将棋の王座戦五番勝負への挑戦者決定戦が、8月4日（金）に関西将棋会館で行われ、藤井聡太七冠が豊島将之九段との激闘を159手で制して、王座タイトルへの挑戦権を獲得いたしました。
戦型は想定されていたどおり、雁木模様からガップリ四つに組む展開に。この二人の対局は急戦になるケースも多いのですが、この日の対局は双方ともに慎重なスタンス。それだけ、歴史的な一局との認識で一致しているのでしょう。戦いの火ぶたが切られたのは夕刻に入ってから。藤井聡太七冠が角を切捨て、中央から飛車が敵陣深く攻め入ります。そのまま手を緩めることなく攻め続け、途中逆転を許す場面もありましたが、一気に押し切る形で勝利となりました。
この結果、藤井聡太七冠は、永瀬拓矢王座との王座戦五番勝負に臨むことになりました。藤井聡太七冠は、現在進行中の王位戦七番勝負でも3勝0敗と大きく勝ち越しており、これを防衛すれば、次の王座戦五番勝負にて、将棋界初のタイトル八冠独占という偉業を目指すことになります。将棋界注目の王座戦五番勝負は、8月下旬から9月にかけて行われます。
藤井聡太七冠は、初タイトル奪取となった2020年の棋聖戦以来、タイトル戦では負け知らずの16連勝中。この勢いを永瀬王座が止めることができるのか？ それとも、挑戦者の藤井聡太七冠が史上初の八冠達成を成し遂げるのか？
激闘必至のタイトル戦になると思います。
