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アートインプレッション

株式会社アートインプレッションは、美術展の企画を主な業務としている会社です。

フィン・ユールとデンマークの椅子展

2022-09-01 14:33:03 | Weblog

フィン・ユールとデンマークの椅子展

 

フィン・ユールとデンマークの椅子展 チラシ表面

 

みなさまこんにちは!

暑い日が続いておりますが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。


弊社スタッフは先日、東京都美術館開催中の「フィン・ユールとデンマークの椅子展」を観賞してきました。

北欧のデザインや芸術がお好きな方は、きっとかねてより開幕を楽しみにされていた方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。

フィン・ユール(1912-1989)は、デザイン大国とも言われている北欧・デンマークの代表的なデザイナーのうちの一人。

美しい椅子を数多くデザインしたことで知られていますが、
椅子だけでなく、キャビネットやテーブル、時計などの家具デザイン、
インテリアデザイン、空間デザインなど、幅広くデザインの分野において
功績を残しています。

1950年代より活躍の場をアメリカへと広げてからは、
ニューヨークにある国連本部ビルの信託統治理事会議場の
インテリアと家具デザインを手掛け国際的なデザイナーとして歴史に名を残しました。

本展はフィン・ユールの仕事を中心に、デンマークの家具デザインの歴史や変遷が
バラエティー豊かな作品群、資料を通して紹介されており、フィン・ユールの魅力やデンマークで優れたデザインが生まれる背景について学ぶことができる展覧会でした。

出品作品の多くは、椅子研究者である織田憲嗣氏が研究資料として収集された貴重なコレクションで、これだけ多くのコレクションを一同に展覧できることの有難さを実感いたしました。

会場内にはフィン・ユールをはじめデンマークの優れたデザイナーによる椅子に
座ることができるコーナーもあります。

実際に座ることで、名作と呼ばれる椅子がどのような物なのか体験できるのはもちろん、「この椅子と共に生活をするなら...」などといった本展を鑑賞した少し先の未来のことについても考える機会も生まれ、貴重な時間を過ごすことができました。


フィン・ユールとデンマークの椅子展 会場写真
撮影:弊社スタッフ

「フィン・ユールとデンマークの椅子展」は10月9日(日)まで東京都美術館にて開催されていますので、気になられた方はぜひ下記の展覧会公式HPをチェックしてみてください。

 

展覧会公式HP

 

 

フィン・ユールとデンマークの椅子 展覧会公式サイト|東京都美術館

2022年夏の展覧会「フィン・ユールとデンマークの椅子」の展覧会公式サイトです。北欧のデザイン大国として知られるデンマーク。椅子をテーマに、デンマーク家具デザインの...

フィン・ユールとデンマークの椅子 展覧会公式サイト|東京都美術館

 

 


「国立西洋美術館リニューアルオープン記念 自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」展

2022-08-23 15:29:42 | Weblog

「国立西洋美術館リニューアルオープン記念 自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」展

「国立西洋美術館リニューアルオープン記念 自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」展 チラシ表面

 

みなさまこんにちは
お元気にお過ごしでしょうか?

弊社スタッフは先日、国立西洋美術館で開催されている「国立西洋美術館リニューアルオープン記念 自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」展に行ってまいりました

本展覧会は、1年半の休館を経て新装開館した国立西洋美術館とドイツの主要な工業都市エッセンにあるフォルクヴァング美術館の2つのコレクションからなり、印象派の巨匠モネからドイツの現代美術家ゲルハルト・リヒターまで、両館が誇る100点以上の名品を鑑賞することができます

「自然と人」をテーマとした展示作品からは、移りゆく自然や季節の儚さを見て取れましたし、同時に19世紀から20世紀の著名な作家たちが、それぞれどのように自然と向き合っていたのかも感じ取れました

中でも、私が印象に残っている作品を3点ほどご紹介したいと思います


「国立西洋美術館リニューアルオープン記念 自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」展 会場写真

