三日月ノート

日々の出来事を気ままに。

本物に触れる体験

2018年01月16日 10時53分37秒 | よしなしごと
去年の暮れから今年の前半は、講習会やセミナー、新しい勉強などが入っています。

振り返ってみると、このところ自分自身への「インプット」をあまりしていませんでした。

そういえば成人式前後に、新成人に向けてお薦めの本などがTwitterで流れてきていましたが、若い時期のインプットってとても大切だなぁと思っています。

文学だけでなく、音楽、絵画、ファッション含め、若いうちにどれだけ「本物」に触れてきたかは、それからの自分の人生の豊かさに繋がるものです。

私が20代まで過ごした北海道旭川市には、それほど大きくはないですが、美術館がありました。
私はだいたい月に1回程度通っていたわけですが、田舎ですからいつ行っても人がまばらで、いい意味で好きな絵を好きなだけじっくりと鑑賞できました。

上京してからは色々な美術館で多くの作品に触れる機会が増えましたが、訪れる人も多く自分のペースでじっくり見るのが難しいのが残念です。

人間、何十年も生きていくと、どうしても感受性が鈍くなってくる事を感じます。
若いときに、訳もなく涙が止まらなくなった音楽も、今は「いい曲だなぁ」と感じても涙が出るほどではなかったり、色々な物事に対して、まぁ今もそんな気持ちになるにはなるけれど「あの時代」の感性とは残念ながら違っている事を感じます。

なので若い時代、スポンジみたにどんどん吸収できる感受性の鋭いうちに本物をたくさん見ておく事はとても大切。
そして、そんな体験がその後に出会う「うさんくさいもの」を本能的に見分けられるようになることに繋がるのだと思います。

私もふと気付くともう人生の半分以上を生きてきたようです。

感受性、鈍くはなってきても、せめて錆び付かない努力はしたいものです。

ネコはいつも好奇心旺盛です。



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