すれっからし手帖

「気づき」とともに私を生きる。

本当の気持ち

2006-05-22 21:04:57 | ひとりごと

失恋したとき、
すぐに「もう潮時だったから・・・」と思う。思おうとする。
その前にあった、悲しい、苦しい、という気持ちを抑えて。
割り切らないといけない・・・
そんな「~ねば」の気持ちが言葉になる。
悲しい、苦しい、と感じてしまうのは、
情けない、みじめ、みっともないって決めているから、
そんな感情を抑えるクセがついてしまった。

友だちが先に結婚したとき、仕事で成功したとき、
すぐに「よかったね。私もうれしいよ」と思う。思おうとする。
その前にある、羨ましいな、悔しいな、という気持ちをうやむやにして。
友だちの成功を喜べるのが良い友人であるはず・・・
そんな「~ねば」の気持ちが言葉になる。
羨ましい、悔しい、と感じてしまうのは、
情けない、みじめ、みっともないって教えられてきたから、
そんな感情をうやむやにしてしまうクセがついてしまった。

でも、もうそんなことやめてしまったほうがいい。

悲しい、苦しいという感情を認めたとき、言葉にできたとき、
初めて自分がほっとする。
ほっとして、楽になって、「~ねば」じゃなくて、
この失恋について、本当に潮時だったと思えたりする。

羨ましい、悔しいという感情を認めたとき、言葉にできたとき、
初めて両肩の力が抜ける。
虚勢を張っていた自分が緩んで、「~ねば」じゃなくて、
本当に心から友だちに「おめでとう」と言えたりもする。

自分の、最初に生まれてきた本当の気持ちを見逃さないこと。
見逃してしまったら、一生懸命探すこと。
そして、それをちゃんと自分が自分で受け止めてあげること。
きっと、
自分の嫌いな自分に出会うのがこわくって、
嫌な感情が怖くって、
逃げたり、見ないふりしたりする。
でも、ちゃんと言ってあげればいい。
「しばらくここにいてもいいですよ。
よかったら、とことん付き合いますよ」って。

本当の気持ちは、
決してやっかいなんかじゃない。
想像するほど、聞き分けが悪いわけでもない。
無視しちゃだめ。逃げたらだめ。
ちゃんと存在を認めて癒してあげたら、
いい形に変身してくれるから。