10月2日(水)に大井競馬場で行われた3歳ダート三冠レース最終戦、ジャパンダートクラシック(GⅠ:ダート2000m)は、圧倒的1番人気に推されたリアルスティール産駒フォーエバーヤングが1馬身1/4差で完勝。これで国内外合わせて重賞5勝目となりました。
レースでは、フォーエバーヤングの坂井瑠星騎手が好スタートから2番手追走を選択。1コーナー手前から武豊騎手騎乗のサンライズジパングが外から並びかけてプレッシャーをかけますが、フォーエバーヤングも坂井瑠星騎手も全く動じず、持ったままで2番手の位置を進みます。逃げたカシマエスパーダのペースは淀みなく厳しい流れ。前に居る馬たちにとって、けして楽な展開ではありませんでした。
直線に入ると、2番手からフォーエバーヤングが早め先頭に立ちます。3番手にいたサンライズジパング、2番人気のラムジェットが厳しい流れの中で伸び悩む中、大外から中団にいたミッキーファイトが猛然と迫ってきます。これを見て、坂井瑠星騎手がムチを入れるとフォーエバーヤングがもう一度スピードを加速、追いすがるミッキーファイトの脚色が同じになってしまい差が詰まりません。フォーエバーヤングがそのまま1馬身1/4差をつけて完勝。ダート良の勝ちタイムは2分4秒1。2着ミッキーファイトから5馬身差の3着にサンライズジパング、1馬身差の4着がラムジェット、さらに3/4馬身差の5着には高知のシンメデージー。
勝ったフォーエバーヤングは、5月4日の米国ケンタッキーダービー(GⅠ)3着以来のレースで、矢作芳人調教師によれば「八分の出来」。それでこの内容での勝利ですから、国内3歳勢との力の差は歴然だったということ。
このあとは、いよいよ11月2日(土)の米国ブリーダーズカップクラシック(GⅠ)でダート世界一を目指すことになります。また、このレースでは、現在の日本のダートチャンピオンであり、世界のダート界でもトップホースとして君臨する7歳牡馬ウシュバテソーロと雌雄を決する場でもあります。
今から11月2日が待ち遠しくてなりません!