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DAZN観戦 2021年ACL グループI第1節 川崎フロンターレvs大邱FC

2021-06-28 16:08:04 | サッカー視聴記(2021年その他)

<川崎スタメン> 4-1-2-3
GK チョンソンリョン
RSB 山根 CB ジェジエウ CB 谷口 LSB 登里
DH ジョアン・シミッチ
IH 脇坂 IH 旗手
RWG 家長 CF レアンドロ・ダミアン LWG 三苫
<大邱スタメン> 3-4-2-1
GK チェヨンウン
RCB パクビョンヒョン CCB ホンチョンウン LCB キムウソク
RWB チャンソンウォン DH イジンヨン DH 西 LWB ファンスンミン
IH キムジンヒョク IH セシーニャ
FW エジガル

日本テレビが失った放映権が、DAZNの下へ移動する事となったACL。
おかげ様でこうして視聴出来る環境が整い、有り難い限り。

そのACLですが、集中開催となった予選で、東地区の舞台はタイとウズベキスタン。
このグループIはウズベキスタンの方であり、中立国。
日程的には中2日の連続で6試合を行うという過密日程で、そんな環境の下今年も日本クラブは戦いを繰り広げ。

さて、ACLは2年ぶりの登場となった川崎。
Jリーグでは絶対王者の地位を築き上げているものの、このACLという舞台では満足な結果を出せていないというイメージ。
2017・2018年とJリーグを連覇した事によって得た出場権で、2018・2019年と相次いで予選敗退の憂き目に遭ったという結果が、そんな印象を強烈に与えてしまう事となりました。

自分がACLの存在を知ったのは2017年で(遅過ぎ……)、その際の川崎は準決勝までコマを進め。
相対したのは同じ日本クラブの浦和であり、1戦目で2点リードを奪って優位に立ちながら、2戦目では退場者(車屋)を出してしまい怒涛の反撃を許した末の大逆転負け。
何かがズレてしまっていたようなあの対戦、勝ち上がって制覇していたら……と今でも思いますが、もしもの事を考えても仕方無く。

この日相対する大邱FCは、日本人選手の西翼が在籍しており。
大学卒業後ポーランドのクラブを渡り歩いたのちに2018年途中から加入と、Jクラブでの経験が無い選手なため、自分のような(Jリーグしか観ない)視聴者には斬新に映りました。
他にはJクラブで経験を持つ選手が数多在籍しており、安庸佑(アンヨンウ)・イグノ・ファンスンミン・パクキドン・ジョジヌ・ムンキョンゴン・イユノ・パクソンスと多種多様。(ややGKに偏っている感はありますが)

ボール保持・パスワークに長けた川崎相手に、常套手段ともいえるカウンターでの展開を仕掛ける立ち上がりの大邱。
早速の前半1分にロングボールを1トップのエジガルがポストプレイ、イジンヨンが拾った所に反則を貰い、そこからセットプレーで押し込み。(キッカーは大部分でセシーニャが担当)

流れを変えるべく川崎も5分、左サイドでパスを繋いでいるうちに、家長が逆サイドから加わって来る持ち味の攻撃を発揮。
そして家長がエリア内左からシュートを放ち、GKチェヨンウンがセーブするもコーナーキックに。
その二次攻撃で左サイド奥から三苫がカットイン、エリア内左に進入してシュート(ブロック)と、早くも得意の攻めで脅威を見せ付けました。

しかし先制したのは大邱でした。
8分西が加わっての中盤での組み立てから、ファンスンミンのスルーパスが左サイドへ送られ、走り込んだセシーニャからグラウンダーでクロス。
ニアでエジガルがポストプレイをするもこぼれ、そのボールを川崎・シミッチが先に触るも、小さくなった所をすかさずファンスンミンがシュートを放ちゴールネットに突き刺します。
シミッチがアシストしたかのような形になってしまい、川崎にとっては攻撃面の良い流れの反面、守備でバタバタしていたというような印象を残す失点となりました。

その後は守備に趣を置きつつ、ゆっくりとした立ち回り(ゴールキックで時間を掛ける等)の大邱相手に中々ペースを掴めなくなる川崎。
ボールを握っても、らしくないパスの乱れが目立ち始め、フィニッシュまで辿り着けない時間が長く続く事に。

そんな川崎の隙を突く大邱、23分には西が敵陣でカットし、セシーニャ→キムジンヒョクと渡ってシュート。(枠外)
最終ライン近辺でのバタつきは相変わらずという雰囲気を醸し出すと、迎えた28分。
自陣でエジガルがパスカットから持ち上がって右へスルーパス、走り込んで受けたセシーニャからクロスが入ると、合わせにいったエジガルが倒れて主審の笛が鳴り響き。
川崎・ジェジエウが裏を取られた末の、後ろから引っ張っての事であり、これでジェジエウに警告が出たうえにPKという絶体絶命の場面に。
あの王者がまさかの2点ビハインドか……という思いが過る中、キッカーを務めたのは反則を受けたエジガル。
これをゴール左隅へと蹴り込みましたが、立ちはだかったのはGKチョンソンリョン。
反応良く片手でセーブ(その後ポストに当たる)とチームの危機を防ぎ、辛うじて1点差をキープ。
その後もジェジエウの反則でフリーキックを与えてしまい、セシーニャに直接撃たれる(壁に当たる・37分)など最終ラインの乱れは相変わらずも、反撃の機運を持って前半の後半へ。(そういや飲水タイムが無かった)