1枚目はクロード・モネの《舟遊び》。雲や人影が写っている水面の青が、二人の女性が身につけている白いドレスをより一層際立たせています。女性たちの表情をはっきりと伺うことはできませんが、何かおしゃべりをしながら休日のひとときを楽しんでいるような和やかな雰囲気が魅力的でした。



国立西洋美術館リニューアルオープン記念 自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」展 会場写真

2枚目はドイツの画家で建築家でもあるカール・フリードリヒ・シンケルの《ピヘルスヴェルダー近郊の風景》。窓とそこから見える風景が描かれており、あえて外の風景が画面全体を占めていない点がとても斬新な発想だと思いました。




国立西洋美術館リニューアルオープン記念 自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」展 会場写真

3枚目はポール・シニャックの《サン=トロぺの港》。まず全体の構図が美しいのと、手前に寒色、奥に暖色を用いることで遠近感が強調されています。色鮮やかで見る者を飽きさせない一枚。シニャックが得意とする点描は圧巻です。


このほか、本展では自然が描かれた素敵な作品が数多くあり、まるで各地の自然を訪ね歩いているようなわくわくした気持ちになりました

「国立西洋美術館リニューアルオープン記念 自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」展は9月11日(日)まで開催中です。ぜひみなさまも自然を巡る旅へと出かけてみてはいかがでしょうか?




「国立西洋美術館リニューアルオープン記念 自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」展 会場入口写真

 

国立西洋美術館

●会期 2022年6月4日(土)〜9月11日(日)

●開館時間

9:30〜17:30(入館は17:00まで)
※ 毎週金・土曜日は20:00まで(入館は19:30まで)

●休館日 月曜日

●入館料

□ 一般2,000円(1,900円)、大学生1,200円(1,100円)、高校生800円(700円)
※ ( )内は割引料金
※ 本展覧会は事前予約制(日時指定券)を導入→ チケットの詳細・購入方法はこちら
※ 中学生以下は無料
※ 身に障害のある方および付添者1名は無料
※ 国立美術館キャンパスメンバーズ加盟の大学等の学生は1,000円、教職員は1,800円

●住所 〒110-0007 東京都台東区上野公園7番7号

●電話番号(ハローダイヤル) 050-5541-8600

●アクセス

JR上野駅下車(公園口出口)徒歩1分
京成電鉄京成上野駅下車 徒歩7分
東京メトロ銀座線、日比谷線上野駅下車 徒歩8分

●展覧会公式HP https://nature2022.jp/


明日への祈り展 ラリックと戦禍の時代

2022-07-20 17:11:06 | Weblog

明日への祈り展 ラリックと戦禍の時代


「明日への祈り展 ラリックと戦禍の時代」 箱根ラリック美術館 チラシ表面



みなさまこんにちは
暑い日が続いておりますが、お元気でしょうか?

弊社スタッフは先日、打ち合わせで箱根ラリック美術館にお邪魔し、開催されていた「明日への祈り展 ラリックと戦禍の時代」を鑑賞してまいりました

同館は、フランスの代表的なガラス工芸作家ルネ・ラリック(1860-1945)の宝飾品を含むガラス作品を所蔵している美術館です。ラリックの作品はもちろん、展示空間からも当時のアール・ヌーヴォーやアール・デコの雰囲気を存分に味わうことができます

そして、現在開催されている「明日への祈り展」は、ラリックの創作活動にも大きな影響を及ぼした20世紀の戦争と感染症がテーマとなっている展覧会でした。

第一次世界大戦真っ只中。戦時用品の製作を強いられ、作品をつくることが困難となっている頃、ラリックは国会などの要望を受けて、兵士や戦争孤児、また当時流行していた感染症である結核を患った人々のためにチャリティーイベント用のブローチやメダルを制作します。

