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「本日も読書」

読書と映画の感想。ジャンル無関係、コミック多いけどたまに活字も。

「戦闘報告書」が語る日本中世の戦場

2015年10月01日 | book
最近はこういう細かい歴史の話がどんどん好きになってきたなあ 話の内容としては、武士たちはどんな兵器に殺されていたのか、ってことなんだが、 そこから本当の戦場の様子はどうだったか、って話に。 刀を使っているやつなんて少ないんだと。 実は弓矢、投石で死んでいる人間がたくさんいて、戦場のメイン武器は昔からそういった遠距離攻撃だったっていう。 だから火縄銃が出てきたからといって、劇的に戦場の様子が変わっ . . . 本文を読む

現代語訳 信長公記

2014年08月20日 | book
よく歴史本、コミックの参考として挙げられる 太田牛一の信長公記が現代語訳されて売られていたので 買ってみた。 一度現代語訳じゃない文章をウェブで読んだけどさっぱりでw だけどこの現代語訳は読みやすくて、一晩で全部読み終えることができた。 で、気付いたのは、意外といろいろ疑問というか、 いろいろ思うことがあるというか。 パラパラめくって適当に取り上げると、 ・やはり正妻の濃姫の話があまりにも無 . . . 本文を読む

消された「西郷写真」の謎: 写真がとらえた禁断の歴史

2014年07月16日 | book
西郷さんの顔は本当はどうだったのか? 本当に写真は残っていないのか?と探す話。 これと同様の話で小説の「西郷の貌」がありましたが、あれは小説にしたことでゲンナリした覚えがある。 だがノンフィクションだと、やっぱりワクワクして面白い。 まあ実際は西郷さんよりも明治天皇の顔が変わり過ぎて、これはおかしくないか、というタブーに触れていくんだけど。 そこがまたいいわけ。 話の流れとしては、これまで西 . . . 本文を読む

参議怪死ス―明治四年、広沢真臣暗殺異聞

2014年07月16日 | book
これ全然知らなかったけど面白かったなあ。 明治維新がなって間もなくの世情が不安のときに、明治政府の重要人物である広沢さんが酷い殺され方をした、という話。 実際にあった事件だが、普通は大久保暗殺は知っていても、こちらの広沢の死は 「その他の暗殺」のひとつみたいな感じでよくわからない。 Wikipediaも意外と詳しくないんだよな。 だけどこの人、維新の十傑に例えられる超大物の志士。。。。というか十 . . . 本文を読む

腹を割って話した(未知との遭遇)

2014年06月24日 | book
水曜どうでしょうの藤村さんと嬉野さんの対談集2巻目。 1巻目は相当面白かったんだけど、2巻目はこれアフリカの前後の 話だよなあ。 前半は相当愚痴めいたことが多くて、ちょっとガッカリ、というか うーんといろいろ思ってしまった。 というか、アフリカ編って、ちょっと評価が分かれるというか。 「あれ?」というのがあったと思うんですよ。 Webでも検索すると感想がいろいろ出てきますけど。 いつもより参 . . . 本文を読む

密林と兵隊

2014年05月06日 | book
兵隊3部作のあとに、戦後に書かれた作品だったはず。 火野さんが体験したインパール作戦をベースにしているのだが、 兵隊3部作や革命前後で、火野さんは正直だ、と書いたが、 この作品については、明らかにウソだと思うんですよw いや、体験から描いているだろうし、 そもそも兵隊3部作や革命前後もウソは混ざっているそうなんです。 というか登場人物の名前も全部ウソですからね。 そりゃそうなんですが。 だけど . . . 本文を読む

革命前後 上下

2014年05月06日 | book
こちらは敗戦前後の作家たちの姿を描く。 これまた面白いんです。 兵隊3部作と同じく軽妙で。 ちょっとほんのり哀しさがある終わり方で。 日中戦争から太平洋戦争へ。 火野らは(別の名前だけど)、本土で報道部員として九州で徴用されているんですが。 もちろん戦意高揚のためなんですが、東京と九州の作家陣で対立し、さらにそれぞれ勝手な行動をしているので、もうやる気というか覇気なんかないんですねw しかも . . . 本文を読む

