タイでの生活(インテリア仏像からタイトル変更)              

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タイのインテリア仏像・洪水1

2011年11月15日 12時34分53秒 | 仏像
タイの矢沢です。
ニュース等でご存知とは思いますが
タイは現在深刻な洪水に見舞われています。
全国土の3分の1以上が冠水し、深いところではまだ2~3メートルはあります。
カンボジア、ベトナムなど周辺国でも同じように洪水になっていうるようです。
東南アジアの洪水被害面積はすでにスペイン国土より大きくなっているそうです。

我が家も少し冠水してしまいました。
家具などは事前に全て2階に上げ、車は空港の高層駐車場に移動したので最小被害で済むと思いますがとても心配です。
我が家では木製部分はほとんどありませんが、木造住宅などは冠水すると使い物にならないそうです。
どんなに防水対策をしても自然の力には勝てないのを痛感しました。
現在は徐々に引き始めていますが、
まだまだ時間がかかりそうです。
多くの家では何も対策をしない状態で冠水しているのを見かけました。
水が冠水し始めるとものすごい速さで水位が上がってきます。
ほとんどの家では逃げるので精一杯だったのだと思います。
多くのベンツなど高級車が屋根まで水の下に浸っています。
恐らく2度と使い物にならないでしょう。
タイではベンツは非常に高く、日本で300万程度のクラスでも1000万円以上はします。

船がないと生活できない状態(例え船があっても全てのスーパーや屋台、デパート、コンビニ、銀行は閉鎖しています)で、
一時避難でブリラムという洪水被害のない東北部にきています。
普通ならロイクラトン(鐘楼流し)の季節ですが、タイから明るさは消えています。
汚水だけではなく、ワニや毒蛇、ニシキヘビなどに噛まれる被害に合う人が毎日出ています。
田舎ではなくバンコクでです。
すでに600人近くが亡くなっていますが、
多くは感電死です。(タイは220Vと電圧が日本の2倍あります)

洪水の原因は地球温暖化による大雨ですが、直接の要因は北部のダムでぎりぎりまで雨水を貯め、
一気にそれを川に放流したためです。
なぜそのような子供でもわかるような愚策をしたのかわかりませんが、
これは天災と言うよりも完全なる人災です。
しかも大潮の川の水位が高いときに・・
日ごろから治水対策を真剣にしないつけが回った結果です。

さらにプミポン国王に指示により、洪水時に水を流し、治水できる予定の巨大なバンコク東部の土地には、
国民のエゴにより無作為に家や工場を建設し、洪水の逃げ場が無くなったのも要因のひとつです。
琵琶湖と同じぐらいの水量が一気に北から南に流れたのですから、
甚大な洪水被害となったようです。

その上、首都バンコクを守ろうと、ビックバックと呼ばれる巨大な土嚢をバンコク周辺部に築いたのも洪水が長引く原因となっています。
海へ流すのが一番早い洪水ですが、海に一番近いバンコクに水を来ないようにしたため、
バンコクと周辺部ではビックバックを壊すなど住民の対立も起きています。

また政権争いも絡んでいるようです。
バンコク都知事は反タクシン派でバンコクを冠水させたくない人間、
首相のタクシン妹はバンコクを冠水させても早く洪水を引かせたほうがよい人間
この対立が洪水を長引かせている愚かなタイ人の姿を見ると
無性に腹が立ちます。
こんな時ぐらいまとまることは出来ないのでしょうかね。

今度のタイの洪水は起こるべくして起こった100%人災です。
国家予算を最新の国際空港や地下鉄、高架列車など見得に使い、地道な治水をおろそかにしたつけです。
日本のように非常時を考える智恵がないのがタイ人です。
今は何より早く水が収まるのを願う次第です。






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