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「本日も読書」

読書と映画の感想。ジャンル無関係、コミック多いけどたまに活字も。

岩佐又兵衛―浮世絵をつくった男の謎

2012年07月26日 | book
NHKのBSかなにかで岩佐又兵衛の特集をやっていて 面白かったので興味をもって買ってみた。 武将・荒木村重の子で、村重は信長に反逆して 一族皆殺しにされるんだが、 又兵衛はなんとか逃れて、一介の絵師になって過ごしていく。 このバックボーンがもう凄まじいんだけど、 絵師としても、不思議な魅力があって。 陰惨な絵もあれば、とてもひょうきんな絵もあって。 とにかく表情がうまいというか。 たくさんの . . . 本文を読む

明日対局。

2012年07月26日 | book
このタイトル名だと俺が対局に行くみたいだw 渡辺明竜王のブログをまとめたものなんですが、 以前ブログをまとめただけだと金払う価値ないんじゃない?的な話を したんだが。 全然杞憂でしたね。 単にブログをまとめたんではなく、欄外に現在の自分のコメントでツッコミを たくさん入れていて、読んでいて面白かったですね。 これ手間かけてますよ。 あと今はgooブログで竜王は書いているが、その前の日記中心で . . . 本文を読む

平家かくれ里写真紀行

2012年07月12日 | book
平家の隠れ里と言われている日本各地の集落を 撮影した写真集。 写真集といっても写真中心の軽い読み物といった風情。 落ち着いた昔の、懐かしい雰囲気の残る、鄙びた景色が たくさんあって「平家の隠れ里」という魅力だけでなく、 失いたくないよな、だけど失われるんだろうな。。。。という景色が続く。 こんな景色がまだ現代にあるんだよなあ、と。 キレイな観光地の整然とした景色は無いんだけど、だからといって . . . 本文を読む

死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う

2012年07月07日 | book
どこから書けばいいのか。 難しい。 森達也さんの文体は好きだ。 正直だ。わからないことを分からないという。 本書の出発点もそこからだし。 自分の迷いや矛盾、弱さもさらけ出す。 似たような文体で、小田嶋隆さんがいる。 オダジマさんのコラムもむちゃくちゃ好きだ。 だけど森はテーマが重い。 オダジマさんは世評の話をする。 あるいはスポーツの話をする。 時々九条の問題とかにつっこんでくるが、 オダジ . . . 本文を読む

チャーチルの亡霊: ――危機のEU

2012年07月06日 | book
私のなかのチャーチルというのは とてつもなく尊敬する政治家。 だけど、なんというかすげえ独裁感があり独裁(好き勝手に政治をしたいという意味ね)をしたいんだけども、民主主義があるからしぶしぶ独裁はしないんだ的な、ふてくされた切れ者というイメージがあるw そのチャーチルがヨーロッパ統合のために動いていた話を中心に、 なぜチャーチルはヨーロッパ統合の父になれなかったのか、というのを語るのかと 思った . . . 本文を読む

昭和史を陰で動かした男: 忘れられたアジテーター・五百木飄亭

2012年07月05日 | book
これは本屋でぶらぶら見ていたら買う時に「これは面白そうだな」と 思わせるものがあった。 正岡子規と親しくしていながら、坂の上の雲では「友人」としか書かれず、 名前が全然出てこない男・五百木飄亭。 その理由は彼が国粋主義者の浪人であったからなのか。 単なる浪人ではない。 いや単なる浪人なのか。 彼こそ本当の浪人だったのかもしれない。 他の浪人たちが暗躍的に政治のフィクサーとして動く反面、 この五 . . . 本文を読む

偽史と奇書の日本史

2012年05月31日 | book
これはなかなか面白いガイドブックですよw ガイドブックって言うのが正しいかどうかはわからないんですけども、 著者の方はそれを目指したというし、確かにうまいなあ、と。 歴史的に古い順に、奇書、偽造された文書を紹介してくれます。 有名なのだと竹内文書とか。 どういう内容の本で、というのを説明しつつ、その本が生まれた背景も 解説してくれる。 偽書も多いんですが、偽書だからダメだ、ではなくその背景に . . . 本文を読む

