本とか映画とか・・・ (時々イラストは本文と関係ありません _スミマセン_)
空箱
CUT
「CUT」
監督:アミール・ナデリ
出演:西島秀俊
2011年 日本
いい映画だったとかそうでなかったとかではなく、見ることができてよかったと思える映画は、別の存在だと思う。この映画は、私にとって、そういう映画かな。
私も、映画監督(映画狂)である秀二(西島)が主張することが全て正しいとは思わない。シネコンだって・・・ といろいろ反論したくなる。けれど、秀二の強い信念には脱帽する。
なぜ、借金を返す方法として殴られ屋となり、それが自分のために借金して命を失ってしまった兄の、死んだ場所でなくてはならなならなかったのか。そこにこだわる秀二が、なんだか不完全に思えた。
突然だけど、ルフィになぜ兄エースの死を背負わせたのか・・・・ 技や力だけが強くなるだけではだめなのだ。それと同じ? (すみませんワンピース引き合いにだしたりして)
そ、そうか、肉体のない魂というか念みたいなものを、肉体でもって表現しようとしている? これが秀二ではなくアミール・ナデリ監督のめざすところ? 疑問文にしてしまったけど、そう思えてきた。
より完全体になるために。
今は、「芸術」なんて口にすると、「すかしやがって」と言いたくなる時代になってしまったのかもしれない。「アート」という表現もなんだかこじゃれた宣伝文句のようで敬遠してしまう。娯楽を追求するのもいいじゃないか。いいんだ、だけど、そこに魂はあるのかい? 魂があるなら、時を経てそれは芸術になっていくものではないだろうか。
だけど、とにかく、この映画を見て、これまで全く映画を見ていないことを思い知ったし、なにより、もっと映画が見たくなった。
くだらないと言われる映画も好きだけどね。
そして、見ることができたのが、この映画館でよかったと思える作品でもあった。映画館はとっても寒かったよ。だけど、そこで見たいのさ。まだそういう場所がこの街にはあるんだ。
ところで、この映画のレビューをいろいろ読んでみたけど、賛否両論だった。ナニサマ? もあったけど(笑)、自分がいい、好きだと思った作品をぼろくそ言われること結構うれしいかも。M!?

「CUT」はエンドロールで音楽が流れなかった。
いつからエンドロールのとき、劇とは無関係な、タイアップのような音楽を流すようになったのだろう? ぴったりないい曲のときもあるけど・・・・
ところで最近、有名俳優を使いドラマ仕立てで作られた音楽のプロモーション映像を見る機会が多くなった。
なんとなく、好きになれない。
私もなにか創ることができたらいいのに。でも創れないから、ならパトロンになりたい。でも、どちらもできない私は古本を買うてしまうのであった。CDは新譜買うよ! 枚数減ったけど。映画館にも行く回数が減ったけど・・・・・ どっちだめじゃん! 反省。
監督:アミール・ナデリ
出演:西島秀俊
2011年 日本
いい映画だったとかそうでなかったとかではなく、見ることができてよかったと思える映画は、別の存在だと思う。この映画は、私にとって、そういう映画かな。
私も、映画監督(映画狂)である秀二(西島)が主張することが全て正しいとは思わない。シネコンだって・・・ といろいろ反論したくなる。けれど、秀二の強い信念には脱帽する。
なぜ、借金を返す方法として殴られ屋となり、それが自分のために借金して命を失ってしまった兄の、死んだ場所でなくてはならなならなかったのか。そこにこだわる秀二が、なんだか不完全に思えた。
突然だけど、ルフィになぜ兄エースの死を背負わせたのか・・・・ 技や力だけが強くなるだけではだめなのだ。それと同じ? (すみませんワンピース引き合いにだしたりして)
そ、そうか、肉体のない魂というか念みたいなものを、肉体でもって表現しようとしている? これが秀二ではなくアミール・ナデリ監督のめざすところ? 疑問文にしてしまったけど、そう思えてきた。
より完全体になるために。
今は、「芸術」なんて口にすると、「すかしやがって」と言いたくなる時代になってしまったのかもしれない。「アート」という表現もなんだかこじゃれた宣伝文句のようで敬遠してしまう。娯楽を追求するのもいいじゃないか。いいんだ、だけど、そこに魂はあるのかい? 魂があるなら、時を経てそれは芸術になっていくものではないだろうか。
だけど、とにかく、この映画を見て、これまで全く映画を見ていないことを思い知ったし、なにより、もっと映画が見たくなった。
くだらないと言われる映画も好きだけどね。
そして、見ることができたのが、この映画館でよかったと思える作品でもあった。映画館はとっても寒かったよ。だけど、そこで見たいのさ。まだそういう場所がこの街にはあるんだ。
ところで、この映画のレビューをいろいろ読んでみたけど、賛否両論だった。ナニサマ? もあったけど(笑)、自分がいい、好きだと思った作品をぼろくそ言われること結構うれしいかも。M!?