丸や四角、十字の形をしたブローチとメダルには、兵士や看護師、女性や子供の姿が描かれており、その売り上げは困窮者へと寄付されました。

ラリックが手がけたブローチとメダルは、現在の赤い羽根共同募金のような役割を果たしていたのですね

また、アザミをモチーフにしたブローチも印象的でした。

フランスは普仏戦争に敗れた際、ロレーヌ地方をドイツに割譲したという歴史がありますが、そのロレーヌ地方を象徴する花こそアザミであり、ラリックはこの花をモチーフにした作品を多く制作しています。

アザミの花に見立てられた六角形のアメジストはとても透き通った紫色で、アザミ特有のトゲがたくさんある葉の部分もガラスで忠実に再現されており、その繊細な魅力に引き込まれました


また、象牙と金でできた二人の女性の半身像のブローチは、小さいサイズながらも輝きを放っており、女性たちの穏やかな表情がとても神秘的で美しかったです

「明日への祈り展 ラリックと戦禍の時代」はラリックの知られざる一面を垣間見ることのできる貴重な機会となっております

11月27日まで開催中ですので、ぜひみなさまも箱根ラリック美術館を訪ねてみてください



箱根ラリック美術館

●会期 2022年3月19日(土) 〜 11月27日(日)

●開館時間 9:00 〜 16:00(入館は15:30まで)

●休館日 毎月第3木曜日(ただし8月は無休)

●入館料 大人1,500円/大学生・高校生・シニア(65歳以上)1,300円/中学生・小学生800円

●住所 〒250-0631 神奈川県足柄下群箱根町仙石原186-1

●電話番号 0460-84-2255

●アクセス

<小田急ロマンスカー・電車・バスをご利用の場合>
◆箱根登山鉄道「箱根湯本駅」より、箱根登山バス「湖尻・桃源台」行きにて約30分「仙石案内所前」下車すぐ
◆新幹線・JR「小田原駅」より、箱根登山バス「湖尻・桃源台」行きにて約45分「仙石案内所前」下車すぐ
◆ 小田急箱根高速バス「新宿駅」より約120分「箱根仙石案内所」下車すぐ
◆小田急箱根高速バス 羽田線
  「羽田空港」→「横浜駅」→「御殿場駅」→「箱根仙石案内所」
  「羽田空港」よりおよそ150~165分。「箱根仙石案内所」下車すぐ
<お車をご利用の場合>
◆東名御殿場I.C.より乙女峠経由、仙石原まで約20分

●HP 
http://www.lalique-museum.com/


津田青楓 図案と、時代と、展

2022-07-04 17:01:46 | Weblog

津田青楓 図案と、時代と、

 

津田青楓 図案と、時代と、」展 渋谷区立松濤美術館 チラシ表面

 

みなさまこんにちは
いかがお過ごしでしょうか?

弊社スタッフは先日、渋谷区立松濤美術館にて開催中の津田青楓 図案と、時代と、」展の内覧会にご招待いただき、一足早く鑑賞してきました

津田青楓は明治13(1880)年に京都で生まれ、以降日本画、洋画、工芸、書など様々なジャンルで力を振るった作家。

明治30年代には工芸品を作る際の下絵を集めた図案集を数多く出版し、大正時代には名だたる作家たちの本の装幀も手がけたことで知られております

そして本展は、青楓の図案集や図案に関する作品がメインとなっている展覧会

作品は動植物が描かれているものが多かったのですが、それらはどれも色鮮やかで美しく、まるで本物のように生き生きとしていました

また鳥好きの私としては、本展でたくさんの素敵な鳥たちと出会うことができたのも大変興味深かったです

青楓が装幀を手がけた本はとても可愛らしく趣があり、本を読むのが苦手な方もついつい手にとってしまうような魅力的なデザインがたくさんありました

中でも夏目漱石の『道草』の装幀(表紙と箱)は、花と葉、そして鳥が絶妙に配された造形美が目を引きましたし、この手の込んだ青楓による装幀には大変な費用がかかったという裏話も印象的でした

