四季の山を歩き、思い、創造する。
凌 手記
ウキグモ、ウンカイ集中講座-その4 ウキグモで寝る(通常期)
宙に浮かぶ寝袋の様な、寝心地も暖かさもすべてが理想的なダウンハンモックのウキグモ。そして、ウキグモと合わせて使うことで最高のパフォーマンスを発揮するトップキルトのウンカイ。これらは、真夏以外の幅広いシーズンのシノギングでゆらゆらとハンモックを楽しむために不可欠な道具である。
シノギングとハンモックの相性の良さとハンモックの有用性については、これまでにシノギングイベントやブログ、Instagramで紹介して来ているので割愛させていただくが、一年を通して晴れの日にも雨の日にも数えきれないくらいのシノギングをする中で、これほどに自然に溶け込んでリラックスできる道具はないと感じている。
ウキグモで寝る(通常期)
ウキグモを単体で快適に使用できる最低気温は0℃を目安としている。中には氷点下まで行けるぜぃ、という強者のシノラーさんもいるようだが・・・。真冬でも標高500mくらいの山であれば寒さを凌ぐことができるし、秋冬の日帰りシノギングであれば余裕で凌ぐことができる。
凌ぐ標高や季節によって差はあるが、ここでは真夏と真冬以外を通常期とする。
オールインワンモデルのウキグモは、ハンモックを張るのに丁度いい木を選んでツリーストラップを固定すればそれで設営終了。やることと言ったらリバーシブルキルトがトップキルトとしてセットされているかを確認するだけだからとても簡単にしかも暖かくハンモックを楽しめるのである。
ウキグモのハンモックキルトとトップキルトの接続部は、構造上足元と頭の先に空間がある。特に足元は、風の強い時や冷え込んだときにはここから風や冷気が入り込むので収納袋を被せて軽く絞っておくといいだろう。
寝るときにリバーシブルキルトを頭まですっぽり被ってしまうとどうしても呼気で結露してしまうので、できるだけ顔は出しておいた方がいい。どうしても寒くて顔まで被る場合には多少の結露があることを覚悟しよう。
裏技。・・・というか、ウキグモをあれこれ試していると気が付くと思うが、リバーシブルキルトを外して、ハンモックキルトの左右のジッパーを閉じて寝ることもできる。ただしこの場合はハンモック面の巾が狭くなって少々寝にくくなる。少しでも装備を軽くしたいという人にはいいかもしれない。
リバーシブルキルトは単体でダウンポンチョとしても使える。中央のフラップから顔を出して被ると、手首までしっかり覆い、膝下まで覆うダウンポンチョになる。薄手のダウンジャケットなどのインサレーションを一枚減らせるので軽量化とパッキングスペースの節約になる。
ウキグモに座ってみるとこんな感じ。まるでお雛様のようだ。この時に短辺のループを閉じたままにしておくと、下の画像のように足元がすぼまって温かい空気が逃げない。低山とはいえ時期によっては意外と冷え込むことがあるので、このポンチョモードはハンモックに座っての団欒の時間に有効だ。
・・・ここまで書いて思った。
ウキグモはオールインワンモデルだから、あっという間に設営ができて、あっという間に寝ることができるので、記事にすることがあんまりない。
ということで、その4はこれで終わり。