「CUT」はエンドロールで音楽が流れなかった。
いつからエンドロールのとき、劇とは無関係な、タイアップのような音楽を流すようになったのだろう? ぴったりないい曲のときもあるけど・・・・
ところで最近、有名俳優を使いドラマ仕立てで作られた音楽のプロモーション映像を見る機会が多くなった。
なんとなく、好きになれない。
私もなにか創ることができたらいいのに。でも創れないから、ならパトロンになりたい。でも、どちらもできない私は古本を買うてしまうのであった。CDは新譜買うよ! 枚数減ったけど。映画館にも行く回数が減ったけど・・・・・ どっちだめじゃん! 反省。
一宇宙人のみた太平洋戦争
「一宇宙人のみた太平洋戦争」
小松左京 著 集英社文庫
ショート・ショート16作と短篇3作がおさめられている。
ショート・ショートは、最初に未来を絶望的に描いた作品が続き、正直どよよんと暗い気持ちになった。それから子どもたちが登場する作品が並ぶのはSF的怪談と言っていいかな? 「もったいない」という作品、今読むに非常にタイムリーな、エネルギー問題を題材とした作品だ。そして怪作「一日一屁」講談調で、『最後にポン、ポンと二つ屁を・・・』はどういうことかと想像すると・・・・(笑)。
短篇「正午にいっせいに」は同じ時刻をループするという話。「船と機雷」は未来都市を描いた作品で、左京氏の人民を描く力に畏怖の念を抱く。氏は未来を、人類は自然の前に自身の慢心と社会的盲目によって滅んでいくのではないかと予測しているようで、私はどぎまぎしながら読むこととなった。
表題作は短篇「ムス・ムス星雲系生物の地球通信」内の一篇である。「ムス・ムス星雲・・・」は傑作。この星雲の宇宙人的時間では、地球の歴史はほんの数日の出来事であるみたい。それでざっと人の一生物語的に地球ができて人間が誕生しついに日本へスポットをあてて語る的な展開なのだけど、歴史をぎゅっとこの短い中にまとめる著者の力量、すごい!
すごい・・・・・・
小松左京 著 集英社文庫
ショート・ショート16作と短篇3作がおさめられている。
ショート・ショートは、最初に未来を絶望的に描いた作品が続き、正直どよよんと暗い気持ちになった。それから子どもたちが登場する作品が並ぶのはSF的怪談と言っていいかな? 「もったいない」という作品、今読むに非常にタイムリーな、エネルギー問題を題材とした作品だ。そして怪作「一日一屁」講談調で、『最後にポン、ポンと二つ屁を・・・』はどういうことかと想像すると・・・・(笑)。
短篇「正午にいっせいに」は同じ時刻をループするという話。「船と機雷」は未来都市を描いた作品で、左京氏の人民を描く力に畏怖の念を抱く。氏は未来を、人類は自然の前に自身の慢心と社会的盲目によって滅んでいくのではないかと予測しているようで、私はどぎまぎしながら読むこととなった。
表題作は短篇「ムス・ムス星雲系生物の地球通信」内の一篇である。「ムス・ムス星雲・・・」は傑作。この星雲の宇宙人的時間では、地球の歴史はほんの数日の出来事であるみたい。それでざっと人の一生物語的に地球ができて人間が誕生しついに日本へスポットをあてて語る的な展開なのだけど、歴史をぎゅっとこの短い中にまとめる著者の力量、すごい!
すごい・・・・・・
聯合艦隊司令長官 山本五十六 ―太平洋戦争70年目の真実―
「聯合艦隊司令長官 山本五十六 ―太平洋戦争70年目の真実―」
監督:成島出
出演:役所広司、玉木宏
2011年
とても静かな映画だった。
つれあいのリクエストで見に行ったのと、苦手なテーマなので理解出来ないかな〜と思ったのだけど、本当に理解できたかどうかはさておき、作品としては分かりやすく組み立てられていたのではないかと思う。全てを説明するなら時間がいくらあっても足りないだろう、そのため大きく省かなければきっと視点がぼやけてしまう。娯楽作品にはなれないかもしれないけれど、とても誠実につくられた作品だと思う。
それにしても、「食べる」シーンが多い。旨そうに食べる。決意を腹に食べる。悲しみを噛みしめて飲み込む。むやみに「食べる」シーンを挿入しているわけではなく、そこにはそれぞれ何か込められているし、そこから山本五十六という人物が見えてくる。いい描き方だ。
そして、私がこの作品を見て大きく感じたことは、戦争をしたい人と戦争をする人は同一ではなということ。
それから、現在にそっくり置き換え考えることができるよう描かれていること。今、この映画がつくられた意味はそこになるのではないのかな?
ああ、でも哀しいかな、山本五十六の戦闘が計画通りに行われたとして、はたして講和に結びつけることができたか。
監督:成島出
出演:役所広司、玉木宏
2011年
とても静かな映画だった。
つれあいのリクエストで見に行ったのと、苦手なテーマなので理解出来ないかな〜と思ったのだけど、本当に理解できたかどうかはさておき、作品としては分かりやすく組み立てられていたのではないかと思う。全てを説明するなら時間がいくらあっても足りないだろう、そのため大きく省かなければきっと視点がぼやけてしまう。娯楽作品にはなれないかもしれないけれど、とても誠実につくられた作品だと思う。
それにしても、「食べる」シーンが多い。旨そうに食べる。決意を腹に食べる。悲しみを噛みしめて飲み込む。むやみに「食べる」シーンを挿入しているわけではなく、そこにはそれぞれ何か込められているし、そこから山本五十六という人物が見えてくる。いい描き方だ。
そして、私がこの作品を見て大きく感じたことは、戦争をしたい人と戦争をする人は同一ではなということ。
それから、現在にそっくり置き換え考えることができるよう描かれていること。今、この映画がつくられた意味はそこになるのではないのかな?
