三日月ノート

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低容量ピルの個人輸入

2018年02月02日 14時10分51秒 | 薬事
以前、某SNSの女性アスリートのグループで「低容量ピルを個人輸入している」という書き込みを見ました。
「安いし病院に行かなくていいので私も買っています」という発言もあり、結構いるんだなぁと驚いたことがあります。

今やネットで色々なものが購入できる時代で、当然、医薬品についても個人輸入するケースもあるとは思いますが、大丈夫かな?と他人事ながら心配になってしまいました。

医薬品の個人輸入のリスクは周知されていることとは思うのですが、例えば、

1. 成分・分量が同じとは限らない
同じパッケージの製品でも、日本国内で販売されている医薬品の成分や分量が海外のものとは異なる場合があります。
これは添付文書やインタビューフォームなどを比較してみないとわかりません。

2. 偽造品の可能性
正規のルートで購入するわけではないので、どこで製造されているかの保証が全くありません。
成分が若干違っているどころか、品質管理がなっていなかったり、ひどい場合は有効成分が入っていなかったりすることもあります。
見た目は同じでも中身が違うということです。
ドーピング検査にひっかかる可能性もありますね。

3. 救済制度が使えない
もし重大な副作用があった場合、公的な被害者救済制度が使えません。

その他にも、何らかの原因でリコールが発生した場合、自分でその情報にアクセスできる人はほとんどいないのではないでしょうか。
・・・ということは、リコール品でも知らずにそのまま服用してしまうこともあり得るわけです。

医師の処方が必要な医薬品は処方できる最長期間が決まっていますが、輸入代行業者から購入する場合、一度に大量に購入することもできるようです。
これも個人輸入を助長する要因の一つかもしれませんね。
(自分で薬監証明などを提出して個人輸入をする場合は2ヵ月分以内と決まっています)

医薬品はあくまで医師の判断で患者の健康状態をチェックしながら処方されるもの。
それだけリスクもあるという事です。

スポーツなどの競技をやっている人は一般の人よりも健康に関しては注意していると思っていただけに、こういうリスクの高いことをやっている人が結構いるということに驚いてしまいました。

私なら絶対に怖くてできないです・・・。


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