面白草紙朝倉薫VS安達龍真

夢と現実のはざまで

俳優失格

2006年12月23日 | Weblog
 声で嘘が吐けないと云う事は俳優失格なのだろう。些細な事で一喜一憂している自分が情けなくもあり愛しくもある。釈迦の掌であがく孫悟空に例えるのは呑気すぎるだろうが、こうまで露骨に生かされていることを実感させられると、分かりました、降参です。と、天を仰いで叫びたくなる。なのに、まだ抗っている僕がいる。山中鹿之助の血でも引いているのか、もう充分ぺしゃんこなのに、何と云う奴だ。
 さあ、これから雪の札幌へ出発です。南国生まれの僕にとって雪国は小説の世界です。特に足寄は、僕の心に別世界を広げてくれた大切なふるさとになりました。熊襲の末裔がアイヌの地を歩く。1000年前なら偉業でしょう。今は1時間余、まさに隔世の感ですね。ところで俳優失格の話、あまりに辛かったので電話で思いきり明るく振る舞ってみたのだが、泣き声に聞こえたようで、どうしたの?と、訝しがられてしまったのです。修行、修行!

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