ああ、でも哀しいかな、山本五十六の戦闘が計画通りに行われたとして、はたして講和に結びつけることができたか。
世界怪談名作集
「世界怪談名作集」(上・下)
岡本綺堂 編訳 河出文庫
おももしろかったです!
選集として、理想的な作品ではないだろうか。編者と訳者が同じ人物。これはもう岡本綺堂の作品として存在していると言っても、誰も異存は無いと思う。原作者あってこその作品だから、そんなこと思っても言ってはならないことかな? ともかく、作品がより生きているのだから素敵なことだ。
ところで、作品は英語圏のみならず、ロシアやドイツ、フランスなどの作家がおさめられていて、まさかそれらの言語を自在に操れたということは無いと思うのだけど、英訳されたものが訳されたのかな? ということを思いつつ、どの作品も魅力的で、話の中にぐいっと引き込まれた。
リットン作「貸家」は、およそ150年くらい前の作品になるのだろうか。語り手が、何かがとりついているという貸家の秘密を暴くことになるのだけど、科学的な視点を持っている。起こったことに対してそれなりに説明がつくのだけど、なんだかよく分からない澱のようなものが残る。怪談の醍醐味ってここだ! って感じかな。
どの作品もいいのだけど、どの作品が一番好きかなあ〜
ディッケンズの「信号手」は、自分の想像力で思い浮かべた景色がなんとも言えず怖い。
異色作はアンドレーフ作「ラザルス」かな。非常に観念的な作品だ。冒頭で死者が蘇る。お、100年前に創造されたゾンビ話か!? と思ったら、舞台はローマへ通じ、紀元前の話。著者はロシアの人で、私にとってロシアは、今のところ理解不能さ断トツ。小説も映画もまだ少ししか接したことがないので、いつか探求してみよう。
あとストックトン作「幽霊の移転」はユーモア作品。
恋愛、海洋、超常現象、情念、ほかほか、と題材も多様。
私が手にした版は、表紙が蝙蝠の絵を中心に、タイトルが円形に配されているデザイン。もう一目惚れ。現在は再版(もう途切れてるかな)されデザインが変わってしまっている。う〜ん、おしい。
作品リストを。目次にある表記より。
()内は扉に記された作家の生地。
岡本綺堂 編訳 河出文庫
おももしろかったです!
選集として、理想的な作品ではないだろうか。編者と訳者が同じ人物。これはもう岡本綺堂の作品として存在していると言っても、誰も異存は無いと思う。原作者あってこその作品だから、そんなこと思っても言ってはならないことかな? ともかく、作品がより生きているのだから素敵なことだ。
ところで、作品は英語圏のみならず、ロシアやドイツ、フランスなどの作家がおさめられていて、まさかそれらの言語を自在に操れたということは無いと思うのだけど、英訳されたものが訳されたのかな? ということを思いつつ、どの作品も魅力的で、話の中にぐいっと引き込まれた。
リットン作「貸家」は、およそ150年くらい前の作品になるのだろうか。語り手が、何かがとりついているという貸家の秘密を暴くことになるのだけど、科学的な視点を持っている。起こったことに対してそれなりに説明がつくのだけど、なんだかよく分からない澱のようなものが残る。怪談の醍醐味ってここだ! って感じかな。
どの作品もいいのだけど、どの作品が一番好きかなあ〜
ディッケンズの「信号手」は、自分の想像力で思い浮かべた景色がなんとも言えず怖い。
異色作はアンドレーフ作「ラザルス」かな。非常に観念的な作品だ。冒頭で死者が蘇る。お、100年前に創造されたゾンビ話か!? と思ったら、舞台はローマへ通じ、紀元前の話。著者はロシアの人で、私にとってロシアは、今のところ理解不能さ断トツ。小説も映画もまだ少ししか接したことがないので、いつか探求してみよう。
あとストックトン作「幽霊の移転」はユーモア作品。
恋愛、海洋、超常現象、情念、ほかほか、と題材も多様。
私が手にした版は、表紙が蝙蝠の絵を中心に、タイトルが円形に配されているデザイン。もう一目惚れ。現在は再版(もう途切れてるかな)されデザインが変わってしまっている。う〜ん、おしい。
![]() | 世界怪談名作集〈上〉 (河出文庫) |
| 岡本綺堂 編訳 | |
| 河出書房新社 |
![]() | 世界怪談名作集〈下〉 (河出文庫) |
| 岡本綺堂 編訳 | |
| 河出書房新社 |
作品リストを。目次にある表記より。
()内は扉に記された作家の生地。
【上】
「序」
「貸家」 リットン(英国ロンドン)
「スペードの女王」 プーシキン(露国 モスクワ)
「妖物(ダムドシング)」 ビヤース(米国 オハイオ)
「クラリモンド」 ゴーチェ(仏国 ダルブ)
「信号手」 ディッケンズ(英国 ポートシー)
