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「本日も読書」

読書と映画の感想。ジャンル無関係、コミック多いけどたまに活字も。

グローブトロッター 世界漫遊家が歩いた明治ニッポン

2013年11月15日 | book
これはなかなか読み物として面白かったなあ。 旅好きな人ならこの外国人漫遊家たちの気持ちがちょっと分かったり、一度はこんな風に旅してみたいなあ、なんてことも。 時代的にもまだ攘夷の考えが残っている時期の旅と、完全に文明開化してからの時期では雰囲気にも差があってねえ。 人力車とクルマと鉄道だっけかなあ、それが混在して走っている時代、というのがすごく面白い。 外国人ならではの問題もあって、食事できない . . . 本文を読む

神社仏閣に隠された古代史の謎

2013年06月29日 | book
これ結構ハマった。 買ったのは単行本のほう。あふぃは文庫。 この人の主張している説というのは学会の通説とは違うんでしょうけど、 読んでいて面白い。 それこそ荒唐無稽かもしれませんよ? だけど古代からある神社仏閣の関係を推測している過程は とてもわくわくする。 もちろんね、大外れの部分もあると思うんですよ。 そう都合よくパズルがはまるように、物事って起きてないと思うんですよ。 偶然や何も考えてな . . . 本文を読む

大江戸災害ものがたり

2013年06月25日 | book
災害系の本は昔から読み漁っているし、 東日本大震災でさらに読み漁るペースが増えたんだが どうしても近所の超ミクロな話か、日本全国のでかい話か、に 分かれてしまっていて「関東周辺」みたいなエリアで語ってくれる 本がなかなか無く。 そしたらこの本が江戸周辺の災害を、結構簡潔かつ、悲惨な感じにまとめられていて 良かった。 とくに岩砕なだれの話と泥流の話は悲惨も悲惨という惨さを分かりやすく説明している。 . . . 本文を読む

失われた史前学―公爵大山柏と日本考古学

2013年05月12日 | book
考古学は分からないけれども、歴史が好きなのでたまにこんな本も 読んだりするんですが。 大山巌の息子・大山柏が考古学者だったというお話。 この大山家もとても数奇ですねえ。 八重の桜がらみかと思ったが、2004年だか発売なので関係ないですね。 大山巌は薩摩の志士で、後の陸軍元帥。西郷隆盛と親戚という間柄。奥さんは会津藩の捨松さん。 柏はその捨松の二男。 大山巌はたぶん大河にも出るんだろうな。 . . . 本文を読む

屍者の帝国、The Indifference Engine

2013年04月19日 | book
007を見たあとだと故・伊藤先生のほうが、まさに現代の007なのだろうなあ、という。 スケールの違いがあり過ぎてねえ。 映画がチープに思える。 だけど映画だからこそチープにする必要もあるんでしょうけど。 屍者の帝国は、007やホームズを素材に、フランケンシュタインに、バイオハザードや地獄の黙示録とかをモチーフに、って感じかなあ。 The Indifference Engineは、短編集の集まり . . . 本文を読む

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質

2013年01月03日 | book
何年か前に話題になった本。 池田信夫せんせーが推してたのを覚えてる。 そのときは経済学の本かーで終わってたんだが、 なんだっけな、なにかアフリカかどこかのニュースを見てたら、 海外メディアだったんだがブラック・スワンって普通に使ってるので あーこりゃちゃんと読んどくかーと読んでるわけです。 といっても、まさかこんなにエッセイだとは思わなかった。 まあはっきり言って分からない言葉だらけですけどね。 . . . 本文を読む

督促OL 修行日記

2013年01月03日 | book
ときどきWebのコラムで読んでたんだが、 本でまとめて読むと、うーんって感じかなあ。 結構クレームのきついサポセンに勤めてます、みたいな感じで そうなると名作「絶対サポセン黙示録」があるわけじゃないですか。 というかいまサポセン黙示録のWebサイトとか見たが、更新止まってますなあ。 なんかあれだけ面白いサイトでも個人だと限界あるんだなあ、みたいな。 FOX兄貴もブログとTwitter止まっている . . . 本文を読む

特撮ヒーロー番組のつくりかた

2012年10月17日 | book
ウルトラマンとかの脚本している方の本です。 特撮ヒーロー番組ってなぜああいう話なんですか?的な疑問が 「あ、そういうことだったんですかあ」とわかります。 まあぶっちゃけ業界話というか楽屋裏の話ですけど、 別にひどいことが書いてあるのではなく。 初期のウルトラマンは1話完結風に作っているんだ、とか。 だから話に矛盾があるんです、とか 子供が最初に見る特撮、というのを意識してつくってる、だけど一方で . . . 本文を読む

