三日月ノート

日々の出来事を気ままに。

『猫は生きている』読了

2013年08月23日 21時13分41秒 | 書籍
自転車仲間から教えていただき、早速Amazonでポチ。
知ることができ、読んで本当に良かったと思いました。

内容は、東京大空襲の一夜を、ノラ猫親子とある一家の母子を中心に描写したものなのですが、戦争のむごさを伝えるに余りある内容でした。

どんなに恐ろしかったでしょう。
どんなに熱く、痛かったでしょう。
恐怖に怯え、生きた心地がしなかったことでしょう。

たった数時間のことなのに、おそらく生き残った者にとっては、永遠にこれが続くように思えたに違いありません。

自分が過去に体験した痛み、火傷、怖さなどを総動員した以上の出来事。

子供たちにとっては、絵を見ているだけでも怖いかもしれません。

でも、大人のかたたちには、ぜひ、ありったけの想像力を駆使して、自分もその場に居合わせたかのような臨場感を持って読み進めて欲しいと思いました。

戦争は、勝ち負け関わらず子供や若者の未来を奪い、幸せになる者は誰もいない愚かな行為だということを、私たちは知り、伝えていかなくてはならないのだと心から思います。