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《読書》船戸与一『風の払暁 満州国演義1』新潮社

2007-06-10 05:48:28 | 読書

●〔50〕船戸与一『風の払暁 満州国演義1』新潮社 2007
(2007.06.09読了)

○内容紹介
麻布の名家に生まれながら、それぞれに異なる生き方を選んだ敷島四兄弟。奉天日本領事館の参事館を務める長男・太郎、日本を捨てて満蒙の地で馬賊の長となった次郎、奉天独立守備隊員として愛国心ゆえに関東軍の策謀に関わってゆく三郎、学生という立場に甘んじながら無政府主義に傾倒していく四郎…ふくれあがった欲望は四兄弟のみならず日本を、そして世界を巻き込んでゆく。未曾有のスケールで描かれる、満州クロニクル第一巻。

 船戸与一は、現在、中国新聞連載の「藪枯らし純次」を楽しみに読んでいます(もう連載は終わったらしいのですが、私はまだ5月半ばの新聞を読んでいるので)。
 その船戸与一が、満州を舞台に描いた作品としいうことで、市民図書館で借りて読みました。
 主人公は敷島四兄弟ですが、狂言回しとしての関東軍特務・間垣徳蔵が注目されます。