「ヴィール夫人の亡霊」 デフォー(英国 ロンドン)
「ラッパチーニの娘」 ホーソーン(米国 マサチューセッツ)
【下】
「北極星号の船長」 ドイル(スコットランンド エジンバラ)
「廃宅」 ホフマン(ドイツ コニグスベルグ)
「聖餐祭」 フランス(仏国 パリ)
「幻の人力車」 キップリング(英国)(印度 ボンベイ)
「上床(アツパーバース)」 クラウフォード(米国)
「ラザルス」 アンドレーフ(露国 オーレル)
「幽霊」 モーパッサン(仏国 ノルマンディー)
「鏡中の美女」 マクドナルド(スコットランド アバーデンシャー)
「幽霊の移転」 ストックトン(米国 フィラデルフィア)
「牡丹燈記」 瞿宗吉(中国 銭塘)
「序」
「貸家」 リットン(英国ロンドン)
「スペードの女王」 プーシキン(露国 モスクワ)
「妖物(ダムドシング)」 ビヤース(米国 オハイオ)
「クラリモンド」 ゴーチェ(仏国 ダルブ)
「信号手」 ディッケンズ(英国 ポートシー)
「ヴィール夫人の亡霊」 デフォー(英国 ロンドン)
「ラッパチーニの娘」 ホーソーン(米国 マサチューセッツ)
【下】
「北極星号の船長」 ドイル(スコットランンド エジンバラ)
「廃宅」 ホフマン(ドイツ コニグスベルグ)
「聖餐祭」 フランス(仏国 パリ)
「幻の人力車」 キップリング(英国)(印度 ボンベイ)
「上床(アツパーバース)」 クラウフォード(米国)
「ラザルス」 アンドレーフ(露国 オーレル)
「幽霊」 モーパッサン(仏国 ノルマンディー)
「鏡中の美女」 マクドナルド(スコットランド アバーデンシャー)
「幽霊の移転」 ストックトン(米国 フィラデルフィア)
「牡丹燈記」 瞿宗吉(中国 銭塘)
官僚の責任
「官僚の責任」
古賀茂明 著 PHP研究所
この本を読んだとき、官僚たちの天下りやそのほかの問題があることは周知のことだと感じ驚いた。私たちはすでに知っていたのだ。それなのに何も変わらないことが恐ろしい。
ただ、知っていると言ってもやはり漠然としていて、それを文章で、具体例を含め列挙されたものを読むことがでた。読み終わり、どうしたものか・・・・・ その根の深さと絡み合って固まっている地面を耕すことができるのだろうかと、さらに大きな不安を抱いてしまった。
冒頭で、震災直後の政府の対応について記されており、おそらく真実に近いことが書かれているだろうと思う。
そうそう、脱官僚とか言いながら、官僚の本当の仕事を決して理解していなかった人たちが今政治の実権を握っているというか・・・・ そういう論点も非常に興味深く読むことが出来た。
先に周知のことと書いた。周知なのは問題として取り出されている事で、じつは「官僚」ってどんな人がどんなことをやっているのか全然知らない。もちろん部署によって仕事もさまざまだろう。
そういう「官僚」の姿、この本を読んで少しだけ輪郭が浮かび上がってきた。
よくテレビ番組の討論会などを見ると、官僚云々と言及されていて、だったらどこかに大ボスがいて操作しているみたいなイメージを持っていた。私の中では、その大ボスが全く見えてこないので、「なんか分からん」という存在だった。しかしどうやら、時間をかけて成り立ってきた複雑な組織というものがそこにはあるようだ。
法律も組織も、ウィンチェスターの屋敷よろしく増築を重ねたため目的の部屋にたどり着けない。そんなものはぶち壊して新しく立て直す方がいいような気がするけど、そんなことせずなんとか立て直すことができないものか。何部屋か分からないところがあったっていいからさ。
朝の番組で、伊東四朗さんがいいことおっしゃっていた。喜劇や映像の仕事について言及されていたのだけど、もっと広い意味につながる言葉だと思った。そのままの言葉は覚えていないのだけど「それぞれがそれぞれの仕事をちゃんとこなす」それが大事だ、と。
失礼ながら古賀さんは、テレビで拝見する姿からは想像できない、革命的なお人のようだ。時々、えー? と思うこともあるけど(笑)、古賀さんの古賀さんにしかできない仕事に突き進んでいただきたい。

「ビートたけしのTVタックル」とか「たかじんのそこまで言って委員会」で、政治家ばかり寄せ集めると、誰も人の話を聞かず、いっぺんにしゃべりだすので頭が痛い。おまけに政治家って、質問の答えに「Yes」「No」を絶対に言わない。あとで言質をとられたりしないようにする論法なのだろうが、もううんざりである。
東京では放送されていないかもしれないのだけど、「たかじんNOマネー」という番組がけっこうおもしろい。先日テーマは忘れたのだけど、これが議論だよな〜という回(お酒の話の時ではありませんw)があった。その内容の是非は別として、議論するというのはこういうことなのだろうと感心したことがある。
