アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

南の川から(気まぐれダイアリー)7月15日

2024-07-15 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

 おはようございます。四万十は、今日も雨(3日目)。

シトシト小雨が降る海の日の朝です。じとじと。

ダラダラと降ったり止んだりの長雨に、ココロが雨漏りしそうな朝は、

ラジオを消し、ベランダで胡坐を組み、何も考えずに、何度も大きく深呼吸してスタートです。ふぅ~。

今日の最低気温は、23、5度。

四万十川の水位は、平水+1メーター(川登→)。カヌーで長距離をくだるには、悪くない水量です。

 

 最高気温27、8度。午後は、雨ときどき曇り。

降ったり、止んだりの雨にとまどうように、セミも、鳴いたり、鳴きやんだり。

「そろそろ止まないかなぁ・・・」。夕方、グレーの雨空をながめていると、

ん?前にもおなじようなキブンで夏の雨空をながめていたコトがあったな、と思う。

記憶をたどる。「ああそうか、初めて四万十を旅した夏だ」と思いだした。

 

四万十旅日記より

「今日も夏の雨やまず。

雨にとじこめられて4日目。沈下橋の川原のテントのなかは、カビが生えそう。パンツにも。

もっと青空を!光りを!

テント前にはった小さなタープのしたで、雨音をBGMに、ウイスキーをなめ、本を読む。

目のまえの四万十川は、笹色の水がザァザァと音をたて、足早に流れている。

 

読書にあきれば、銀マットにうつぶせになり、短パンとTシャツをめくり、火をつけた灸を腰のつぼにON。

「せんねん灸」。かんたんセルフお灸は、軽い腰痛もちの旅人には欠かせない一品だ。

あうっ!最後にやってくる、痛いような熱さがナントモタマラナイ。

同時に5個ぐらいで一気に攻めたいところだが、1人では2個すえるのがせいぜいだ。

今回は、レギュラーを使用。次回は、よりハードな「にんにく」ってヤツにチャレンジして、もだえ苦しもう。

 

お灸をすえると、ほんの少し腰がラクになった。マットのうえで胡坐を組んだ。

そして、タープからしたたり落ちる雨粒をながめながら思った。

いったいここでナニしてんだろ・・・。そもそもナンデ旅なんかしているんだろ・・・と。

でも、うつむいていても腹はへる。もう、考えるのはやめよう、バカは死んでもなおらないのだ。

さぁ、魚肉ソーセージ入りのサッポロ一番でもつくろう。明日は晴れるとイイな。カヌーで川をくだりたいな」

 

あの時は川原のテントのなかから、今は(四万十の)借家のベランダから、旅の途中の青空をさがしている。