面白草紙朝倉薫VS安達龍真

夢と現実のはざまで

充実の最終週

2007年12月27日 | Weblog
 23日の後援会イベントから5日間、稽古場の休み時間に仮眠をとる状態で5日が過ぎた。しっかり眠れるのは、多分一日、元旦の夜になるだろう。これは充実の1週間と呼ぶに相応しい。依頼された特別レッスンと1月公演の稽古、そして3月新人公演の脚本書きに年末仕事が重なっているからだが、12月とは誰もがそういう慌ただしさのなかにいるはずだ。師走とはよくも考えたものだ。

 そんな中で東京ドームのコンサートに行ったり、テレビ番組の収録に付き合ったり、今日は旧知の友人と、二人で忘年会をやったりして、何だか、勝手に寝る時間を削っているような気もする。残念ながら今年は、朝倉薫救済年末ライブをやり損ねた。勿論、有馬記念の一攫千金も夢と消え、例年のごとく、米びつは底をついている。落語の世界なら、笑って除夜の鐘を聞けるが、現実はそうは行かない。アメリカが風邪をひけば日本が入院する、の例えは大袈裟だが、貧乏劇団を信頼して仕事を手伝って下さる方々もおられる。何としても、その方々には良い正月を迎えていただきたい。と、粉骨砕身31日まで仕事に励みます。

女優は創られるものなのか?

2007年12月27日 | Weblog
 14歳から17歳の少女の特別レッスンが3日続いた。残すは2日。5日間で少なくとも女優の卵と呼べるレベルにはする覚悟で始めた。立ち振る舞いは地方から出て来た女のこそのものだった。挨拶する声はか細く不安げで、目線も定まらず、稽古場に立つ姿は痛々しかった。3日目が過ぎて、少女たちの声には張りがでて、笑顔も自然に見えるようになった。何よりも、自分のいる位置が理解出来たようで、後2日のレッスンが楽しみである。女優の品格など、語ってもまだ解かるまい。ただひたすら稽古に励むことを教えている。厳しいレッスンに耐えたものだけが味合える喜びを知れば、その輝きは本物になる。女優を創るのは彼女たち自身なのだ。本当になりたいのなら、出来る。それは、簡単なことなのか、苦難の道なのか、彼女たち自身にしか、わからない。懸命に期待に応えようと励む彼女たちの、前途に幸せあれと心で祈っている。