人の話を聞け! と同時に、人に耳を傾けさせる事を言え! 反論はそれから。かな。
古賀茂明 著 PHP研究所
この本を読んだとき、官僚たちの天下りやそのほかの問題があることは周知のことだと感じ驚いた。私たちはすでに知っていたのだ。それなのに何も変わらないことが恐ろしい。
ただ、知っていると言ってもやはり漠然としていて、それを文章で、具体例を含め列挙されたものを読むことがでた。読み終わり、どうしたものか・・・・・ その根の深さと絡み合って固まっている地面を耕すことができるのだろうかと、さらに大きな不安を抱いてしまった。
冒頭で、震災直後の政府の対応について記されており、おそらく真実に近いことが書かれているだろうと思う。
そうそう、脱官僚とか言いながら、官僚の本当の仕事を決して理解していなかった人たちが今政治の実権を握っているというか・・・・ そういう論点も非常に興味深く読むことが出来た。
先に周知のことと書いた。周知なのは問題として取り出されている事で、じつは「官僚」ってどんな人がどんなことをやっているのか全然知らない。もちろん部署によって仕事もさまざまだろう。
そういう「官僚」の姿、この本を読んで少しだけ輪郭が浮かび上がってきた。
よくテレビ番組の討論会などを見ると、官僚云々と言及されていて、だったらどこかに大ボスがいて操作しているみたいなイメージを持っていた。私の中では、その大ボスが全く見えてこないので、「なんか分からん」という存在だった。しかしどうやら、時間をかけて成り立ってきた複雑な組織というものがそこにはあるようだ。
法律も組織も、ウィンチェスターの屋敷よろしく増築を重ねたため目的の部屋にたどり着けない。そんなものはぶち壊して新しく立て直す方がいいような気がするけど、そんなことせずなんとか立て直すことができないものか。何部屋か分からないところがあったっていいからさ。
朝の番組で、伊東四朗さんがいいことおっしゃっていた。喜劇や映像の仕事について言及されていたのだけど、もっと広い意味につながる言葉だと思った。そのままの言葉は覚えていないのだけど「それぞれがそれぞれの仕事をちゃんとこなす」それが大事だ、と。
失礼ながら古賀さんは、テレビで拝見する姿からは想像できない、革命的なお人のようだ。時々、えー? と思うこともあるけど(笑)、古賀さんの古賀さんにしかできない仕事に突き進んでいただきたい。
「ビートたけしのTVタックル」とか「たかじんのそこまで言って委員会」で、政治家ばかり寄せ集めると、誰も人の話を聞かず、いっぺんにしゃべりだすので頭が痛い。おまけに政治家って、質問の答えに「Yes」「No」を絶対に言わない。あとで言質をとられたりしないようにする論法なのだろうが、もううんざりである。
東京では放送されていないかもしれないのだけど、「たかじんNOマネー」という番組がけっこうおもしろい。先日テーマは忘れたのだけど、これが議論だよな〜という回(お酒の話の時ではありませんw)があった。その内容の是非は別として、議論するというのはこういうことなのだろうと感心したことがある。
人の話を聞け! と同時に、人に耳を傾けさせる事を言え! 反論はそれから。かな。
Mr.Boo! ギャンブル大将
「Mr.Boo! ギャンブル大将」
鬼馬讐星
監督:マイケル・ホイ
出演:マイケル・ホイ、サミュエル・ホイ
1974年 香港
シネフィル・イマジカにて。
日本公開は1979年で第3弾となるそうだけど、監督作品としてはこれが第1作目になるそうだ。
テレビのクイズ番組がシュールだ。
途中、このシーンたるいぞと思ったら、どうやら、本来リッキー・ホイさんは出演していなくて、日本で第3弾として上映する際、彼が登場するよう差し替えられたシーンがあるそうだ。ああ、バブル時代の到来がこんなところに見え隠れしているのね。
第3弾として観るなら、ギャグはちょっと物足りないかもしれないけど、面白かった。
追い詰められて逃げなきゃならないとき、普通とは反対の行動に出るところがおもしろい。だけど、そうは問屋が卸さないからさらに。スイートルームの使い方間違っとるよ(笑)。本当の使い方知らないけど。
なんとなく好きなシーンは、刑務所でビーフジャーキーかな(笑)。

ギャンブルって、負けた人がいるだけ儲かった奴がいるはずなのだよねえ〜 最近話題になった、ギャンブルで会社のお金を・・・・ というニュース。何十億をというニュースがテレビで何度も流れ、なんとなくへ〜〜ってな感じになっていたけど、その金、誰が儲けたの? なんか最初儲けさせて、最終的に剥ぎ取るみたいな操作をしている人がいんじゃないの? なんて思考を発展させる追求者はいないのかしら。や、そんなことしたら・・・・・
