笑顔でバレー

バレーボールの指導のことについて

心構え

2010-03-18 21:17:03 | Weblog
 パソコンで、いろいろなブログを見ていると“格闘塾 山田一夫さん(どやさん)”の話がとても印象的だったので紹介する。

『【上昇のスパイラル】
作家の井上ひさしさんが、自分の作品を書くときの心構えをこう書いていた。

むずかしいことをやさしく
やさしいことを深く
深いことを面白く

この言葉を私が授業をするときの戒めとしている。

何かをする時に、
相手に理解してもらおうとしたら、難しい顔をして、専門用語を羅列しても、
聞いている人は、「これが終わったらどこに行こうかな」なんて、
意識は飛んでいるものだ。

こちらの話を理解して欲しいときは、相手の頭を柔らかくする必要がある。
それには、面白いことを話すのだ。
人は面白いことが大好きなのだ。
人は笑顔になりたいのだ。
面白いと心がほぐれる。
面白いとそれに集中してくれる。

そして、いつの間にか、頭に入っているということになる。
勉強(仕事)も面白くやるには、まず、「わかる」ことが先決。
わかったら、今度は「できる」ようにする。
できるようになると、ようやく「面白くなる」ので、「ますますやる」。
すると、
ますますわかり、ますますできるという上昇のスパイラルに入ることができるのだ。』

 バレーの指導にも、日頃の教育活動にもとても参考になると思った。ついつい、簡単なことを難しく、くどくどと言っている自分に気づく。また、おもしろいことの一つも言えずにただまじめに言うだけの自分に気づく。「深いことをおもしろく」というのは、日頃から気をつけていないとできない。これは、練習しないとできない。だから、どうやったらおもしろく、興味をもってもらうかという思考を常にしておくことが必要だなと思う。こんなふうに考えて授業やバレーの練習をすると自分にとっても子どもにとってもかけがえのないものになっていくだろうと思う。日々努力。
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そのうちできるから

2010-03-17 23:05:49 | Weblog
 きょうの練習は、D2ダンスの復習とスパダンとスパダンドリルを中心に行った。今の5年生は、ほぼD2ダンスを覚えているが、3年生はうろ覚えのところも多い。また、きょうは2年生の子も来ていたので、その子にも初D2ダンスを体験してもらった。DVDを見ながら改めて、ていねいな説明を見ながらのD2ダンスは体の使い方の基礎・基本がぎっしり詰まっていると感じた。
 踊りながら、体のメンテナンス、身のこなし、頭と体のウォーミングアップなど、多種多様な要素が含まれており、なおかつバレーボールがうまくなるといったダンスである。2年生の子は、上肢と下肢の動きで混乱していたが、「今すぐできなくてもいいよ、そのうちできるから」と声をかけた。すると、5年生が「そのうちできるから」とすかさずフォローしてくれた。自分達がかってそうだったと言っているようだった。
 スパダンは、3年生の子も慣れた感じでスムーズに動いてた。ところが、スパダンドリルになると、ボールに意識が集中していまい、下肢の動きまでに意識はいっていないようだった。また、左手をほとんど使っていない子もいたので、スパダンドリルのDVDで左手の使い方をもう一度確認しした。
 その後、スパイクの完成度のドリルを行った。4人一組で、最初は黙ってやっていたが、より実践に近くなるように各自の動きなどを確認した。それからは、子ども達同士で盛り上がるような声を出して、試合さながらに動いて、カバーしていた。
 声を出せと言うのは簡単だが、実際には声は出ない。そこで、声を出させるためにはどうしたらいいのか、こちらもメニューを考える。子ども達が思わず声が出てしまうようなメニューを用意することも必要だと思う。いかに子ども達が楽しめるかではないかと思う。そのためにも。練習のねらいを明確にし、自分たちの目指すところをはっきり示していく中で、その過程はいかに、できる、わかる、難しいけれどもおもしろい、苦しいけど楽しいと思えるような練習をたくさんすることだと思う。日々努力。
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大山加奈選手

