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5月28日「第二回シノギング講習」の様子

大雨の翌日、晴天の高尾にて第二回シノギング講習は遂行された。

いよいよ夏の始まりを感じさせるような、じりじりと照り付ける太陽の元、珍しくバスに乗らず下道を繋いでアプローチ。

途中途中で遠くに見える山域を考察しながら進む。あれが我々の定番、モミの木ですよ~

実は山中よりも地図読みがシビアな下界の道。山での尾根の分かれ道は限られているが、下界は無数に広がっている。故に線路や、川と言った、わかりやすいポイントを捕捉し、それらをガイドラインとして方角を定義して進むべし。

さて、ようやく人気が少ないエリアに来られたので、コンパスのウンチクと使い方をレクチャー。やはり地図読みをするよ~となると皆さんプレートコンパスを用意して下さるが、実はシノギングではそこまで上等なコンパスは必ずしも必要とせず、百均でも買えるような小さくシンプルなコンパスでも十分対応できる。精度の良し悪しは別として、単純に16方位程度までの方角が分かれば良いのだから。逆に言うと、そういうシンプルな見方で地図読みを捉える必要がある。正直この辺りは習うより慣れろが一番の近道と思っている。

という事で、いつもの16方位方角確認。今回参加者は危なげない所はなく、基礎的にも感覚的にも方角の認識は問題なさそう。よしよし。

では早速参加者主体で、シノギングを実践してもらおうではないか。目指すポイント、方面だけ伝え、ざっくり擦り合わせをし、いざ出陣!

早速色々と悩ましい分かれ道が続くも、そつなく往なしていく先陣。結構連携も取れている。むむ、中々筋が良い。。

尾根への取り付きもピシャっと決まり問題無し。逆になんだか物足りないような笑

この尾根に上手く取り付ければ、南南西方面に高速道路をガイドラインに暫く詰めればOK。

この最初の尾根上でも細かな支尾根との合流や、少し登りが緩くなるようなポイントはある。ただそれらをしっかり捕捉するには少し難しいポイント達。。そういう時は無理に細かく現在地を把握捕捉しようとせず、もっと大きな分かりやすいポイントを確実に捉えるようにする。節目となるポイントで確実に現在地を把握するようにする。

それでも間違える事はある。勿論我々でも間違える。そんな時のために、最終のエスケープルート方角の確認はしておべきだし、その山域を全体で捉える事が出来れば、それら大きな分岐で間違えたとしても、軌道修正は容易なはずだ。そして道を間違える事は決して悪い事ではない。それは最大の経験値として蓄積されるし、もっと言えば、違う道に進んだとしても、その道を別のルートとして捉え、その道のシノギングを堪能すれば良いのではないか。そういう機転が利かせられるのもシノギングの醍醐味であり、そんな余裕をもって凌いでもらいたい。

少し脱線してしまったが...そんな大きな間違いはなく相変わらずそつなくこなしていく皆さん笑

そして恐らく本日の核心部となる支尾根への分岐点へ。しっかりと進む方角を確認しシュミレートし、いざ分け入る。

最初こそ藪っぽかったが、少し進むと明瞭な尾根道となる。しかし徐々に下りはきつく急になっていく。途中でスパッと渓が入り込んでいるので、その北北東ドン詰まりの崖にぶつからないよう、北からほんの少し西へずれるよう意識しながら下る。

するとその渓が姿を現す。最も渓の入り込みが少なく緩いポイントに出られたようだ。一瞬渓側に下り、目の前に見えるウナギ尾根(この場でついた俗称)を目指し乗る。

非常に凌らしいニッチな尾根下りであった。正味、等高線にして数十mの十数分程度の下り道だが、圧倒的な達成感。この少しの”凌ぐ”というルート取りがシノギングとしての質もグンと上げてくれる。

そんな凌ぎに酔いしれつつウナギ尾根を更に詰めていると、見つけました良質なファットウッド。今回もしっかり油の詰まった、割ると正に最高の鮭トバ具合。

少しずつ尾根も緩やかになってくる。そろそろ休憩ポイント。ここらで身体ではなく頭を使うシノギングへ移ろうではないか。

という事とで、凌流ロープワーク講習スタート。相変わらず皆さん熱心に聞いてくれている。

次いでタープ張り講習。少ないポイントを抑え、コツを掴めばタープもささっと綺麗に張る事が出来る。使いこなさなければ道具に失礼!

みっちり脳みそを使っていただいた後に、お昼休憩とす。休憩そっちのけで、ロープワーク練習されているシノラーもいた。この反復練習乃至は常に使い続け体に染み込ませるのがロープワークの肝である。是非今後も継続していただきたい。

ピシャっと張ったタープの元でちゃっかり休憩されるシノラーもいれば、

しっかりハンモックを張り優雅に休憩されるシノラーもあり。

はたまたメタルマッチ講座に没頭するシノラーも多数出現笑

森勝氏の至高のナイフ談義は今回そこそこの反響笑

この後、ハンモック未経験の方々中心にハンモック張り講座も実施。やはり実際のフィールドで試すのが一番イメージも沸きやすく分かりやすい。

休憩中もたっぷり細かな講座講習を挟み、お昼を凌ぐ。。

思いのほか時間を要してしまったので、ルートを変更しこのまま手前の尾根を詰め、高尾ハナレへ向かう事にする。イベントに関わらず、我々の普段のシノギングでもこのようなルート変更は結構行う。先にも申したが、このような機転が利きやすいのもシノギング。

この最後の尾根もまた特徴が薄い尾根で、中々現在地分岐の捕捉が難しい。。地形図では読み切れない、短い等高線間の急な下りに難儀。

そして最後、高速道路にぶつかるドン詰まりの少し手前で一気に南に舵を取り、下りを詰める。ここまでくると皆さん、抵抗感も薄れ、潔く道なき道へ突っ込む。

薄暗い特徴のない平たい尾根を、四方八方にシノラーが突っ込む!

少しずつ拓けてくると、どうやら目指した林道にドンピシャ下りて来られたようだ。上出来上出来。

さてさて、その足で下界の道を詰め、我らが拠点お休み処でもある高尾ハナレへ。。

今回はプチ二部構成で、実地のシノギングを振り返る形で反省会をしつつ、今後の皆さんの発展も兼ねた凌談義を展開する。フィールドでのお話とはまた少し違う、ハナレの落ち着いた空間で、ちゃぶ台を挟んでの談義。これらを通して、凌、シノギングの一端を感じ取っていただけたならば幸い。地形図を食い入るように見つめ談義に参加される皆さんは、もうシノラーの一員に他ならない。

そしてこれを機にシノギングが新たな遊びの選択肢となり、ソロでもグループでもどんどんシノギングを実践し、深めていただければ嬉しい。

勿論わからないことや、復習した事があれば、またいつでもシノギングイベントへのご参加を待っている!

 

逆Vの陣形が映える、決して笑ってはいけない奴にて締めくり〆

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