私はイタリアが好きで、ほんの2ヶ月ほどNHK のイタリア語講座を見ていたこともある。
イタリアンも好きだし、ローマの話も好きだ。
一応ローマにも行った。
一方、フランスには全く興味がなかった。
行きたいと思ったこともなかった。
ところが、ある時急にパリに行ってみたくなった。
大きな理由はないのだけれど、なぜかムクムクと行きたいと思うようになったのだ。
それからまもなく透析生活に入ったので、おそらくこの思いは叶えることは難しそうだけど、その分、パリとかフランスとかいうワードには以前より敏感になったように思う。
そんなわけで、図書室の本棚から思わず手にしたのが、
「パリでメシを食う。」
うっかり、パリでのグルメ話かと思った。
実際は、タイトル通り、パリに暮らし、パリで生計を立てる人々のお話。
いろいろな仕事でパリで食っている人たちの出現に知らず知らず引き込まれました。
パリでなんらかの仕事を得て暮らしている人はそりゃあさぞかしすごい人たちばかりなのだろう、と気負って読んでみたらたしかにひとりひとりにいろいろなストーリーはあるものの、それほど突拍子もないものではないということ。
すごい人たち、というよりは、パリであろうとなかろうと、みんなちゃんと生きているってこと。
そう思ったら、特別な何かをしていても、していなくても、生きているということは食っているということは、それだけでオッケーな気がしてきました。
何かにしばられることはないんだな。
今の私にはエールでした。
実は検査の結果、とある疑いがかかっていて、軽く動揺しています。
明日の診察の予定。
やっぱり何かは起きるのです。
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