土と兵隊 麦と兵隊 花と兵隊

2014年05月06日 | book
火野葦平の兵隊3部作だっけかな? 「革命前後」を読んでいるときに、読みたくなって読んでいるんですが。 NHKスペシャルでも取り上げられていたそうなんですが、見てない。 日中戦争から太平洋戦争に従軍し、作品を新聞に発表。 敗戦後、追放処分。 復帰後、再び作家になり、1960年に芥川龍之介のように自殺。 面白い。 すげえ面白い。 軽妙なリズムは今でも読みやすく、戦場であるのに明るさやユーモア、人間 . . . 本文を読む

書き替えられた日本史: 「昭和~平成」でこんなに変わった歴史の教科書

2014年03月02日 | book
これ良かったなあ。 やっぱり自分のなかでベースって教科書だと再確認したというか。 その教科書が今はこう考えられています、ってなるとひとつひとつが衝撃ですわ かんのわのなのこくおうの金印、あれ贋作なんですってよーとか。 三角縁神獣鏡っていっぱいあって珍しくもなんともないわーとかw 鎌倉幕府が1192じゃなくなったって話とか、 比叡山焼き討ちあたりは、どうも違うようだ、ってのは有名なので知っていま . . . 本文を読む

将棋エッセイコレクション

2014年03月02日 | book
将棋初心者なので、昔の話とか分からないんですよねえ。 だからなんか逸話とかまとめてある話がありがたいんですが、 将棋ペンクラブログとか、ものすごくありがたくてよく読んでるんですけど。 で、本書はそんな過去の将棋関連の秀逸なエッセイをまとめたもの。 ペンクラブとか棋士の片上さんとかが触れていたので、面白そうだなあ、と 買ってみまして、面白いのはもちろん読み物としても、過去の名エッセイを 取り上げて . . . 本文を読む

太平洋戦争のロジスティクス

2013年12月24日 | book
日本軍は補給を軽視していた、という定説というかイメージに対し、大いに疑問、とぶつけてきた本書。 お、たしかに、と思わされる。 そうなんだよな、なんか国力が無い、燃料が無い、とか、ガダルカナル島の飢餓とか そういう結果を見て日本軍って補給ダメだなあ、という風に思ってしまいがちだけど、 ダメだったかもわからんが、というか失敗はしたが、軽視はしてなかったのでは?という指摘。 そりゃそうだよなあ。だっ . . . 本文を読む

教科書には載っていない 江戸の大誤解

2013年12月24日 | book
最近よくあるテレビの歴史番組の「実はこうだったんです」的な話がまとまっている。 だから、歴史が好きな人はもう知ってる的な話が多くて、もう少し深いものを、って感じかなあ。 だけど分かりやすいです。 大名行列が途中でお金無くなっちゃう話とかw 小石川療養所が実は悪所でした、大岡越前が若い奉行にいじめられる話、9万円のお茶漬け、宮本武蔵は画家として有名、とかもう少し知りたい! という話が結構あった。 . . . 本文を読む

戦国のコミュニケーション 情報と通信

2013年12月24日 | book
これはむちゃくちゃ面白かった。 戦国時代にどうやって大名たちは連絡を取り合ったのか、というのがものすごく詳しく、分かりやすく説明されている。 信頼できる部下に任せて行かせる、あるいはその部下が忙しいから僧に持って行かせたり。 あとは飛脚か。 だけど急がせたいけど、途中に敵の大名がいるから大きく迂回。 しかも今のように車は無いし、道は険しい。 一通の手紙送るのに数ヶ月かかることもザラ。 だけど . . . 本文を読む

勝負心

2013年12月03日 | book
渡辺前竜王というか現二冠の新書。 この新書が発売されて間もなく竜王を失冠するんだけど ネット上で「羽生愛にあふれている」ということで話題w あとそれゆえに「弱気になっている」なんて意見もあって。 そこまでかよっ、と思って買ってみたんですが、たしかに前半は羽生さん羽生さん羽生さんの話w いや、だけどそりゃそうでしょねーって思ったんですよ。 だって羽生さんと戦える、その将棋を見られるって実は、とて . . . 本文を読む

逃げる公家、媚びる公家―戦国時代の貧しい貴族たち

2013年11月17日 | book
今年は遺跡めぐりが多くて 国府がだんだん廃れていく様子とか気になっているんですが、 やはり滅んでいく頃の記録ってなかなかよく分からない。 記録に残せないほど中央の力が及ばなくなっているわけで。 個人的に、律令時代~平安、鎌倉といたる、あのあたりの地方の国府とか郡衙が どう滅んで行ったのか、廃れていったのかというのはすごく興味があって。 役人とかどうなったんだろうとか。 地方の豪族となったのか、窮 . . . 本文を読む