タイ王立灌漑局(RID)は、連日の大雨と河川水位の上昇を受け、ダムや水門の放流計画を見直しました。タイ気象局は2025年9月2日、東部やアンダマン海沿岸の南部で大雨が続くと警告。ターク、チャンタブリー、トラート、ラノーン、パンガー各県では鉄砲水や土砂崩れのリスクが高まっています。
国家水資源事務局(ONWR)も9月4日から10日にかけて高潮の恐れを指摘。チャオプラヤー川やメークローン川沿いの低地で浸水被害が懸念され、各機関には堤防補強や緊急対応が指示されました。
主要ダムではシリキットダムが放流を抑制し、パーサックチョラシットダムは段階的に放流量を増加。水位は上昇するものの氾濫基準は下回る見通しです。
一方、台風13号「カジキ」や14号「ノンファ」の影響で十数県が被害を受け、死者や避難者も発生。ペッチャブーン県などでは冠水が続いています。雨は9月7日まで断続的に予想され、北部下流域を中心に警戒が続きます。
タイ中部ペチャブン県ロムサク郡では、3河川が氾濫し深刻な洪水に見舞われた。浸水深は一部で約1メートルに達し、郡長によれば過去20年以上で最悪の被害だという。
幹線道路や政府機関、生鮮市場、住宅地が冠水し、平均浸水深は80~100センチとなった。学校5校が休校となり、住宅ではレスキュー隊が住民を救出、避難所や親戚宅に身を寄せる住民も多く出ている。
今は洪水箇所(水色)が少ないですが、毎日更新していけばわかりますが、今月末にはそこら中で水色になります。11月までは海川のレジャーはできないと思います。
いよいよ雨季本番、今月来月は毎日洪水情報を見る日が続きそうです。
10年近く前のバンコク大洪水では私の地域も冠水しました。ちょうどタクシン氏の妹、美人のインラック女史が首相の時です。
ドンムアン空港も水没し空港閉鎖になりました。
あっという間(ものの30分ぐらいで)に水位が3M以上となりそれが約3か月間以上続きました。
住民は全員避難です。
コンドーの高層階などに住んでいても生活は不可能です。
電気、水道、ネットも3ヶ月以上止まり、すべての店、ガソリンスタンド、ATMなど都市の機能が完全に停止しました。
タイ政府からの洪水情報はかなり正確で、誰もがその情報に基づき行動をしました。
洪水が来る日日まで分かりましたので、事前に車はドンムアンの立体駐車場最上階へ移動、家具、電化製品などはすべて2階に上げたので被害は最低限に収まりましたが、それでも水が引いた後の後始末に半年かかりました。
洪水経験者ならお分かりになると思いますが、糞尿まみれの汚染水は強烈な臭いで、それを消すのに時間がかかりました。
オスバンという殺菌剤を大量に噴霧し、ハイターなどで床や壁を徹底的に洗いました。
家が鉄骨鉄筋コンクリート造りで本当に良かったと痛感しています。もし日本の様な木造で断熱材が壁に入っていたらと思うとゾッとします。床も石材で、木製部分は扉と台所のシステムキッチン以外ありません。
タイでは木製住宅は絶対不向きです。熱がこもる木製住宅ではタイの暑さには耐えられませんし、洪水時もそうですが間違いなく白アリの餌食になるでしょう。
洪水になる前にすべての窓と扉を開けていたのも幸いでした。害虫が入らないように網戸はしていました。
もし締め切っていれば、水がに引くのに時間が余分にかなりかかったと思います。
当初は土嚢などでバリケードを作りましたが、大洪水の前では何の効果もありませんでした。
水は下水溝(蓋をしても水には勝てません)から侵入してきます。なので地上をいくら防いでもダメなのです。
主な被害は木製扉4枚、1回のコンセント全部、庭木の一部と芝は全滅と意外に少なくて済みました。
政府からもすぐ被災者救済給付金が確か2万B支給されました。まあこれで大体の被害個所は修繕できました。
もうあんな経験は2度としたくないですね。洪水の後片付けで体重が10Kは落ちました。何事が起きてもあきらめないという精神力も洪水のあとの半年で大分強くなった気がします。
ですので洪水には非常に敏感になりました。小型ボートも購入しました。あの深い冠水状態ではボートなしでは全く移動ができません。
洪水時、溺死も怖いですが、それよりも一番注意が必要なのは感電死です。
タイの電圧は日本の2倍以上の240Vで、感電すれば即死です。
毒蛇なども泳いでいますのでこちらも注意が必要です。
あと汚染水による感染症もとても怖いですよ。体に傷のある場合は、洪水の水は極力触らないようにすべきです。