講師の田伏 勉(たぶしべん)です
実写 クレパス画P10号
絵になるなんて答えは本当はないのです。フランスの印象派の画家が描いた現場に行くとその場所が絵になったパネルが設置されています。この場所をよく絵にしたもんだと感心します。日本人の風景画家はやはり盆栽的な構図が多いです。それはそれで日本の特色でしょう。上にある写真は私の取材したフランスの小さな城と作品にしたP10号のクレパス画です。
よく見比べてみてください、写真のまま写してはいません、まず城を大きく、木の影は黒色でなく青や赤が入っています。よく観察すると影に対しては実際の色彩と違い透明色の好きな色彩にアレンジしています、そうすることにより、より自分のイメージに近くなると思います。
絵になるとは相手側の問題ではなく、描くほうの気持ちの問題でしょうね、はじめは写真のような描写がうまい作品と解釈するでしょうがキャリアを積んでくるといろんな作品と出会い好みも変わってきます、絵を見る力も上達が必要です。最初から抽象画を好む人も少ないでしょう、しかし、写すだけの作品も徹底すればそれはまた芸術です。
自由ほど難しいですよね・・・・こうしろと言われるほうが楽ですがやはりそれは本当の創作の喜びにはつながりません。やはり自由で行かなきゃね・・・