消えた少年

2012年09月08日 | book
ススキノ探偵シリーズ第3弾 シリーズで読んでいると良い、っていう例だなあ 主人公の姿勢がブレないし。 ただ前半の凄惨さと、最後のコメディタッチの乱闘騒ぎには ちょっとギャップがでかくて、これは無いんじゃない、っていうのはある。 そこらへんはストーリーの楽しさをとるか、心情の整合性をとるかって ところでしょうかねえ 個人的には主人公が「この子好きだ」という中島君は、私大嫌いなタイプで。 いや . . . 本文を読む

バーにかかってきた電話

2012年09月08日 | book
ススキノ探偵シリーズ第2弾 映画になった話の原作。 前回はずいぶんしょぼい人々だったが、あれを読んだうえで 原作読むと、桐原さん相田さんあたりのヤクザ連中がすげえいいヤツに見えるw 映画のほうでは則天道場が、なんだかテレ朝のトリックに出てきそうな胡散臭さだったんだが、 原作で読むとだいぶこれが印象が違うんですよね。 というか道場を解き明かすときのタクシーの運ちゃんの凄さが! あのシーンは格好い . . . 本文を読む

江戸三〇〇年大名たちの興亡―戦国武将から最後の殿様まで

2012年08月29日 | book
こういう各藩の殿様の話っていうのは何冊か読んでるが、 数がそこそこあって、各殿様の話もそこそこボリュームあって、と バランスがとれているのはこれかなあ、という。 江戸時代を通じて、譜代の大名、外様の大名、外様でも戦国期の殿さまと、時代が 経過したころの外様大名と、さらに側用人、御三卿、幕末の殿様と分けていて、それぞれまた誰もが知っている殿様と、ちょっと地味だけど実は興味深い殿様と、と結構読み飽き . . . 本文を読む

清須会議

2012年08月26日 | book
なんかTwitter連携させたからか閲覧者が2倍くらいになっている。。。。 すごいなTwitter。 んなわけで三谷さんの清須会議。 現代口調で描く信長死後の家臣たちの姿。 面白い。 ただちょっと歴史が好きな側としてはデフォルメし過ぎかなあ、とも思うけど。 そのへんはまあどうとるかですよね。 脚本とかそれこそ本当の喋りを重視するならこれはアリだし。 なんかコメディ歴史ドラマにそのままなりそうw . . . 本文を読む

すごい言葉―実践的名句323選

2012年08月02日 | book
世界中の著名人、あるいは元はわからないけども、 名句として知られている、そんな言葉をカテゴリ別に紹介している。 名句を英文でも紹介していて、英語の勉強にもいいかも、と思って読んでいる。 著者の解説が気楽な感じで入っていて、それをどうとるか。 楽しげに読める一方で、うざい感じもあるので。 323選となっているが、新書のページ数を考えると、そういった解説が 無ければもっと入れられたんじゃ、とか思う . . . 本文を読む

会津藩 斗南へ―誇り高き魂の軌跡

2012年07月30日 | book
幕末、戊辰戦争で敗れた会津藩の人々が その後懲罰的な意味で、青森・下北半島や岩手県北部の 斗南藩へと移された。 当時の人々の手記などからその足跡を明らかにする本。 ほとんど資金も無い状態で移され、家もなく、作物を育てるのも難しく、 寒さの厳しさは尋常でない見知らぬ土地に移った彼らは、 飢えて死に、病気で死に、悲惨な状態へとなっていく。 懲罰的な意味だけでなく、薩長の権力争いのために、物事は進ま . . . 本文を読む

ある文人代官の幕末日記―林鶴梁の日常

2012年07月28日 | book
日記には面白いものと面白くないものがある、といった 話は前に少ししたが、貧乏同心から代官にまでなった男の日記となれば ちょっとは興味がわくというもの。 しかも時代は幕末。 ペリー来航、桜田門外の変といった激動の時代に 下級役人として、仕事に、家事に、と必死に頑張った武士の日記を解説した本だ。 磯田先生の「武士の家計簿」が好きだった人は面白く読める。 実際、面白くて立ち読みして買ってさっき読み終 . . . 本文を読む