そうそう、そのニュースをさんざん見せられた頃、野球選手の年俸契約のが公開される季節がやって来た。何億契約でもなんとなく少なく感じてしまう。何千万契約とかになるとすごく少なく感じてしまったよ。自分ちはそんな額すら知らないし、ブタさん貯金箱の硬貨に手を出してしまうというのに。世知辛い。

鬼馬讐星
監督:マイケル・ホイ
出演:マイケル・ホイ、サミュエル・ホイ
1974年 香港
シネフィル・イマジカにて。
日本公開は1979年で第3弾となるそうだけど、監督作品としてはこれが第1作目になるそうだ。
テレビのクイズ番組がシュールだ。
途中、このシーンたるいぞと思ったら、どうやら、本来リッキー・ホイさんは出演していなくて、日本で第3弾として上映する際、彼が登場するよう差し替えられたシーンがあるそうだ。ああ、バブル時代の到来がこんなところに見え隠れしているのね。
第3弾として観るなら、ギャグはちょっと物足りないかもしれないけど、面白かった。
追い詰められて逃げなきゃならないとき、普通とは反対の行動に出るところがおもしろい。だけど、そうは問屋が卸さないからさらに。スイートルームの使い方間違っとるよ(笑)。本当の使い方知らないけど。
なんとなく好きなシーンは、刑務所でビーフジャーキーかな(笑)。
ギャンブルって、負けた人がいるだけ儲かった奴がいるはずなのだよねえ〜 最近話題になった、ギャンブルで会社のお金を・・・・ というニュース。何十億をというニュースがテレビで何度も流れ、なんとなくへ〜〜ってな感じになっていたけど、その金、誰が儲けたの? なんか最初儲けさせて、最終的に剥ぎ取るみたいな操作をしている人がいんじゃないの? なんて思考を発展させる追求者はいないのかしら。や、そんなことしたら・・・・・
そうそう、そのニュースをさんざん見せられた頃、野球選手の年俸契約のが公開される季節がやって来た。何億契約でもなんとなく少なく感じてしまう。何千万契約とかになるとすごく少なく感じてしまったよ。自分ちはそんな額すら知らないし、ブタさん貯金箱の硬貨に手を出してしまうというのに。世知辛い。
Mr.Boo! インベーダー作戦
「Mr.Boo! インベーダー作戦」
売身契
監督・脚本:マイケル・ホイ
出演:マイケル・ホイ、サミュエル・ホイ、リッキー・ホイ
1978年 香港
シネフィル・イマジカにて。
何がインベーダー作戦なのだろうと思い観ていたら、あのシーンのあの衣装ねということですっきり。しかし、邦題のつけ方がいいかげんすぎる。だいたい Mr.Boo! って・・・・・ 誰が決めたのかなあ〜(笑)。いえ、それでいいんだと言うしかない域まで達しちゃってるからしょうがない。
今回は、かなりブラックなお笑いかな。悪徳プロデューサの末路なんて、今とは言わず、日本と言わず、世の政治というか本当の大ボスが誰なのか分からないけど、そういう社会みたいなのに通じるものがあるかも。

売身契
監督・脚本:マイケル・ホイ
出演:マイケル・ホイ、サミュエル・ホイ、リッキー・ホイ
1978年 香港
シネフィル・イマジカにて。
何がインベーダー作戦なのだろうと思い観ていたら、あのシーンのあの衣装ねということですっきり。しかし、邦題のつけ方がいいかげんすぎる。だいたい Mr.Boo! って・・・・・ 誰が決めたのかなあ〜(笑)。いえ、それでいいんだと言うしかない域まで達しちゃってるからしょうがない。
今回は、かなりブラックなお笑いかな。悪徳プロデューサの末路なんて、今とは言わず、日本と言わず、世の政治というか本当の大ボスが誰なのか分からないけど、そういう社会みたいなのに通じるものがあるかも。
Mr.Boo! ミスター・ブー
「Mr.Boo! ミスター・ブー」
半斤八両
監督:マイケル・ホイ
出演:マイケル・ホイ、サミュエル・ホイ、リッキー・ホイ
1976年 香港
シネフィル・イマジカにて。
落ちる落ちる落ちる!
せまりくるオチが分かってしまう(笑)。先に、リメイク(2004年作品)を観ていたからかな、いやもはや、受け継がれ、繰り返されているギャグの満載だものね。
ちなみに、厨房で巨大魚の骨を持って戦うのはホイさんではなく、ソーセージ・ヌンチャクがそう。ソーセジ・ヌンチャク♪
ちょうど、この作品が放送されたとき、リッキー・ホイさんの訃報(2011.11.8)が・・・・・

半斤八両
監督:マイケル・ホイ
出演:マイケル・ホイ、サミュエル・ホイ、リッキー・ホイ
1976年 香港
シネフィル・イマジカにて。
落ちる落ちる落ちる!