31分には三苫が得意のドリブルで中央へと切り込み、エリアへ進入してすかさずシュート。(GKチェヨンウンセーブ)
フィニッシュに持ち込んでも相手GKの好セーブに阻まれるという状況で、変えるには何かスーパーな出来事が欲しい。
そんな縋る思いが過ってくる中、スーパープレーが生まれたのが40分でした。
最終ラインでパスを繋ぐ川崎、そこからジェジエウが前進したのちエリア内へロビング。
これを足下でトラップしたダミアン、次の瞬間バイシクルの体勢に移りボールを捉えてシュート。
見事左サイドネットを捉える、またも得意のバイシクルシュートを炸裂させ、ピッチ内に異次元空間を持ち込んだダミアン。

同点にした事によりペースを取り戻し、ボールを握って押し込む川崎。
大邱はアクシデントにも見舞われ、キムウソクが足を痛めて倒れ込むシーンが。
一度はピッチに戻ったものの、前半アディショナルタイムに選手交代が行われ、退く事となりました。(イグノが出場)
危機的雰囲気が大邱に漂うものの、川崎サイドもセシーニャに反則を犯した旗手が警告を貰うというミソも付けてしまい、前半を終える事となります。

さらにハーフタイムにも交代を行った大邱。(ファンスンミン→アンヨンウ(安))
CBの穴埋めはシャドーのキムジンヒョクが行い、イグノが左シャドーへ。

交代で入ったアンヨンウとイグノを中心に左サイドで組み立て、クロスを上げるという攻勢をパターンに加えた、大邱の後半立ち上がり。
その最中の後半2分でした。
FKからの二次攻撃で、イジンヨンのロビングをエジガルがエリア内右へと落とし、イグノが反応してクロス。
ファーサイドでセシーニャがフリーとなっており、そのままヘディングシュート。
GKチョンソンリョンが弾くもゴールネットを揺らし、勝ち越しに成功した大邱。

再度勝ち越されてしまった川崎でしたが、これまで無敗のリーグ戦でも、シーソーゲームは慣れたもの。(11節・セレッソ戦とか)
6分、旗手が左サイドへドリブルで持ち込んだのちパスを繋ぎ、旗手→三苫のホットラインから三苫のドリブルがエリア内左を抉り。
そしてマイナスのクロスが入り、ニアサイドにダミアンが走り込む所を、大邱・ホンチョンウンに当たりこぼれ。
そこをダミアンがシュートしてゴールゲットと、大邱の先制点のシーンの如くDFがアシストという絵図となりましたが、今度は川崎のゴール。
これで2-2と、点の取り合いの様相に。

それでも7分に登里がチャンソンウォンに反則・警告を受ける等、守備面では綻びが相変わらずだった川崎。
しかし今度は、そのドタバタしたような流れが川崎に味方します。
10分、再度三苫の切り込んでのクロスがブロックされて左CKを得ると、キッカーの脇坂はグラウンダーでのクロスを選択。
これを大邱ディフェンスはクリア出来ず中央への転がりを許し、パクビョンヒョンが足下で収められなかった所を、すかさずシミッチがシュートを放ちゴール。
前半の失点シーンの借りを返したシミッチ、立て続けのゴールという形で、川崎が初のリードを奪いました。

この直後にイジンヨン→イヨンネに交代と、さらにカードを切ってきた大邱。
イヨンネの背番号は74とやたら大きいものでした(のちに出場したジョジヌも66番)が、Kリーグ(韓国のサッカーリーグ)ではこうした大きな番号を貰う背景が何かあるのか。

その後もエジガルに当てるロングボール主体での攻撃が主の大邱。
しかしパワーはあり、単純な攻撃ながらも川崎相手に好機を作っていきます。
それでも川崎は13分に脇坂が、17分に旗手がエリア内からシュートと大邱ゴールに迫り。(両者とも枠外)
そして18分に最初のカードを切った川崎、脇坂→大島へと交代します。
大島はこれが故障から復帰して初の出場となり、それに伴いフォーメーションもシミッチ・大島をドイスボランチにした4-2-3-1気味にシフト。

しかし以降も送り込まれる大邱のロングボールに苦闘が続く川崎ディフェンス。
20分にはキムジンヒョクのエリア内へのロングパスがセシーニャに収まり、シュートが放たれましたがGKチョンソンリョンが至近距離でセーブしたのち抑え。
21分に登里(足を引きずりながら退場していったが大丈夫なのか)→車屋へと交代するも、尚も押し込まれるシーンが続き、30分以降は完全に大邱の好機が続く展開となります。

それでもフィニッシュには辿り着けずと、リードしたまま時間も進んできた事でやっと川崎最終ラインも落ち着きを取り戻せていたのか。
大邱サイドも、33分には西が足を攣らせるなど、攻め疲れの様相も表われ。
36分にその西が交代となり、パクハンビンが投入されます。(同時にチャンソンウォン→ジョジヌへ交代)
これで途中からCBに回っていたキムジンヒョクがシャドーに復帰し(イグノが右WBへシフト)、ターゲット役を増やしたのち最終局面へ。

38分にもキムジンヒョク狙いのロングボールからセシーニャのミドルシュート(ゴール左へ外れる)と、変わらぬ攻撃の姿勢で押し込む大邱。
ATも近付いた事で川崎も最後のカードを切り、三苫→山村へと交代。(大島がボランチ→左SHへ)
高さのある山村が加わり、これでやっと相手のロングボール攻勢をケアする効果が表れました。
そして好機を作れていなかった攻撃も、43分に敵陣深めで旗手がカット、エリア内に切り込んですかさずシュート(枠外)と脅かす姿勢が復活。

結局残り時間は王者らしい川崎の試合運びで、逃げ切り体勢が築かれた末にタイムアップ。
3-2と、難しい内容ながらも勝利に辿り着いた川崎。
他グループで戦うJクラブ(名古屋・セレッソ・ガンバ)に後れを取らず、まずは何よりといった所でしょうか。

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