作品によって世界観が異なる図案。みなさまもお気に入りの作品がきっと見つかるはず

「津田青楓 図案と、時代と、」展は、渋谷区立松濤美術館にて8月14日(日)まで開催中ですので、ぜひ訪れてみてください



渋谷区立松濤美術館

●住所

〒150-0046 東京都渋谷区松濤2-14-14

●電話番号

03-3465-9421

●会期

前期:2022年6月18日(土)〜2022年7月18日(月・祝)
後期:2022年7月20日(水)〜2022年8月14日(日)

●休館日

月曜日(ただし7月18日を除く)、7月19日、8月12日

●時間

特別展期間中:午前10時〜午後6時(ご入館は午後17時30分まで)
公募展・サロン展期間中:午前9時〜午後5時(ご入館は午後16時30分まで)
※2020年8月から当面のあいだ、夜間開館中止

●入場料

□一般800円(640円)、大学生640円(510円)、高校生・60歳以上400円(320円)、小中学生100円(80円)
※( )内は渋谷区民の入場料
※土・日曜日、祝休日は小中学生無料
※毎週金曜日は渋谷区民無料
※障がい者及び付添の方1名は無料

□リピーター割引
観覧日翌日以降の本展会期中、有料の入館券の半券と引き換えに、通常料金から2割引きでご入館できます。

□土・日曜日、祝日・最終週は「日時指定予約制」 → ご予約はこちら


●アクセス

〈電車〉
京王井の頭線 神泉駅下車 徒歩5分
JR・東急電鉄・東京メトロ 渋谷駅下車 徒歩15分

〈バス〉
ハチ公バス 「松濤美術館入口」下車 徒歩2分/「東大前」下車 徒歩2分
東急バス 渋55「東大前」下車 徒歩2分
京王バス 渋60・61「東大前」下車 徒歩2分/渋60・61「東急百貨店本店前」下車 徒歩5分
都営バス 渋66「東急百貨店本店前」下車 徒歩5分

●HP

https://shoto-museum.jp/


ガブリエル・シャネル展 Manifeste de mode

2022-06-28 16:25:32 | Weblog

ガブリエル・シャネル展 Manifeste de mode

ガブリエル・シャネル展. Manifeste de mode チラシ表面

 

みなさまこんにちは!
先日、弊社スタッフは三菱一号館美術館にて9月25日(日)まで開催中の
ガブリエル・シャネル展 Manifeste de modeを鑑賞してきました!

ガブリエル・シャネル(1883-1971)は世界中の多くのファンに愛され続けているブランド、
シャネルの創設者でもあります。

自らシャネルの服を着こなし、ファッション・アイコンとして振る舞い、
20世紀に大きな影響を与えた女性ファッションデザイナーのひとりとして活躍しました。

本展はガブリエル・シャネルの仕事に焦点が当てられており、
日本で本格的な回顧展が開催されるのは32年ぶりとのこと。

会場では、女性の美しさを引き立てるシャネルのスーツ、ドレス、ジュエリー、香水や当時の記録映像など希少な作品群を通して、彼女が人生を共にしたファッションに対する強い情熱を大いに感じ取ることができます!

どの作品も魅力に溢れていて惚れ惚れしてしまうのですが、
中でも印象に残っているのは社会進出する女性が増えてきた頃に作られ始めた
女性用のスーツです。

洗練されたシンプルなデザインのスーツの作品群は、時代を超えても変わることのない普遍的な美を感じました。

見た目の美しさだけでなく、着心地など機能性を兼ね揃えたシャネルのスタイルはファッションの側面において働く女性を後押しするきっかけにもなったに違いないと思います

ガブリエル・シャネル展 Manifeste de modeは
素敵な作品群を通して彼女の仕事に対する情熱を感じられるエネルギー溢れる展覧会です。

9月25日(日)まで三菱一号館美術館にて開催されていますので、

気になられた方はぜひ下記の展覧会公式HPをチェックしてみてください

 

 

ガブリエル・シャネル展 Manifeste de mode|三菱一号館美術館(東京・丸の内)

「20世紀で最も影響力の大きい女性デザイナー」といわれるガブリエル・シャネル。彼女の仕事に焦点を当てた日本では32年ぶりの回顧展。

 

 

 


SHIBUYAで仏教美術展に行ってきました!