せまりくるオチが分かってしまう(笑)。先に、リメイク(2004年作品)を観ていたからかな、いやもはや、受け継がれ、繰り返されているギャグの満載だものね。
ちなみに、厨房で巨大魚の骨を持って戦うのはホイさんではなく、ソーセージ・ヌンチャクがそう。ソーセジ・ヌンチャク♪
ちょうど、この作品が放送されたとき、リッキー・ホイさんの訃報(2011.11.8)が・・・・・
サウダーヂ
「サウダーヂ」監督:富田克也
共同脚本:相澤虎之助、富田克也
2011年 山梨
かなり長いのだけど最後まで気がそれることなく見ることができた。
いきなり始まって、やられたっと思ってしまったけど(笑)。
山梨の街。不況でシャッター街と化してしまった街に住む、土方の兄ちゃん、HIPHOPの兄ちゃん、タイに住んでいたことのある兄ちゃん、日系ブラジル人、タイ人・・・ 不況でまっさきに首を切られるのは外国人労働者だけど、地元の下請け企業そのもとで働く派遣労働者たちも。
私は、この映画を見ていて、なんだか混乱し始めた。うまく言葉に出来ないと思うけど。なんて言うか、どちらに立って見るかで、いろんなこと変わってくる。それが、日本と外国という二極という相対で考えられることでなくなっている。
異国であっても長いこと住まえば今いる場所が限りなく故郷に近づく。家族がいるから。ブラジル人だけどフィリピン人の奥さん、そして子どもが生まれる。食卓ではポルトガル語と日本語が入り交じる。家族の故郷は・・・・ もう日本だよね。でも、みんなでブラジルへ行けば、そこがまた故郷になるんだ。
だったら、何をよりどころにしたらいいのだろう?
その移民労働者たちの困難を知ってか知らずか、どうしても相容れることできない日本人がいる。
それから、こんな日本が嫌いになった男がいて、そこへボディーブローを喰らわすのがタイパブで働くタイ人の女の子。
このどこへも行けない感じ。
そうか、監督、アメリカン・ニューシネマの影響が大きいのか。
あの映画のころと、今の日本はどう違うだろう?
なんだかやばいなあ〜 日本。どうなる!?
これ、読んだ人映画見たく無くなるかなあ〜
それはそれでヤバイぞ。
せっかく、ここ広島でいち早く公開されることになったので、多くの人がこの映画を見るべく情報発信しなくては!
第33回ナント三大陸映画祭で、グランプリ「金の気球賞」を受賞したそうです!
http://www.saudade-movie.com/
じつは、観劇中考えたことがもうひとつある。
ブラジル人とフィリピン人と子どもたちの食卓が、私の中では一番印象に残ったシーンなのだけど、あのシーンで食べていたハンバーグスパゲティー!? あれがおいしそうでおいしそうで(笑)。それで、なんだかんだひとが一番幸せになれる瞬間は、おいしいものを食べる時なんじゃないかと思ったのだ。まあ、人間なんていいことが続くと慣れっこになって・・・って贅沢な生き物に成り下がるわけだけども、猛くんのあの部屋では・・・・ でもその逆のエネルギーが HIPHOP として送り出されるのかと思うと、何が最良かなんて結局分からない。
スクリーンで観ることができてよかったです!!
もっと若かったら、この映画を観てどんな風に感じただろう!?
この作品を見に行ったきっかけは、先週見た映画「グッド・ハーブ」です。メキシコ在住のライターさんのブログ「名代☆日々是メキシコ」で、広島での上映を知り、見に行くことをコメントでお伝えしたなら、お返事に同映画館で上映される『サウダーヂ』が観たいと書いてあり、興味を持ったしだいであります。
それから、『映画「グッド・ハーブ」見ました』とツイートしましたところ、横川シネマさんにリツイートしていただいて、いつもよりたくさんアクセスがありましたです。ありがとうございました!
や〜〜〜朝一、すっぴんで映画館へ行ったのだけど・・・・・
監督! 寝坊はいかんが、なんか楽しい経験をさせていただきました〜
グッド・ハーブ
「グッド・ハーブ」
Las buenas hierbas
監督・脚本:マリア・ノバロ
出演:オフェリア・メディーナ、ウルスラ・プルネダ
2010年 メキシコ
なんって言ったらいいのだろう・・・・・
始まってすぐ、作品の世界に入るきっかけをつかめないかも知れないと、いつになく構えている自分がいた。そして、私をこの作品にぐっと引き入れてくれたのは音だった。雨の音、風の音、街の音。ちょっと暗めの映像に音が現れてきた。
しばらく、人物の相関が分からなくて、いろいろ考えなくてはならなかったかな。けれど、しだいに、集中していたのだろうか、ほとんどよけいなことを考えず、横に誰かが座っていることをすっかり忘れてしまったようだ。
この映画の中には、死、生、性、母、父、老い、若さ、社会、歴史、さまざまなことが織り込まれている。強い主観を持っていながら、どこか俯瞰したような、距離をとった描かれかたがしているように思う。
なぜだか、日本映画っぽいな、とも思った。景色や色は全く違うのに。
自立した母の姿がアルツハイアマーに冒され変貌していく。どうにも娘に感情移入せずにはいられない。いつの日か、母(ララ)の思いを知ることができるだろうか。
紫色の花が咲く樹が美しい。
紫を背景に、2階くらい高さの手すりの前に立つ、壺をパーカッションとしてたたく女性の服が緑色で、その色合いが深く印象に残った。
ハーブのこともっと知りたいね。ハーブのことというか、植物の名前、花や葉や実の形をたくさん覚えたい。鳥や虫も。
ラストについては、どう受け止めたらいいのか正直分からない。少し時間が経って、この作品の事を考え、いつのまにか窓の外を見上げ静止してしまっている。
私にはとても大切な作品となりそうです。
映画館では見られないと思っていたのだけど、見ることが出来ました。
上映があった横川シネマは線路下横にあって、ときどき電車が通る音が聞こえるのだ。何度か見に来て、その音を邪魔に感じたことは一度も無いのだけど、今回はちょうど雨が降るシーンと重なって、なんとなく雷みたいに響いてきた(笑)。
上映ありがとうございました。
パンフレットも入手できました!
