みなさま、こんにちは!(^^)!
本日は、日曜アートセミナー「完成直前にやること~テクスチャーから導く創造」が開講されています。
講師は、弓手研平先生。
まずは、今日の講習会の鍵となります・・・「テクスチャー(表面の質感)」からイメージを膨らませる・・・
ということについてお話がありました。
時代は、旧石器時代にさかのぼります。。。
「この時代は、狩りをして暮らしていました。
獲物が捕れる日もあれば、捕れない日もあったと思います。そんな時に 岩肌を眺めて
動物のお腹のように見えて・・・なんてことがあったかもしれません。笑
食べた動物の骨を焼いて食べたりしてたようですが、焼いた骨は、現代で言うアイボリーブラック・・・絵具になり・・・
それを使って岩肌に描いたのが、ラスコーの壁画・・・絵画のはじまりと言われています。」
みなさん、興味津々で耳を傾けられていました。
「午前中は、
ラスコーの壁画が描かれたような 岩肌の質感を 水彩紙、キャンバスの上に 創るというイメージで、
下地作りをしていきます。」
先生が、制作された下地段階の作品です。
絵具の層、砂の層を 何層にも重ねて、作られた下地です。
「砂の層を間に 挟むことで、紙やすりで削った時に、ストッパーとなり
下の色が出てきて また違う表情を見せてくれます。」
先生が制作途中の作品でデモンストレーションです。
「これ、なに見えてきませんか?」という先生の問いかけに・・・
踊ってる人!ムカデ!
・・・といろんな声が飛び交いました
皆さん、早くも 絵肌からイメージを膨らませる準備万端のようです
木炭で先生が描いたのは・・・「海老」です。
「さらにぺーパーで削ったりしたら、また違う表情になってきますね。これを繰り返してじっくりと制作を進めていきます」
いよいよ下地作りスタート!!!!
絵具をコテコテ・・・ドライヤーで乾かし・・・
砂をコテコテ・・・ドライヤーで乾かし・・・・
面白い下地が出来てきました。
ずっしり重たくなってきました・・・笑。
ずらりと並びました
ここで、下地の合評です☆
「普段やってはいけない合評をします」と弓手先生。 笑
この講習会の目玉の一つであります。
下地の状態で合評を行い
何を描いていくのか・・・というアドバイスを先生からおひとりずつして頂く時間です
モチーフ写真や、静物を用いて、アドバイスが行われました。
「写真や静物を参考にするのもいいですが、マチエール(絵肌)に流される感覚を味わっていただくことも
大切ですね。
あと、自分の見方とは違う見方の意見を聞くことも、イメージを広げていくことに大切なことかな、と思います」
先生からのアドバイスです。
午後から、いよいよ下地から引き出されたイメージで、制作スタート!!!
削ったり・・・・
引っ掻いたり・・・
絵具を流したり・・・
完成間近・・・・
ここで先生から・・・
「今できている画面をもう一度改めて見てみましょう・・・。」
例えばこのラスコーの壁画の牛・・・頭の方より、お尻の方のマチエールが魅力的ですね。
頭の方を思い切ってぺーパーで削ってみたらどうでしょう・・・・」
「こちらのグラス・・・とても綺麗ですね。これに墨を流したらどうなるでしょう」
「風景の一部だけ残して削ってみたら・・・」
完成直前・・・教室がどんどん賑やかな音に包まれてきました!!!!
どんどん魅力的な作品が生まれてきました!!
最後の合評です☆
「仕上げの段階になるにつれて、大胆にと言いました、見事に教室の音(削ったり、擦ったり)が賑やかになってきましたね。笑」
と嬉しそうな弓手先生でした(^^)
テクスチャーをいかした面白い作品がたくさん生まれました♪
このような一日講習会は、会員様以外の方でも受講していただけます。
講習会の予定は、 コチラ から・・・
みなさまのご参加をお待ちしております。
(歌姫)