金融マーケットと馬に関する説法話

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【A級順位戦 最終一斉対局】 豊島将之九段が藤井聡太名人への挑戦権獲得!

2024-03-05 02:13:38 | 将棋

 2月29日(木)に静岡県静岡市の「浮月楼」で行われたA級順位戦の最終一斉対局の結果、豊島将之九段が7勝2敗で単独トップとなり、4月から始まる第82期名人戦七番勝負への挑戦権を獲得しました。

 豊島将之九段は、最終局で菅井竜也八段との直接対決を96手で快勝4期ぶりの名人復位を期して、藤井聡太名人と闘うことになります。

 

 

 また、熾烈を極めた「A級残留争い」については、3勝5敗同士だった斎藤慎太郎八段佐々木勇気八段との直接対決で勝った佐々木八段が残留負けた斎藤八段がB級1組へ陥落となりました。そして、渡辺明九段との最終対局に敗れた広瀬章人九段が3勝6敗となり、2人目の陥落者に決定。この2人目については、各対局が進むにつれて、佐々木八段か、中村太地八段か、あるいは稲葉陽八段かと、目まぐるしく情勢が変化していきましたが、最終的には3勝6敗が2名となって広瀬八段の陥落となりました。まさに、最後まで熾烈な闘いとなった「将棋界で一番長い日」でありました。

 

 ところで、現在タイトル八冠を独占している藤井聡太名人に対して、拮抗した七番勝負に持ち込める棋士は多くありません。あえて言えば、現在棋王戦五番勝負に臨んでいる伊藤匠七段、また朝日杯将棋オープン戦の決勝で藤井聡太八冠を破って優勝した永瀬拓矢九段、そして今回名人挑戦者に決まった豊島将之九段の3名だと思います。

 豊島将之九段は、もともとは藤井聡太八冠の「天敵」と言われた存在。あの頃は、序盤戦での構想力の差で、藤井聡太棋士を圧倒しておりました。その後は藤井聡太八冠が序盤戦での研究を進めるに従い、その優位性を失って勝てなくなってしまいましたが、ここへきて豊島九段は、かつては扱わなかった振り飛車研究なども進めてきており、この名人戦七番勝負では「新機軸」を見せてくれると期待しています

 

 そろそろ、タイトル戦で藤井聡太八冠が負ける七番勝負も見てみたいと思うのは、将棋ファンとして贅沢な希望でありましょうか。

 さすがに、ずっと同じ人が勝ち続けてしまうと「アンチ」の血が騒ぎ出します。あまりに強すぎると現役時代の「北の湖」「朝青龍」と同じく、多くのファンは「アンチ」に回ることになりますから、そろそろ新時代を期待させる「貴乃花」「白鵬」のような棋士が出てくることを期待したいと思います。 

 

 


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