イルカをボコる5つの理由

2012年05月31日 | book
び、、、、みょーーーーーーーー と思ってしまった本書です。 アメリカで人気のウェブコミックというかウェブコミックギャグエッセイというか。 ああたしかにIT系にはウケそうだな、とは思ったけど かといって「ニューヨークタイムズベストセラー」とか言われると冷める。 裏表紙の「全米がニヤリ」というあたりがいいのかなーって感じです。 うん、ニヤリと笑うにはいいんです。 だけどそういうのって、ネットでち . . . 本文を読む

野村の眼-弱者の戦い

2012年05月30日 | book
以前書いた落合監督の本よりも前に出ているんですが、 ちょうど3年目の楽天監督の頃に書いた本かな、2年目か? くらいで。 落合監督の本と合わせて読むと、結構面白い。 考え方の違いがよくわかる。 あとこの本はほかの野球選手や監督のことをよく述べていて、 当時は知らないけど物議を醸さなかったんだろうか? ただ選手を批判するというよりは、良い悪いを率直に述べている。 本書の中では3年で監督やめるのが . . . 本文を読む

江戸の備忘録

2012年05月30日 | book
これも磯田先生の本だが、これはイマイチだったなあ というのも朝日に連載していた記事をまとめたものだそうで。 どうりで内容が薄いなあ、と。 新聞の記事だとどうしても一般論っぽくなるしねえ。 磯田先生のやったら細かいところから当時の人をリアルに 想像させる、といういつもの感じではなかった。 どちらかというと、江戸時代トリビア集みたいな感じです。 まあつまらない、ってわけではなくサーッと読み進めて . . . 本文を読む

江戸の旅を読む

2012年05月28日 | book
江戸時代の一般の人の旅の様子を、当時の日記などから明かす本。 話的には好きなんですが、正直もう勉強とかしていない身には、 当時の文章をそのまま載せられても読む気がせず、 それでだいぶ損してしまった。 それでもだいぶ易しく書いているとは思うのだが、 完全に現代語訳にしてしまったほうがよかったかもしれない。 まあ専門書なのだから買った俺が悪いわけですが。 ただ今も旅が好きとかいう人で歴史にも興味 . . . 本文を読む

ブッシュの戦争

2012年05月28日 | book
9・11同時多発テロ時のアメリカの政権内部の 様子が描かれている。 これを読みながら原発対応の日本政府の姿を見ていると いろいろ思うことがある。 危機管理の意識という意味では、どんなにブッシュジュニアを あほだと、ネオコンだなんだと批判したとしても、 ああやはり平和ボケしている国とは違うわ、と。 ただしウッドワード記者はその後のアフガン戦争と レームダッグになったブッシュ政権の本をまた別に 出し . . . 本文を読む

殿様の通信簿

2012年05月17日 | book
武士の家計簿、の磯田先生の本。 昔の幕府の誰かアタリが書いた、各藩の殿様の評判の書物が東大に1冊だけあるそうで。 それを読んだ磯田先生が、何人か殿様をピックアップし、どんな人だったか伝えられている話と 実像との違い、さらには本当の殿様像を描く、という本。 前にコンビニで、ものすごい数の殿様の通信簿みたいな、殿様レビューみたいな本が あったんだけど、その本よりもはるかに、磯田先生の本は深い。 馬 . . . 本文を読む

最悪のはじまり 世にも不幸なできごと 1

2012年05月17日 | book
児童向けの小説なんですが、これが結構ユーモアがあって面白い。 米国ではハリーポッターに負けないベストセラーだそうで。 日本では邦訳は3巻まで? 米国では10巻以上出ている?ので、今後も訳本だしてほしいなあ 3姉弟の両親が突然亡くなって、その莫大な遺産を狙って 悪いオジサンが長姉を自分の嫁にして、弟たちは消して、 遺産をせしめよう、という。 んで子供たちは果敢に抵抗するんですが、ことごとく失敗す . . . 本文を読む

采配

2012年05月17日 | book
中日の前監督の落合さんの本。 最近スポーツの監督している人の本が気になってねえ この落合さんの本も上に立つ人の態度、心構えみたいなのが見えて いいんですわ。 スポーツの話なんて実際の仕事とかには役に立たない、って前は思ってたんですが 最近は考え方が変わってきて。 なんでもそうですが、スポーツだろうと仕事だろうと、何かで一流の人の話には やっぱり一流たるものがどこかにあるんだろう、と。 落合監 . . . 本文を読む