四季の山を歩き、思い、創造する。
凌 手記
7月26日「暑さを凌ぎ難所を凌ぐin奥武蔵」の様子
暑くてやっていられない季節がやってきた。そして毎年恒例の暑さを凌ぐシノギング回。去年に続き高尾を飛び出し、奥武蔵での開催となる。
狙われたかのように、本日の都内最高気温は36℃... 最寄りのバス停を降りると即時日影へ一同避難する笑
沢道入る手前に広場があるので、頑張ってそこまで移動する。規律正しく一列に進むシノラー達
その広場にて、まずは定番ツユハラヒとクナイをお貸し出し。取り分けクナイは沢歩きとの相性も良い。
今回は沢歩きがメインという事で、特に地図読み要素は設けていないが、初めての方もいらしたので心配な方も含めてコンパスチェック。
概ね大丈夫そう◎
次いで、渓地形と尾根地形の違いや、この周辺気になる地形や建物マークの今昔マップ比較など、ツラツラとお話。
日影ながら程よく暑くなってきた所で、、入渓地点まで移動する。
今回の森勝氏小道具。さて、これは何に使う道具かな?
手前にて各々沢靴やフェルトソールを装備し、いざ入渓入凌!
少々流れが穏やかではあるが、、敢えて濡らして足元から涼を感じ、暑さを凌ぐ。これが凌が提案する夏の低山歩き。
沢登りのような急峻で激しいものではなく、平たんな歩ける沢で、足をジャブジャブさせながら沢蟹や魚影を追っかけるような、所謂ゆるーい沢歩き沢遊び。
こんな時は童心にかえり、ついつい深い鉢に突っ込んでみてしまう。
男子は大体そうだ笑
実際、膝から腿くらいまで浸かるとかなり涼しさを感じられる。そして一度浸かれば、あとは恐いもの無しである。
辺りも見渡してみよう。渓沿いの植物は寄り緑豊かなで綺麗だ。尾根歩きと違って地形を見極めるのが難しいが、支流渓筋を覗いてみると且つての道が延びていたりするかも?
ひっそりとまったりと歩ける、とても良い沢だ。
水温もキンキンに冷たい訳ではないが、今日は猛暑だし致し方ないか。そんな時は敢えて膝まで浸かってみる。これだけで一気に涼しさを感じられる。
日差しが入ってもへっちゃら。これが尾根歩きだったら最悪...
先頭の特権。綺麗な淵や釜に突っ込むことが出来る。
趣のある隧道風橋の下をくぐる。
スリリングな滝のような箇所はないが、ところどころ深い所はあり、しっかり浸かり涼める。
皆さん、まったり堪能いただけているようで何よりだ。
そしてこちらが森勝氏持参の秘密道具の答え、砂金取りセット笑 それこそ童心にかえったかのように夢中になっていた。
勿論成果はなかったが、意外に面白そう。流石、低山小道具研究家チョイス。
ちょうど良い斜面と木々があったので、ここらで難所を凌いでいただく。我々が提案している「お助け紐」の携行。それを補助的に活用した、斜面登り下りを体験いただく。
あくまで補助的に使う紐として、ちょっとした斜面でもこの補助があるだけで全然違う。
懸垂下降のような使い方はしないので、太さも4~6mm程で長さも10m程で良い。故に重量も軽く嵩張らず携行できる。
ただこの斜面、少々急のグズグズ過ぎて選定ミスったか。。それでも果敢に挑んでくれるシノラー達。
このお助け紐は、積極的に使うものでは無く、使わないに越したことは無い。下降時のルートに難儀した場合は、まず辺りをしっかり見回してみよう。実は別ルートで簡単に下れるところがあったりする。下降で使わなくとも、別荘地でのリッジライン紐や物干し紐として活用ができる。シンプルな紐が故に、他用途としても十分活用できる。
このお助け紐を使った下降も、一度体験(練習)しておくと、いざという時にしっかり活用出来る。お助け紐に関わらず、道具は使いこなしてなんぼのものです。
さて、そうこうミチクサしているとお昼時。この先にちょっとした休憩ポイントがあるので、先を急ぐ。
途中沢らしい渓相も垣間見れる。
最後の難所。この深い鉢をどう凌ぐか。片やそのまま突っ込み、片や際をへつり、再度の隧道風橋下をくぐると、
ここらで脱渓。しかしあちーあちー。水温微妙かと思っていたが、それでも外界に比べてしっかり涼めていたことを痛感。
並走していた林道から少し拓けた地形の方へ進むと、本日の休憩地点へ到着。
ほとんどが常連さんだったので、即時ハンモック別荘休憩へ。求める方にはハンモック張り方講義もし、あっという間に凌村の完成。
どうやらヒル被害に遭った方々もちらほら。。関東でもどんどん北上してきているなぁ。あ~いやだいやだ。
奥武蔵は本当に針葉樹が多く、、ここも例に漏れずだが、沢沿いすぐに拓けた別荘地があるのはとても貴重である。
あんなに上の方にひっそり張っている方も笑 ある程度の斜面でも張れるのがハンモックの良い所。
暑い時はハンモックでもぐ~たらするに限る!思い思いにハンモック休憩堪能していただく。
しっかり1.5時間の休憩。相も変わらずハンモック休憩の時の流れは早い。後ろ髪を引かれる思いで撤収。帰りは林道を辿るだけ。しかし、あちーなー。
洗い物をすべくちょっとだけ沢筋へ。いや~やっぱり涼しい~
そして外界へ。この気温と日差しは本当に危険だ...
バス停までなんとか凌ぎ、バス到着5分前のジャストタイミング。時間通りバスに乗り帰路に就く。いや~良い沢歩きを凌いだ凌いだ。
決して笑ってはいけない奴にて〆
毎年恒例、好評いただいている暑さを凌ぐの回。ここ数年は色々な沢歩きを楽しんでいただけるよう、場所を変えつつ提案しております。来年もまた違う沢で開催できるよう、画策中!乞うご期待下さい!
この沢歩きが出来る沢を探し開拓することも、結構楽しいです。良い沢に出会えた時は感動も一入です。概ね別荘地の探し方と一緒で、沢でも地形図上流に掛けて等高線緩くなっている場所が狙い目です。そしてまずは林道が並走している所を選べばエスケープもしやすいです。中々駅や最寄りバス停からアプローチ良い場所を見つけるのは大変ですが、車が出せるとまたグッと幅も広がります。そのような目線で、地形図と睨めっこしてみては如何でしょうか?
しかしながら、沢歩きには尾根とは違った危険性もはらんでおります。ソロよりも2人以上のグループで臨むのが理想でしょうか。そして足元は沢靴やアタッチメント式ソールを装備した方が良いでしょう。延いてはヘルメットも着用した方がより安全でしょう。闇雲に削りぎりぎりの思考装備で凌ぐのではなく、自身に必要な装備を考え適応する事を凌いでいただければ。そのように想いも巡らせていただければ幸いです。
シノギングの情報は巷に溢れていません。気になる方はまず、このシノギングイベントに参加してみて下さい。この手記から得られる知識情報はほんの一部で、文献では得られない体験がこのイベントには詰まっています。実際に参加することでシノギングのあれやこれやを知ることができるでしょう。即ち百聞は一見に如かず。
凌は美学
いつ何時でも所作、立ち居振る舞いを美しく
いつ何時でもあたふたせず、まごまごせず
道具に踊らされず
凌ぎ
美を追求すべし

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