「グッド・ハーブ」HP→http://www.action-inc.co.jp/hierbas/

ひとりで暮らしている母のもとへ週一回は様子を見に行くことにしている。実家が自転車で行ける距離にあるのだ。つい最近のこと、いつものように様子を見に行って、何げない会話をしていた。
母は自分が死んだらとか、私の年金のこととかわかりもしない先のことばかり心配して、悩みで頭をいっぱいにしている。自然、発言もお説教じみたものになり耳に痛い。それに、いつも自ら苦労をこしらえている母を見て、もっと楽に生きてほしいと思っていたので、つい言ってしまった。
「かあちゃんはいっつも先のことばっかり言って、もうちょっと今を楽しむことをおぼえたらどうなん?」
すると、思ってもない反応が返ってきた。
満面の笑顔で「今、楽しいよ」と答えたのだ。
私は、なんて言ったらいいのか、そんな母の笑顔をとても、とても久しぶりに見た気がして、思わず涙が出そうになった。
その笑顔をもたらしたのは、母が最近行くようになった老人会のスポーツである。私がいくら母を元気づけようと毎週会いに行ったり、遠くへ連れて行ったりしても、一度もそんな表情見せてくれなかったのになあ〜 と思うとちょっとくやしいけどね(笑)。
だけど、あの笑顔、私がずっと欲しいと思っていたものはこれだったのかと胸にずしりときた。
Las buenas hierbas
監督・脚本:マリア・ノバロ
出演:オフェリア・メディーナ、ウルスラ・プルネダ
2010年 メキシコ
なんって言ったらいいのだろう・・・・・
始まってすぐ、作品の世界に入るきっかけをつかめないかも知れないと、いつになく構えている自分がいた。そして、私をこの作品にぐっと引き入れてくれたのは音だった。雨の音、風の音、街の音。ちょっと暗めの映像に音が現れてきた。
しばらく、人物の相関が分からなくて、いろいろ考えなくてはならなかったかな。けれど、しだいに、集中していたのだろうか、ほとんどよけいなことを考えず、横に誰かが座っていることをすっかり忘れてしまったようだ。
この映画の中には、死、生、性、母、父、老い、若さ、社会、歴史、さまざまなことが織り込まれている。強い主観を持っていながら、どこか俯瞰したような、距離をとった描かれかたがしているように思う。
なぜだか、日本映画っぽいな、とも思った。景色や色は全く違うのに。
自立した母の姿がアルツハイアマーに冒され変貌していく。どうにも娘に感情移入せずにはいられない。いつの日か、母(ララ)の思いを知ることができるだろうか。
紫色の花が咲く樹が美しい。
紫を背景に、2階くらい高さの手すりの前に立つ、壺をパーカッションとしてたたく女性の服が緑色で、その色合いが深く印象に残った。
ハーブのこともっと知りたいね。ハーブのことというか、植物の名前、花や葉や実の形をたくさん覚えたい。鳥や虫も。
ラストについては、どう受け止めたらいいのか正直分からない。少し時間が経って、この作品の事を考え、いつのまにか窓の外を見上げ静止してしまっている。
私にはとても大切な作品となりそうです。
映画館では見られないと思っていたのだけど、見ることが出来ました。
上映があった横川シネマは線路下横にあって、ときどき電車が通る音が聞こえるのだ。何度か見に来て、その音を邪魔に感じたことは一度も無いのだけど、今回はちょうど雨が降るシーンと重なって、なんとなく雷みたいに響いてきた(笑)。
上映ありがとうございました。
パンフレットも入手できました!
「グッド・ハーブ」HP→http://www.action-inc.co.jp/hierbas/
ひとりで暮らしている母のもとへ週一回は様子を見に行くことにしている。実家が自転車で行ける距離にあるのだ。つい最近のこと、いつものように様子を見に行って、何げない会話をしていた。
母は自分が死んだらとか、私の年金のこととかわかりもしない先のことばかり心配して、悩みで頭をいっぱいにしている。自然、発言もお説教じみたものになり耳に痛い。それに、いつも自ら苦労をこしらえている母を見て、もっと楽に生きてほしいと思っていたので、つい言ってしまった。
「かあちゃんはいっつも先のことばっかり言って、もうちょっと今を楽しむことをおぼえたらどうなん?」
すると、思ってもない反応が返ってきた。
満面の笑顔で「今、楽しいよ」と答えたのだ。
私は、なんて言ったらいいのか、そんな母の笑顔をとても、とても久しぶりに見た気がして、思わず涙が出そうになった。
その笑顔をもたらしたのは、母が最近行くようになった老人会のスポーツである。私がいくら母を元気づけようと毎週会いに行ったり、遠くへ連れて行ったりしても、一度もそんな表情見せてくれなかったのになあ〜 と思うとちょっとくやしいけどね(笑)。
だけど、あの笑顔、私がずっと欲しいと思っていたものはこれだったのかと胸にずしりときた。
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