2022-05-18 15:25:49 | Weblog

SHIBUYAで仏教美術展に行ってきました!

「SHIBUYAで仏教美術 ー 奈良国立博物館コレクションより」展 渋谷区立松濤美術館 チラシ表面

 

みなさまこんにちは
徐々に夏の日差しとなってきましたが、お元気でしょうか?

弊社スタッフは先日、打合せで渋谷区立松濤美術館にお邪魔し、開催されていた「SHIBUYAで仏教美術 ー 奈良国立博物館コレクションより」展を鑑賞してまいりました

本展は、奈良国立博物館が所蔵する日本の仏教美術品から選りすぐりの83点が展示されており、このように同館から名品がまとまって東京で公開されるのはなんと今回が初めてということです

仏像や掛軸、絵巻などといった作品はどれも重厚感があって美しく、観賞していて身が引き締まりましたし、同時に心が浄化されたような清々しい気分になりました

中でも私が印象に残っているのは、帝釈天(たいしゃくてん)と呼ばれる仏教の守護神の図像を描いた紙本墨画であり、所々に色注が書き加えられているのがとても新鮮に感じました

また、当時の人々が信仰の対象として拝めていた仏像を、今回のような展覧会では美術作品として扱っているという点も大変興味深いですよね

そして何より、松濤美術館の建築のなんと美しいこと…

建物の中央が吹き抜けとなって、そこにブリッジや噴水が配されていたり、通路にはヨーロッパ調の鏡、展示室には大きなレザーソファが置かれていたりなど、設計者、白井晟一による個性豊かな建築様式に終始心ときめいておりました


「SHIBUYAで仏教美術 ー 奈良国立博物館コレクションより」展は、渋谷区立松濤美術館にて5月29日(日)まで開催中ですので、ぜひお時間のある方は訪れてみてください



渋谷区立松濤美術館

●住所

〒150-0046 東京都渋谷区松濤2-14-14

●電話番号

03-3465-9421

●会期

2022年4月9日(土)〜2022年5月29日(日)

●休館日

月曜日、5月6日(金)

●時間

特別展期間中:午前10時〜午後6時(ご入館は午後17時30分まで)
公募展・サロン展期間中:午前9時〜午後5時(ご入館は午後16時30分まで)
※2020年8月から当面のあいだ、夜間開館中止

●入場料

□一般1,000円(800円)、大学生800円(640円)、高校生・60歳以上500円(400円)、小中学生100円(80円)
※( )内は渋谷区民の入場料
※土・日曜日、祝休日は小中学生無料
※毎週金曜日は渋谷区民無料
※障がい者及び付添の方1名は無料

□リピーター割引
観覧日翌日以降の本展会期中、有料の入館券の半券と引き換えに、通常料金から2割引きでご入館できます。

□土・日曜日、祝日・最終週は「日時指定予約制」 → ご予約はこちら


●アクセス

〈電車〉
京王井の頭線 神泉駅下車 徒歩5分
JR・東急電鉄・東京メトロ 渋谷駅下車 徒歩15分

〈バス〉
ハチ公バス 「松濤美術館入口」下車 徒歩2分/「東大前」下車 徒歩2分
東急バス 渋55「東大前」下車 徒歩2分
京王バス 渋60・61「東大前」下車 徒歩2分/渋60・61「東急百貨店本店前」下車 徒歩5分
都営バス 渋66「東急百貨店本店前」下車 徒歩5分

●HP

https://shoto-museum.jp/


ヨーロピアン・モード展に行ってきました!

2022-04-25 11:10:52 | Weblog

ヨーロピアン・モード展に行ってきました!

 

文化学園服飾博物館 入口写真

 

みなさまこんにちは
お元気でしょうか?