2010-03-16 21:15:46 | Weblog
 昨日、NHKのスポーツ大陸という番組で大山加奈選手の特集をやっていたのを見た。ここ数年試合に出ていないなと思っていたら、けがをしていたようだ。彼女は、小中高とすべての年代で全国制覇を経験し、高校生で全日本代表にも選ばれ、バレーの金の卵として注目されていた。それ以降の活躍は周知の通りだが、2008年に脊柱管狭窄症のため、手術を受けていたそうである。
 脊柱管狭窄症は、一般的に高齢者がなるそうで若い人で発症するのは珍しいそうである。また、スポーツ選手で手術をして復活したという前例がないそうだが、それでも彼女は復活を目指して手術を受け、リハビリとトレーニングを積んで、今年度のプレミアリーグでコートに立った。しかし、その姿はテレビの画面からも痛々しかった。苦しそうだった。そして、再度腰痛を再発し、応援席から試合を見る日々が続いている。インタビューでは、弱気な発言もあり、心身ともに萎えていることを感じた。

 彼女のバレー人生とはどういうものだったのだろうか。小中高と全国制覇をする輝かしい戦歴の代償に日常生活もままならないくらい、身体はぼろぼろになってしまったのだろうか。持って生まれた体格と才能。それを周りが黙って見過ごすはずがない。がんばれ!全国だ!エースだ!打て!と言われ、盛り上げられ、その期待に応えようと必死でがんばってきたのだろうと推測する。そして、期待通りにやり遂げたのである。素晴らしいと思う。
 ただ、私は自然体バレーに出会い、危険なスパイクとは何か、故障させない練習とは何かということを知ってしまったので、彼女が気の毒でならない。今頃になって、腰に負担をかけない打ち方をマスターしようとしている。それはそれでよいことだが、小・中学生のうちにそれをマスターしていればもっと違っていたのかもしれない。
 
 先日、私を送る会のときに6年生の子達が私に手紙をくれた。その中に、「先生は他のチームの先生とはちょっと違って、私達の体のことを考えてくれる体に負担をかけない練習や楽しい練習をたくさんしてくれました。」と書いてくれた子どももいた。私が伝えたいことが子ども達にしっかり届いていたようでうれしかった。この子達とバレーをやってきて本当によかったと思っている。
 地区大会でも輝かしい成績はあげられなかったけれども、子ども達の心と体は素晴らしいバレーボールプレーヤーになってくれたのではないかと思っている。そして、子ども達一人一人の人生の花を咲かせるのはこれからである。だから、いつまでも子ども達のことを応援したい。日々努力。
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横から見てみる

2010-03-15 22:11:23 | Weblog
 昨日、みんなから送り出されたばかりだが、今月いっぱいは指導の引き継ぎを兼ねて、きょうも体育館に顔を出した。
 ちょうどサーブ練習をしているところだった。5年生は、体に無理のないフローターサーブの打ち方で、鋭いサーブを打っていた。3年生は、サイドハンドを打っていたので、フローターサーブを打つように指示をした。あらかじめ、正しい体の動き、ポイントを伝えて打たせた。中には、ネットを越える子もいた。こういう子を見ると、正しい動きは正しい結果が出るということを実証していると感じる。ネットを越えない子もいるが、そこを意識させるのではなく、正しい動きを意識するように声をかけた。
 その後は、バナナレシーブからクロスレシーブ、ツーメン、スリーメンと行った。球出しは、できるだけ現コーチにお任せし、私は横や後ろから子ども達を見るようにした。ステップは踏んでいるか、骨盤前傾になっているか、肩甲骨から手を出すようにしているかなど、今まで前からばかりしか見ていなかったが、横から見ることができ、新たな発見があった。子どもをどういう角度で見るかは、子どもを見極める意味でも大切だと感じた。
 最後は、コートに6人が入り、レフト、ライト、センターから打たれたボールを4車線レシーブを意識して、つなげるという練習を繰り返した。何度となく、きょうやったレシーブが、実践でどうつながるかをアドバイスした。コート上でどう動けばいいのか、みんなの歯車が合うのは時間はかかるが、ゆっくりとカメさんの心を忘れずに、でも歩みは確実にしていきたい。日々努力。
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感謝!感謝!感謝!

