幕末、戊辰戦争で敗れた会津藩の人々が
その後懲罰的な意味で、青森・下北半島や岩手県北部の
斗南藩へと移された。
当時の人々の手記などからその足跡を明らかにする本。
ほとんど資金も無い状態で移され、家もなく、作物を育てるのも難しく、
寒さの厳しさは尋常でない見知らぬ土地に移った彼らは、
飢えて死に、病気で死に、悲惨な状態へとなっていく。
懲罰的な意味だけでなく、薩長の権力争いのために、物事は進ま . . . 本文を読む
日記には面白いものと面白くないものがある、といった
話は前に少ししたが、貧乏同心から代官にまでなった男の日記となれば
ちょっとは興味がわくというもの。
しかも時代は幕末。
ペリー来航、桜田門外の変といった激動の時代に
下級役人として、仕事に、家事に、と必死に頑張った武士の日記を解説した本だ。
磯田先生の「武士の家計簿」が好きだった人は面白く読める。
実際、面白くて立ち読みして買ってさっき読み終 . . . 本文を読む
離島の全寮制学校に赴任してきた天然女教師の話。
現状、島の魅力よりも学校の問題がクローズアップされてる
というか、主人公の先生が全然余裕なく生徒の問題で悩んでいるw
たぶんそのうち島の良さとか出てくるんでしょうけどね。
生徒や先生のほうも伏線が結構あるので先が楽しみです。
基本は天然ボケなコメディですが、
扱っている内容はちょっと現実だとあり得る問題なので。
まあ大津の自殺ほどではないですが。 . . . 本文を読む
NHKのBSかなにかで岩佐又兵衛の特集をやっていて
面白かったので興味をもって買ってみた。
武将・荒木村重の子で、村重は信長に反逆して
一族皆殺しにされるんだが、
又兵衛はなんとか逃れて、一介の絵師になって過ごしていく。
このバックボーンがもう凄まじいんだけど、
絵師としても、不思議な魅力があって。
陰惨な絵もあれば、とてもひょうきんな絵もあって。
とにかく表情がうまいというか。
たくさんの . . . 本文を読む
このタイトル名だと俺が対局に行くみたいだw
渡辺明竜王のブログをまとめたものなんですが、
以前ブログをまとめただけだと金払う価値ないんじゃない?的な話を
したんだが。
全然杞憂でしたね。
単にブログをまとめたんではなく、欄外に現在の自分のコメントでツッコミを
たくさん入れていて、読んでいて面白かったですね。
これ手間かけてますよ。
あと今はgooブログで竜王は書いているが、その前の日記中心で . . . 本文を読む
5巻出たと思ったらすぐに6巻出ましたよ。
凡田をはじめ周辺の人たちが契約更改。
優勝効果や解説者の契約も含みつつ、という話。
相変わらず面白い。
グラゼニ(6) (モーニング KC)クリエーター情報なし講談社 . . . 本文を読む
東京トイボックスのうめ先生の新作。
主人公は都会の学校から引っ越してきた、という設定で波照間島に
一人暮らす、という。
いきなりマンタにのっかる兄ちゃんとか。
内地の人ということで疎外感味わう一方で
気にしないっていう子供達とか
タブーのある島とか
なかなかの王道冒険風味がありますが。
夏休みに読むと島に行きたくなりますなあ。
ところどころにiPhoneとか絡ませてくるのが
今っぽいっちゃー今 . . . 本文を読む
東京に戻って作品を出品する半田せんせいだったが、
島から離れてスランプに陥るというw
半田母(超美人だが超天然)の登場。
館長との和解。
なるのお父さんと半田の父のつながりという伏線が。
今後どういう展開になるか。
完全に両親が出てこない、というか存在すら匂わせて
こなかったナルなので、悲しいストーリーなのか、それとも
実は爆笑するストーリーなのか。
意外と読めないですよね、この作品。
それ . . . 本文を読む
岩手県の田舎に引っ越してきた子供たちが
岩手にどっぶり漬かった外国人娘や
作家のオジサン、地元の人と
ドタバタ起こしながら過ごしていくストーリー。
バラカモンが南の五島列島で海!
ならこちらは東北の山奥だべ!
方言を一番使っているのが外国人というw
楽しいですよ。
ハヤチネ!(1) (ガンガンコミックスONLINE)クリエーター情報なしスクウェア・エニックス . . . 本文を読む
これ何気に面白いんですよ!
三国志はとくに好きでもなかったんですが
なんかもう孔明さんの嫁さんを主人公にもってきたのがすげえいい。
といってもギャグマンガですけど、
ヨメの月英がすごい戦術家で、屋敷にとてつもない防御陣地を構築していてwww
可愛い顔してやってることが土建屋だw
なんか導入の変え方で物語が一気に読める、なんてことが
実際にある例というか。
同系統だと信長の忍に近い雰囲気がある . . . 本文を読む
何気に新刊でてるもんなあ
豚丼のベーコン、美味そうです。。。。。。
なんだろう、この美味しそうな雰囲気w
もちろん作中で主人公は難しい顔したりはしているんだが、
それでもむちゃくちゃ美味しい、と感激できている。
それがもうハッキリわかるし、だからこそ美味そうと感じるわけで。
普通に話の流れで決して料理マンガではないのに美味そう、と感じさせる。
たぶん本当に美味いことを知ってるから書けてるんじゃな . . . 本文を読む
大正の東京舞台。
妖怪を見る目をもつ主人公が
妖怪ばかり住んでいるアパートに引っ越してきて
妖怪がらみの事件に巻き込まれる、という。
設定自体はなんか他にもありそうなんだが、
絵の上手さと読みやすさがありまして、
何気に結構読ませます。
妖怪が悪さをしていても止められない、なんて話もあって
ちょっとなんでも解決って雰囲気ではないですね
妖怪が見れることへの屈折感もなく
ありのままを受け入れる、 . . . 本文を読む
8巻出るの早かったような気がするw
ちょっとずつ各キャラが収束に向かっているような感じもあるが
どうなんだろうか?
久しぶりに登場してくる人もポロポロいるし。
と言いながらこれからもグダグダしてますってのも全然ありそうでは
あるんだけどもw
クオリティを落とさないよなあ。
こんだけ安定している作品って珍しいかも。
だから時間がかかるのかもしれんが。
イエスタデイをうたって 8 (ヤングジャ . . . 本文を読む
平家の隠れ里と言われている日本各地の集落を
撮影した写真集。
写真集といっても写真中心の軽い読み物といった風情。
落ち着いた昔の、懐かしい雰囲気の残る、鄙びた景色が
たくさんあって「平家の隠れ里」という魅力だけでなく、
失いたくないよな、だけど失われるんだろうな。。。。という景色が続く。
こんな景色がまだ現代にあるんだよなあ、と。
キレイな観光地の整然とした景色は無いんだけど、だからといって . . . 本文を読む
どこから書けばいいのか。
難しい。
森達也さんの文体は好きだ。
正直だ。わからないことを分からないという。
本書の出発点もそこからだし。
自分の迷いや矛盾、弱さもさらけ出す。
似たような文体で、小田嶋隆さんがいる。
オダジマさんのコラムもむちゃくちゃ好きだ。
だけど森はテーマが重い。
オダジマさんは世評の話をする。
あるいはスポーツの話をする。
時々九条の問題とかにつっこんでくるが、
オダジ . . . 本文を読む