弊社スタッフは先日、打合せを兼ねて新宿の文化学園服飾博物館で開催されている「ヨーロピアン・モード 特集:花〜Flowers〜」展に行ってきました

本展は、18世紀から20世紀末までのヨーロッパのモードの変遷をたどる展示と、花模様に焦点を当てた特別展示の2つで構成されており、どれも素敵な作品ばかりで終始うっとりしておりました

中でも、後ろに張り出した腰の部分が特徴的なバッスル・スタイルのボルドー色のドレスは、裾にヒダや花柄のレースを施した凝ったデザインとなっているうえ、気になる下半身の体型もカバーしてくれるシルエットとなっており、とても魅力的でした

また、これからの季節にピッタリなギ・ラロッシュの白色のノースリーブワンピースには、爽やかな青色の花の刺繍が随所にちりばめられていて綺麗でしたし、「世界で最も美しいプリント」と称されるレオナールの赤色のワンピースには、とても色鮮やかな花柄がプリントされていて、まるでお花畑の中にいるような幸せな気分になりました

このように、自由で美しく楽しいイメージがあるファッションですが、一方で戦時中はカーキやネイビーなどの色が多用されたり、ミリタリー調のスーツが流行したりと、歴史の暗い部分にも影響を受けており、ファッションは社会情勢と密接な関わりがあることも今回改めて感じました。

様々な紆余曲折を経ながら文化学園服飾博物館にやってきた貴重な作品たち。ぜひ当時の時代、当時の人々に思いを馳せながら鑑賞されてみてはいかがでしょうか?

「ヨーロピアン・モード 特集:花〜Flowers〜」展は、文化学園服飾博物館にて5月18日(水)まで開催中です

▼チラシはこちら▼
https://museum.bunka.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2022/02/ex2022-01-europe-pamphlet.pdf



文化学園服飾博物館

●住所

〒151-8529 東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル 1階

●電話番号

03-3299-2387

●会期

2022年3月11日(金)~ 2022年5月18日(水)

●休館日

日曜日・祝日

●時間

10:00 〜 16:30(ご入館は16:00まで)
※ 5月13日(金)は19:00まで開館(ご入館は18:30まで)

●入場料

一般500円、大高生300円、小中生200円
※ 障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料でご入館いただけます。


●アクセス

〈電車〉
JR・京王線・小田急線 新宿駅(南口)より徒歩7分
都営地下鉄新宿線・大江戸線 新宿駅(新都心口)より徒歩4分
地下道ワンデーストリート 出口O-1に隣接

〈都営バス〉
新宿駅西口22番のりば(京王百貨店前)宿75出入系統 新宿車庫行き
文化服装学院前下車(乗車時間約3分)

●HP

https://museum.bunka.ac.jp

 

 


上野リチ ウィーンからきたデザイン・ファンタジー展に行ってきました!

2022-04-21 14:46:45 | Weblog

上野リチ ウィーンからきたデザイン・ファンタジー展に行ってきました!

 


上野リチ ウィーンからきたデザイン・ファンタジー展 チラシ表面

 

みなさまこんにちは!

新緑の季節に移り、あたたかい日が増えてきた今日この頃
みなさまはいかがお過ごしでしょうか。


最近、三菱一号美術館で開催中の「上野リチ ウィーンからきたデザイン・ファンタジー展」を観賞してきました。
本展は上野リチの作品が好きな方だけでなく、デザインやファッションが好きな方にもおすすめです

 

上野リチ(上野リチ・リックス)は1893年オーストリア・ウィーンで生まれた女性デザイナー。
壁紙や日用品、室内の装飾など幅広いジャンルのデザインを手がけました。

彼女が生み出すデザインは、モダンで鮮やかな色彩や自由な線が特徴的で
現代においても多くの人々を魅了しています。

上野リチは京都出身の建築家・上野伊三郎との結婚を機にウィーンと京都を拠点に活躍しました。
戦後は夫婦共に京都市立芸術大学で教鞭をとり、
退職後はインターナショナルデザイン研究所を設立し、後進の育成にも尽力しました。

 

