最近はこういう細かい歴史の話がどんどん好きになってきたなあ
話の内容としては、武士たちはどんな兵器に殺されていたのか、ってことなんだが、
そこから本当の戦場の様子はどうだったか、って話に。
刀を使っているやつなんて少ないんだと。
実は弓矢、投石で死んでいる人間がたくさんいて、戦場のメイン武器は昔からそういった遠距離攻撃だったっていう。
だから火縄銃が出てきたからといって、劇的に戦場の様子が変わっ . . . 本文を読む
よく歴史本、コミックの参考として挙げられる
太田牛一の信長公記が現代語訳されて売られていたので
買ってみた。
一度現代語訳じゃない文章をウェブで読んだけどさっぱりでw
だけどこの現代語訳は読みやすくて、一晩で全部読み終えることができた。
で、気付いたのは、意外といろいろ疑問というか、
いろいろ思うことがあるというか。
パラパラめくって適当に取り上げると、
・やはり正妻の濃姫の話があまりにも無 . . . 本文を読む
西郷さんの顔は本当はどうだったのか?
本当に写真は残っていないのか?と探す話。
これと同様の話で小説の「西郷の貌」がありましたが、あれは小説にしたことでゲンナリした覚えがある。
だがノンフィクションだと、やっぱりワクワクして面白い。
まあ実際は西郷さんよりも明治天皇の顔が変わり過ぎて、これはおかしくないか、というタブーに触れていくんだけど。
そこがまたいいわけ。
話の流れとしては、これまで西 . . . 本文を読む
これ全然知らなかったけど面白かったなあ。
明治維新がなって間もなくの世情が不安のときに、明治政府の重要人物である広沢さんが酷い殺され方をした、という話。
実際にあった事件だが、普通は大久保暗殺は知っていても、こちらの広沢の死は
「その他の暗殺」のひとつみたいな感じでよくわからない。
Wikipediaも意外と詳しくないんだよな。
だけどこの人、維新の十傑に例えられる超大物の志士。。。。というか十 . . . 本文を読む
水曜どうでしょうの藤村さんと嬉野さんの対談集2巻目。
1巻目は相当面白かったんだけど、2巻目はこれアフリカの前後の
話だよなあ。
前半は相当愚痴めいたことが多くて、ちょっとガッカリ、というか
うーんといろいろ思ってしまった。
というか、アフリカ編って、ちょっと評価が分かれるというか。
「あれ?」というのがあったと思うんですよ。
Webでも検索すると感想がいろいろ出てきますけど。
いつもより参 . . . 本文を読む
兵隊3部作のあとに、戦後に書かれた作品だったはず。
火野さんが体験したインパール作戦をベースにしているのだが、
兵隊3部作や革命前後で、火野さんは正直だ、と書いたが、
この作品については、明らかにウソだと思うんですよw
いや、体験から描いているだろうし、
そもそも兵隊3部作や革命前後もウソは混ざっているそうなんです。
というか登場人物の名前も全部ウソですからね。
そりゃそうなんですが。
だけど . . . 本文を読む
こちらは敗戦前後の作家たちの姿を描く。
これまた面白いんです。
兵隊3部作と同じく軽妙で。
ちょっとほんのり哀しさがある終わり方で。
日中戦争から太平洋戦争へ。
火野らは(別の名前だけど)、本土で報道部員として九州で徴用されているんですが。
もちろん戦意高揚のためなんですが、東京と九州の作家陣で対立し、さらにそれぞれ勝手な行動をしているので、もうやる気というか覇気なんかないんですねw
しかも . . . 本文を読む
火野葦平の兵隊3部作だっけかな?
「革命前後」を読んでいるときに、読みたくなって読んでいるんですが。
NHKスペシャルでも取り上げられていたそうなんですが、見てない。
日中戦争から太平洋戦争に従軍し、作品を新聞に発表。
敗戦後、追放処分。
復帰後、再び作家になり、1960年に芥川龍之介のように自殺。
面白い。
すげえ面白い。
軽妙なリズムは今でも読みやすく、戦場であるのに明るさやユーモア、人間 . . . 本文を読む
これ良かったなあ。
やっぱり自分のなかでベースって教科書だと再確認したというか。
その教科書が今はこう考えられています、ってなるとひとつひとつが衝撃ですわ
かんのわのなのこくおうの金印、あれ贋作なんですってよーとか。
三角縁神獣鏡っていっぱいあって珍しくもなんともないわーとかw
鎌倉幕府が1192じゃなくなったって話とか、
比叡山焼き討ちあたりは、どうも違うようだ、ってのは有名なので知っていま . . . 本文を読む
将棋初心者なので、昔の話とか分からないんですよねえ。
だからなんか逸話とかまとめてある話がありがたいんですが、
将棋ペンクラブログとか、ものすごくありがたくてよく読んでるんですけど。
で、本書はそんな過去の将棋関連の秀逸なエッセイをまとめたもの。
ペンクラブとか棋士の片上さんとかが触れていたので、面白そうだなあ、と
買ってみまして、面白いのはもちろん読み物としても、過去の名エッセイを
取り上げて . . . 本文を読む
日本軍は補給を軽視していた、という定説というかイメージに対し、大いに疑問、とぶつけてきた本書。
お、たしかに、と思わされる。
そうなんだよな、なんか国力が無い、燃料が無い、とか、ガダルカナル島の飢餓とか
そういう結果を見て日本軍って補給ダメだなあ、という風に思ってしまいがちだけど、
ダメだったかもわからんが、というか失敗はしたが、軽視はしてなかったのでは?という指摘。
そりゃそうだよなあ。だっ . . . 本文を読む
最近よくあるテレビの歴史番組の「実はこうだったんです」的な話がまとまっている。
だから、歴史が好きな人はもう知ってる的な話が多くて、もう少し深いものを、って感じかなあ。
だけど分かりやすいです。
大名行列が途中でお金無くなっちゃう話とかw
小石川療養所が実は悪所でした、大岡越前が若い奉行にいじめられる話、9万円のお茶漬け、宮本武蔵は画家として有名、とかもう少し知りたい! という話が結構あった。
. . . 本文を読む
これはむちゃくちゃ面白かった。
戦国時代にどうやって大名たちは連絡を取り合ったのか、というのがものすごく詳しく、分かりやすく説明されている。
信頼できる部下に任せて行かせる、あるいはその部下が忙しいから僧に持って行かせたり。
あとは飛脚か。
だけど急がせたいけど、途中に敵の大名がいるから大きく迂回。
しかも今のように車は無いし、道は険しい。
一通の手紙送るのに数ヶ月かかることもザラ。
だけど . . . 本文を読む
渡辺前竜王というか現二冠の新書。
この新書が発売されて間もなく竜王を失冠するんだけど
ネット上で「羽生愛にあふれている」ということで話題w
あとそれゆえに「弱気になっている」なんて意見もあって。
そこまでかよっ、と思って買ってみたんですが、たしかに前半は羽生さん羽生さん羽生さんの話w
いや、だけどそりゃそうでしょねーって思ったんですよ。
だって羽生さんと戦える、その将棋を見られるって実は、とて . . . 本文を読む
今年は遺跡めぐりが多くて
国府がだんだん廃れていく様子とか気になっているんですが、
やはり滅んでいく頃の記録ってなかなかよく分からない。
記録に残せないほど中央の力が及ばなくなっているわけで。
個人的に、律令時代~平安、鎌倉といたる、あのあたりの地方の国府とか郡衙が
どう滅んで行ったのか、廃れていったのかというのはすごく興味があって。
役人とかどうなったんだろうとか。
地方の豪族となったのか、窮 . . . 本文を読む