2010-03-14 22:20:15 | Weblog
 きょうの午後、私を送る会が行われた。前後援会長が発起人をしてくださり、私の直接の教え子と保護者の方達に呼びかけや準備などをしてくださった。参加してくれた教え子達は、現少年団の15名(6年生含)と中学生10名の25名だった。
 内容は、私に任せるということで、子ども達を3年生から中学生までを縦割りにしたチームを4つ、私の方で勝手に組んだ。キャプテンやサーブ順、ポジション、チーム名などを話し合わせて決めてもらった。
 その後、ウォーミングアップとして、チーム毎に丸太ころがしや蛙跳びやスパイダーマンなどのモーションバランストレーニングやバウンド足はさみなどのコーディネーショントレーニングをいくつかした後、25人全員でD2ダンスとスパダンを踊ってもらった。 この2つのダンスは、全員で絶対やりたかった。それくらい私自身思い入れのあるものであり、子ども達に記憶に残してほしいものでもある。

 縦割りゲームでは、子ども達の成長をぶりを随所に見ることができた。中学生の強烈なサーブを自然にきれいに上げているプレーを見ていた中学生から、思わず歓声と「教えてもらおうかな」というような声が出るほどだった。
 また、3年生がひたむきにスムーズにボールを上げているのを見て、この1年で本当に伸びてきていることを確認できた。

 最後は、中学のルールで6年生対中学生の試合を行った。結果的には、ダブルスコアで中学生がパワーで逃げ切る形になったが、中盤まではシーソーゲームの競る展開だった。6年生のコートの中での動きが非常によく、慣れないローテーションやコートの広さ、ネットの高さ、2週間ぶりの練習ということを考えると点数以上に健闘していた。私が1年間指導してきた成果を十分見せてくれた。

 記念撮影後、私から感謝の言葉を述べさせてもらった。言いたいことはたくさんあったが、私自身が指導していく中で人間的に成長させてもらったことを話した。
 子ども達からは、手紙やサインボールをいただいた。私からも、ホワイトデーということも含めて子ども達へプレゼントをした。その中にメッセージを書いたカードを入れた。メッセージには次のようなことを書いた。
 「笑顔は力だ! 苦しい時ほど笑え!悲しい時こそ笑え!ミスした時に笑え!笑えばチャンスが来るぞ!アッハハハ!」
 これは、草野塾頭の「考えの基」という本に書いてあったものを引用させていただいた。私が、子ども達に伝えたいことを端的に表している言葉だった。これからの生き方にも通じることだと思っている。
 
 食事後の帰り際に、お別れのあいさつをいろいろな人にされたが、再会のあるあいさつが多かったように思う。指導としては一区切りだが、人としてのつながりは続くように思えた。いつまでもかかわっていたい人達ばかりである。つくづく私は幸せな人間だなと思った。本当に感謝の気持ちでいっぱいである。
 きょう来てくれた人達には、笑顔の素敵な人、素直で、明るく、元気な人になってほしい。そんなことを願いたい。日々努力。
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中学生とのバレー

2010-03-13 22:34:55 | Weblog
 昨年の10月頃より、金曜日の少年団の活動が終わってから、約2時間弱、中学生の指導をしてきた。かっての私の教え子達である。私に自然体バレーをさせるきっかけをつくってくれた子達である。中学校に行ってもバレーを続けてくれている子達であるが、どういった練習をしたらいいのかで困っていた。私にできることがあれば、役に立てることがあればということで、妻の理解も得て、金曜日の夜に練習を行うようになった。
 少年団を卒団をして、1年以上たった子ども達とバレーをして、あまり伸びていないように感じた。そのためか、子ども達は練習に飢えていた。また、当初は1週間か2週間に1回の練習でどれだけのことができるのか、どういった練習をしたらいいのか、私自身とまどいがあった。
 約半年間、子ども達と接してきて、少しずつ体にスムーズに動けるようになってきたように思う。モーションバランストレーニングやいろいろな自然体のドリル、スパダンドリルなどを行ってきた。それから、フローターサーブの打ち方などをここのところずっと指導してきて、無理のない、いいサーブが打てるようになってきている。
 先日大会があったようだ。サーブはどうだっかか聞いてみると、ミスが少なかったとほとんどの子が言っていた。さっそく効果がでてきているようでうれしかった。
 中学生を指導してきて、自然体バレーの原点に戻れるような感じを最近はもてるようになり、それが小学生の指導に生かせるようになってきていることを感じている。
 私が今の少年団の指導から退くことを契機に、中学生の指導も退くことになる。ただ、私自身は、いろいろな条件が合えば、また中学生の指導は続けていきたいという気持ちは残っている。日々努力。
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失敗をおそれず