本展は世界初の大規模回顧展であり、京都国立近代美術館やオーストリア応用芸術博物館/現代美術館(ウィーン)など国内外のコレクションの中から
テキスタイルデザイン、インテリアデザイン、小物、ポートレート、スケッチブックなどを通して、上野リチの知られざる創作の神髄を展覧することができます。

 

どの作品も魅力が溢れていて、ついつい夢中になって時間を忘れてしまうほどじっくりと鑑賞したのですが、

中でも印象に残っているのは東京・有楽町の日本生命日比谷ビルの中にあった日生劇場旧レストラン「アクトレス」の壁画です。

黄金色に輝く背景にかわいらしい鳥や花蝶が繊細な線で描かれており、鑑賞しているだけで心が和み感動しました。
当時の
「アクトレス」で時間を過ごした店員さんやお客様はきっとこの壁画に癒されていたのであろうと思うと羨ましい限りです

このほかにも上野リチが手掛けた室内装飾のデザイン画なども展示されており、現代においてもモダンで
時代を感じさせない普遍的なデザインを堪能することができます。

そのほか素敵な動植物がモチーフの七宝やプリント布地など惚れ惚れする作品が非常に多く、
出品作品を通して
日本の美が上野リチ独自のグラフィカルな視点で捉えられ、創作において彼女の独自性を高める
大きなきっかけとなったのではないか
とも思いました。

上野リチは生涯独自の想像力を発揮して作品を生み出すといった強い信念を持っていた女性で、
教え
子には他者の真似をしないようにと繰り返し伝えていたそうです。

個が生み出すクリエイティブな思考が大切だという価値観は、現代にも通じるものがあり
展覧会でただ美しい作品を鑑賞するだけでなく、今後の生き方についても考えさせられる展覧会だと思いました。

展覧会のグッズもとても素敵な品ばかりで、どれにしようか楽しそうに迷っているお客様がたくさんいらっしゃいました。

当の私もとても迷い、全て欲しくなってしまうほどでした

「上野リチ ウィーンからきたデザイン・ファンタジー展」は
素敵な作品群だけではなく、彼女の創作の軌跡や創作に対する情熱を感じられる展覧会です。

5月15日(日)まで三菱一号美術館にて開催されていますので、

気になられた方はぜひ下記の展覧会公式HPをチェックしてみてください

 

展覧会公式HP

 

 

上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー|三菱一号館美術館(東京・丸の内)

ウィーンで才能を開花。京都出身の建築家・上野伊三郎と結婚し来日。テキスタイルをはじめ幅広いデザインを手がけた。上野リチの全貌を展観する世界初の回顧展。

 

 


ピカソ展に行ってきました!

2022-04-14 11:03:27 | Weblog

ピカソ展に行ってきました!

イスラエル博物館所蔵 ピカソ━━ひらめきの原点 パナソニック汐留美術館 チラシ表面

 

みなさまこんにちは

季節もすっかり春となり、暖かな日差しに包まれながら過ごす今日この頃

弊社スタッフはというと、パナソニック汐留美術館で開幕したイスラエル博物館所蔵「ピカソ━━ひらめきの原点」の内覧会にご招待いただき、一足早く行ってきました

20世紀最大の画家としてその名を世界にとどろかしたパブロ・ピカソ(1881-1973)は、伝統ある過去の芸術を取り入れながら同時代の作品からもインスピレーションを受け、常に創造力と革新性に溢れた作品を生み出し続けた芸術家です。

青の時代からバラ色の時代、キュビスム、新古典主義、シュルレアリスムへと、一生に何度も作風を変化させたピカソですが、特に生涯を通して興味を抱いたのは版画であり、本展覧会では、エッチングやリトグラフといった様々な版画技法で制作された作品が出品されています。

とりわけ私が心惹かれた〈サルタンバンク・シリーズ〉の《貧しい食事》をはじめとするエッチングの作品は、部分によってトーンが異なっており、濃淡をつけることによって様々な表現の仕方が可能であることに感心しました

本展覧会は、800点あまりのピカソ・コレクションを有しているイスラエル博物館から、版画、油彩画、水彩画、素描、写真といった幅広い作品が130点集結しており、ピカソの多彩な顔をうかがい知ることができる貴重な機会です

日本との外交樹立70週年を記念して、コロナ渦の中、はるばるイスラエルからやってきたピカソの作品たち。ぜひ本物をご自身の目で確かめてみてはいかがでしょうか?

