SAKURA Artsalon Osaka

株式会社サクラクレパスが運営する絵画教室です。

日曜画材研究『水彩 画面構成・構図を考える』

2016年09月18日 | 一日教室

本日は日曜画材研究の開催日でした!

『水彩 画面構成・構図を考える(名画を分解・構築)』

講師は渡辺聡先生です。


渡辺先生本日もよろしくお願いします!

 

今回の講座は画面構成構図について学んでいきます

午前中は座学で、様々な絵画を例に出しながら講義を行います。

午後からは講義に基づき小作品を制作していきます。

構図とは風景の切り取り方であり、

構成とは作品の総体とも言え、作者の意図を示すものになります。

講習会タイトルにもあるように、名画を「分解・構築」して様々な構成の仕方を解説していきます。

例えば、

三角形の構図には「安定感」や「静か」といった印象があります。

また、逆三角形の構図にすると「非安定」や「動き」、「不安」といった三角形とは逆の印象を受けます。


渡辺先生作成の資料。名画と、それを分解して変化を加えて構成したものを並べています。

 

その他の構成として、

対立の構図 : 緊張感 ・ ドラマティック

囲い込みの構図 : 安心感 ・ 穏やか

といったものがあります

 

「黄金比」についての解説や、黄金分割といった絵画の画面構成の仕方などの説明もありました。

 

続いて小作品制作に入ります。

モチーフ写真にそれより小さく切ったトレーシングペーパーをあて、切り取る構図を決めていきます。

トレーシングペーパーは九分割されてあり、その線上交差点にモチーフがくるように配置します。

元の写真は古民家を少し遠景で捉えており、作品として描くにはパッとしない構図と言えます。

それを切り取ることでちょうどいい構図にして描きます

それぞれ構図が決まれば下描き⇒透明水彩による着彩になります。

この小作品では、講義で解説があったスーラの絵画『グランド・ジャット島の日曜日の午後』を参考に、

風景を「近景・中景・遠景」に分けて色彩の変化を意識しながら描いていきます。

 

渡辺先生も一人ずつ丁寧に指導していきます。

構図・構成といった理論的な作業が一通り決まってくると、あとは普段の水彩技法を活かした

制作に集中していきます。

皆さん少しずつ違った構図になることによって、作者の意志というのが感じられてきます。

 

素敵な作品ができあがりました!


生徒さんの完成作品です。

最後に先生が一人ずつ講評して回り、終了となりました!

皆さまお疲れさまでした

 

次回の画材研究は10/2(日)『物の描き方 初めてのアスファルトと車』です。

 

お申し込みはこちら

残席わずかとなってます!

 

皆さまのご参加、心よりお待ちしております。

(まりも)