金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【将棋】 いよいよ将棋界も年度末 2020年度も見所満載!

2020-03-27 07:04:47 | 将棋

 いよいよ将棋界も年度末を迎えます。2019年度を振り返ると、まずは豊島名人・竜王の誕生を挙げなければなりません。この2大タイトルの独占は、谷川・羽生・森内という歴代の永世名人のみが達成しており、豊島名人・竜王は4人目の快挙でありました。

 しかし、防衛戦として迎えた棋聖戦と王位戦では、ともに防衛に失敗し、「天下統一」のレベルには届かず。依然として、将棋界は戦国時代の只中にあり、その中で、昨日、王将戦七番勝負の激戦を制して、棋王・棋聖・王将を堅持する渡辺明三冠が年度明けの名人戦に登場、まさに豊島名人・竜王との天下分け目の闘いに臨むことになります。名人戦では久々の大物対決となりました。今後の将棋界の趨勢を占う大一番であります。

 また、この二人を追いかける1番手としては、昨年に叡王・王座を奪取した永瀬二冠が挙げられます。天下統一を目指す豊島名人・竜王とは、4月から名人戦と並行して行われる叡王戦で対することになります。ちなみに、豊島名人・竜王は、まるで武田・毛利と同時に戦う織田信長のようですね。

 それから木村王位について。昨年夏、中高年の星、木村一基九段が遂に王位を奪取、初のタイトル獲得となりました。この勝利に勇気づけられた世の中高年オジサンがどれだけ多かったことか。今年は何としても初防衛に成功してほしいものです。信長や松永弾正に屈しなかった「雑賀衆」のように、逞しく勝ち残ってほしいと思います。

 そして最後に藤井聡太七段3年連続の勝率8割超えは大偉業であり、すでにトップ棋士の仲間に入っていると言えます。2020年度はいよいよ初タイトル奪取と、名人・竜王戦における着実な昇級(B級2組⇒B級1組への昇級と竜王3組⇒2組への昇級)が注目されがちですが、マスコミが騒いでいる最年少タイトルには殆ど意味がありませんので、むしろ、豊島・渡辺・永瀬といった頂点に輝く棋士たちと、力と力の激しい闘いを見せて欲しいと思います。


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