イスラエル美術館所蔵「ピカソ━━ひらめきの原点」は、パナソニック汐留美術館にて、6月19日(日)まで開催中です


パナソニック汐留美術館

●住所

〒105-8301 東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階

●電話番号(ハローダイヤル)

050-5541-8600

●会期

2022年4月9日(土)〜 2022年6月19日(日)

●休館日

水曜日(ただし5月4日と5月18日は開館)

●時間

午前10時〜午後6時(ご入館は午後5時30分まで)
※ 5月6日(金)、6月3日(金)は午後8時まで(ご入館は午後7時30分まで)

●入場料

一般 1,200円/65歳以上 1,100円/大学生 700円/高校生 500円/中学生以下 無料
※ 障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料でご入館いただけます。

●アクセス

JR「新橋」駅より徒歩約8分、東京メトロ銀座線・都営浅草線・ゆりかもめ「新橋」駅より徒歩約6分、都営大江戸線「汐留」駅より徒歩約5分

●HP

https://panasonic.co.jp/ew/museum/

 

 

 

 


キンスキ・イムレ展に行ってきました!

2022-02-24 11:05:16 | Weblog

キンスキ・イムレ展に行ってきました!

 

欠片(かけら)〜キンスキ・イムレ写真の世界〜 広報物

 

みなさまこんにちは
お元気にお過ごしでしょうか?


弊社スタッフはというと、先日キンスキ・イムレの写真展に行ってきました

欠片(かけら)~キンスキ・イムレ写真の世界~ は、東京のリスト・ハンガリー文化センターで開催されており、どなたでも自由に鑑賞できる展覧会となっております

キンスキ・イムレは1901年3月10日にブダペストで生まれ、ユダヤ系知識人の家庭に育ちました。その写真は「ナショナルジオグラフィック」や「アメリカンフォトグラフィー」などの雑誌でも紹介され、写真家としての頭角を現していきましたが、第二次世界大戦の勃発とともにユダヤ人への制裁が強まる中、1943年には強制労働に招集され、それから2年後の1945年、ドイツのザクセンハウゼン収容所へ送られる道中に人生の幕を閉じました。

このように最期は数奇な運命を辿ったキンスキでしたが、現在、彼の写真はアメリカやヨーロッパの名高いギャラリーや個人コレクションに所蔵されており、本展覧会でも、まるで映画のワンシーンに登場するような素敵な写真を観ることができます。また短い生涯の間、若き写真家キンスキ・イムレがファインダーを通してどのようにブダペストを捉えていたかを垣間見ることのできる展覧会です

ハンガリーといえば、ロバート・キャパ、アンリ・カルティエ=ブレッソン、アンドレ・ケルテスなど世界に名だたる写真家を輩出した国です。若くして命を落としたキンスキ・イムレですが、もしその後の人生があったとしたらどのような写真を撮っていたか…。考えずにはいられません。


欠片(かけら)~キンスキ・イムレ写真の世界~は、リスト・ハンガリー文化センター東京にて3月31日(木)まで開催中です



リスト・ハンガリー文化センター東京


●住所

〒106-0045
東京都港区麻布十番3-8-1 1F

●電話番号 03-6459-4931

●会期 2021年12月7日(火)〜 2022年3月31日(木)

●休館日 土・
日・ハンガリーと日本の祝日

●時間 平日10:00 〜 17:00(最終入場16:45)

●入場料 無料

●アクセス

東京メトロ南北線麻布十番駅1番出口、都営大江戸線麻布十番駅7番出口よりいずれも徒歩約10分

●HP https://culture.hu/jp/tokio