2010-03-12 23:02:29 | Weblog
 きょうは練習の最後の方しか子ども達の様子を見ることができなかった。その中で、キラリと光るプレーがあった。身長130センチ台の3年生がアタックを打っていた。そして、見事にネットを越えるアタックを打てるようになっていた。まぐれではない。スパダンの効果だと思っている。私は、ネットを越えなくてもいいと思っているが、越えると越えないとでは意欲が違うように思う。自信を持つようになる。するとどんどん打つようになる。積極的になる。ある子は、打てるボールをアンダーやパスアタックで返す傾向がある。自信がないのだろう。失敗をおそれると前には進めない。失敗から学ぶことができると一段ステップアップできると思う。幅もできると思う。土壇場に強くなれると思う。失敗をおそれず、ひたむきに取り組む子ども達を育てたいと思う。
 練習の最後に子ども達には、もっといっぱい言いたいことを言った方がいいよと話した。チーム力をつけていくためにもどんどん声をかけることが大切だということを話した。いいチームになってほしいなと思う。日々努力。
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練習中止

2010-03-10 23:15:37 | Weblog
 きょうは、暴風雪警報のため、練習は中止になった。残念であるが、こればかりは仕方がないことである。計画通りに練習ができるとは限らない。年度末、年度始めは他のチームもいつもの体育館が使えないことが多いようである。幸いうちのチームは、学校の配慮もあり、ある程度まで使わせてもらうことできる。
 練習ができることは、当たり前ではないことを感じる。いろいろな条件がそろって練習ができるのである。自分の思い通りにならないことがたくさんある。そういう状況に直面した時に感謝する気持ちを忘れずいたいものである。当たり前のことは実は当たり前ではないということ。日々努力。
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正しい動き

2010-03-09 21:07:52 | Weblog
 きのうの練習の終わりにコーチの方達と4車線レシーブなどについて話をした。こういった動きがコート上でできるチームが正しい動きをしているということ。例えば、試合中にアタックを打たれてノータッチで床に落ちた場合、「何でとらないの!」とか「○○のボールだろ!」「動け!」などとベンチからミスを指摘されることが多い。そして、言われた子どもも自分のボールだとはわかっていることが多い。でもとれないことが多い。
 なぜか。
 それは、正しい動き方をしていからではないだろうか。草野塾頭は、著書の中で『動き方がわからず、コートで何をすればいいのか不安な選手が多い。』ということを言われている。4車線レシーブは、外から中へ移動、スパイクの軌道に対して直角に動く、一番外が正面レシーブなど具体的な動きが示されている。
 コーチには、動けと言われなくても自然な動きの中で身につく練習なので、こういう練習を通して、コートにいる人の動きが一つの生き物のような連動した動きになるととてもいいチームになっていくのではないかというような話をした。
 ただ単純に一列になって球出しされたレシーブ練習ではなく、段階を踏んで、より実践的に、より複合的になるような練習を反復しながら、バリエーション豊かに行っていく必要があると改めて感じた。日々努力。
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伝導

2010-03-08 20:40:16 | Weblog
 久しぶりに体育館に行った。6年生が4人来ていた。うれしかった。
 私が体育館に着いた時には子ども達は3対3を行っていた。しかし、途中でやめさせて、レシーブ練習に切り替えた。私は、どういう練習をするのか指示だけを与えて、後はコーチに球出しともう一人のコーチにはどういう練習をやったのかメモをさせた。いつもは私が頭の中で組み立てたメニューを次から次へとやっていたが、私が去った後でもメニューを生かせるようにどんどん伝導していきたいと思う。
 きょうは、基本の動きをみっちり行った。レシーブの構えから、正面強打の1列レシーブではカメさんレシーブを意識させた。3年生の子が構えからタイミングよくステップを踏み、無駄のない面でカメさんレシーブをしており、美しいレシーブになっていた。5、6年生からも思わず拍手が起こるくらいだった。
 その後、ツーメン、スリーメン、四車線レシーブと行った。基本的な動きの中にカバーする力を蓄えることをねらい、また自分から動かないとボールは拾えないということを自然に動けるようにすることをねらって行わせた。私は、全体指導的に子ども達に声をかけてきた。ほめたり、ヒントを与えながら子どもの動きを見極めることに集中した。正面強打では、釘抜きレシーブが効果的だということを言うと、6年生は上手に上げていた。素晴らしい子ども達に育ってきたことを実感できた瞬間だった。
 本来、指導者間でもっとはやくこういう連携をとればよかったと反省している。今のチームに私は何をしてきたのか、何を残せるのか、それが残りわずかな練習での私の課題である。日々努力。
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