が薄れてきているんですよ。この前会った雑誌の編集者は、メールはチェックするけど、情報の収集ににネットを使うのはもうやめた、と言っていました。彼は新聞を丹念に読んで雑誌のコンテンツを考えるそうで、ネタ集めにはネットはほとんど使えないと実感したそうです。(「インタビュー 再販制度はもういらない」p.218)
余談ですが、永江朗は4月から早稲田の教授になったということで、小谷野敦がツイッターでしつこくカラんでました。