面白草紙朝倉薫VS安達龍真

夢と現実のはざまで

ミッドナイトの素敵な面々 其の壱

2008年06月25日 | Weblog
 今回看板を張ってくれる塩山みさこ嬢は、昨年夏の公演で5代目弁天マリアを熱演してくれた、僕の大好きな女優さんだ。「産まれて29年と3ヶ月、男には指一本触れさせてません」という処女のストリッパー役で、昨年は稽古初日から千穐楽までの期間、セックス禁止を言い渡した。半分洒落で、半分本気だったが、彼女は喜んで従ってくれたらしい。

 今回の稽古初日、「今年はどうなんですか?」と、塩山嬢。「勿論でしょう」と、僕。以前にもブログに書いたが、稽古以外では食事で1度、打ち合せの喫茶店で1度会っただけである。にも係わらず、強い絆で結ばれている、と、僕は勝手に安心している。

 相手役のキャサリン青田を、今回は北原マヤ嬢が演じる。塩山嬢共々、初日の稽古からガンガン飛ばしている。幼い頃からクラシックバレェを学ぶライバル同士が、どんな風の吹きまわしか、ストリッパーとして別府は血の池劇場の楽屋で15年ぶりに再会する。スイスローザンヌ国際バレェコンクールは、夢のまた夢となった二人の現実。塩山嬢演じる弁天マリアは、日本一の花電車の名人、孤高のストリッパーである。

 どんな物語が展開するのか、それは観てのお楽しみである。塩山嬢の冴え渡る花電車、いや、白鳥の湖は、さらに磨きがかかるであろうことを思うと、稽古にも熱が入る。が、まだまだ先は長い。若い女優陣につられてオーバーヒートしないよう、自重している。

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