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四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

南の川から(気まぐれダイアリー)6月12日

2024-06-12 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

  おはようございます。四万十は、晴れ。

梅雨晴れ3日目の朝の川は、無風。

スベスベの水面を、笹濁りの水がゆっくり流れていきます。

足元の川原は、草ぼうぼう。無精ひげを生やしたヒトのように。

しばらく大きな増水がない(沈下橋をこえるほどの)川は、

暴れ水に洗われてないので、水は濁りやすく、川原は草が生えホーダイなのです。

 

「被害もあるけど、大水出るということは自然にとったら必要なことなんよ。

川はいっとき濁るけんど、そのあとかならず澄んできよる。

そしたら、川の石には新しいコケがつく、これも大事なことよ」野村春松

 

さて、この梅雨は、川を(川底まで)洗うほどの大水がでるかな?どうかな?と

ぽけっと沈下橋から空をながめていたら、青空は、みるみるうちに曇っていきました。

今日の最低気温は、18、8度。

 

 最高気温30、5度。午後は、晴れ。

モクモク白い雲がうかぶ青空から、夏のさきがけのような強い陽ざしが照りつけます。

なまぬるい南風に、白百合の花が、ユラユラ揺れてます。夏ですねぇ。

もうすぐ真夏、裸族の季節。

お腹をへこめねば、と川沿いの細道を、1時間ほどヨタヨタと走りました。

だれっちゃとおらん(動物のほうがおおい)せまい道を、汗をカキカキ走っていくと、

日傘をさし、シックな黒いワンピースを着た、

細面の青白い顔にマスクをした若い女の子が、前からあるいてきました。

ん?原宿のほうが似合いそうな女の子が?何故こんなところに?

 

かるく会釈をしてすれちがった僕は、その女の子もすがたに、

子供のころに流行った、口裂け女のことを思い出して、聞いてみたくなりました。

まさか、口裂けてないですよね、と。

(そういえば、こっくりさんも流行ってましたなぁ。今でも、やってる人っているのかな)。

そして、おんちゃんは(僕は)、Tシャツを着ていてよかった、よかったと胸をなでおろしたのでした。

夏は、上半身ハダカで走っているコトも多いので。

 

閑話休題。走り終えたあとは、岩の斜面から湧きでる水を、ゴクゴク飲みました。

ぷはーっ!生きかえる!石清水は、先日の大雨の影響がまだのこっているのでしょう、

まだ、ほんの少し土臭さが混じってますが、不自由なく美味い水が飲めるコトが、なんともうれしくありがたい。

(春先の水が、一番スッキリとして美味し)

 

「簡単にいうと、いま地球に存在する飲料水にたいして地球上で生活する人間の数が多すぎて、

すでに世界には清潔な水が手に入らない人が9億人近くいる。

このままでいくと10年後、20年後にはこの数が加速度的に増えていく、ということがはっきりしている。

2008年の世界の人口は67億人。

国連の統計によると2025年には80億人に増加するという。

また水不足で不自由な生活を強いられている人の数は、2025年には55億人に達すると推算されている」

「水惑星の旅」椎名誠著

ブルーゴールドと呼ばれる水。

21世紀は、水(ブルーゴールド)をめぐる争いの世紀になるだろう、といわれてます。

ノルウェー、カナダ、アイスランド、ブラジル、インドネシア、ニュージーランド、そして日本。

水資源に恵まれた国に暮らしていると、水の危機を、どこか他人事のように思ってしまいます。

(僕個人は、豪州の焼けつくアウトバックを旅したとき、身をもって水の大切さを知りましたが)

 

世界の人口がふえれば、1人あたりが使える水の量はへる。

水の汚染がすすめば、人間にとって使える水はへる。

(この国でも)安全で美味しい水が飲めなくなる日常は、遠い未来のコトではないのかもしれません。



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