「本日も読書」

読書と映画の感想。ジャンル無関係、コミック多いけどたまに活字も。

本能寺の変 四二七年目の真実

2010年10月13日 | book
にち天で作者の方が出ていて
それで買って読んでみた。

今まで光の当たっていなかった無視されていた文献とかを
掘り起こし、昔の文献の作者がどういう傾向で記述しているのか
丹念に調べて本能寺の変の真相を明かす。

作者は明智氏の子孫だそうで。

んで、面白いんですよ。
歴史学の御大とかの作品も「この部分はダメ」とハッキリ根拠示して
言うので。
ただその言っていることを一般読者の私は確認したくてもできない。
つくづく文献の電子化とかしてもらえるとありがたいなあ、と
思いましたよ。国会図書館頑張れ。

まあ電子化しても読めなければ意味ないんですが。

織田一族が日本を支配するなか、土岐氏の希望の星・明智光秀、という話なのですがね。

個人的にはそこよりも、徳川家康の伊賀越えのあたりが特に気になって
穴山梅雪でしたっけ、あの人の死の真相のあたりとかすげえ気になるんですけどね。
ほんと松平さんなんで死んじまうかねえ、生き残ってもう少し日記を続けてもらえれば、と
思うところです。

この本読んで、他の歴史の謎とかにもさらに目を向けることになるんではないかな、と。
まあ作者さんの自信満々な書き方は結構反発も呼びそうだな、とは思いましたけどね。
だけどたぶん文献がはっきりしているので、ちゃんとした知識がある人同士で話あえば
面白い議論になるんではないでしょうか。

あ、あと歴史小説はフィクションである、ということをキチンと言っている、というか
口酸っぱく言っているのがいいですね。そこを一般人だけでなく学者も混在している、
という話があるのでね。ちょっとした脚色がどんどん膨れ上がることもありますしねえ。

本能寺の変 四二七年目の真実
明智 憲三郎
プレジデント社

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
新刊出版しました (明智憲三郎)
2014-02-26 10:55:11
 書評ありがとうございました。2013年12月に『本能寺の変 431年目の真実』(文芸社文庫)を出版しました。より進化した「歴史捜査」をお楽しみください。
http://blog.goo.ne.jp/akechikenzaburotekisekai/e/50b50ebc331dde1d88b133a20f4bfd5a
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