金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【英エリザベス女王の国葬】 ご逝去されてから10日後の国葬 手際の良さに脱帽!

2022-09-22 05:39:42 | 金融マーケット

 9月19日(月)に英エリザベス女王の国葬が執り行われました。世界各地で生中継されていましたので、世界中で10億人近くの人がこの葬儀を見守ったそうであります。

 それにしても、逝去されたのが9月9日(金)でしたから、たったの10日後でこの世紀の大イベントを実現したことになります。確か「ロンドン橋落ちた」という合言葉が以前から用意されていたそうですから、いざという時のためのマニュアルは十分に整備されていたのだと思います。しかし、イベントの下準備はもちろんのこと、弔問客が全世界から集まりますので、どの国のどの方に声をかけるかなどは、時代の変遷とともに、マニュアルそのものを最新のモノに修正し続けないと使い物になりません。

 もちろん、会場やスタッフなどの手当は、すべての国事を後回しにする最優先事項になると思いますので、考える余地などなくて、比較的簡単なのかもしれませんが、それにしても10日後、すなわち準備期間は9日間しかないのに、こんなことを実現できるプロジェクト事務局の力量の凄さに脱帽してしまいます。そして、イベントそのものの豪華さは、さすが全英帝国の底力を見せつけられた気分で、本当に素晴らしい式典でありました。

 

 私も企業の中で、「総務部担当役員」という地位にいたことがあり、昔の社長が亡くなった時の「社葬」を担当したことがあります。一般的な事例では、亡くなってから3~4か月後くらいの時期に、都内の有名ホテルの大きな会場を取って執り行うのですが、それでも、ご家族の意向を確認しながら、どういった趣向で執り行うか、取引先の誰を呼ぶかなど、時間が足りない中で大変気を遣う仕事だった記憶があります。間違っても、「呼び忘れ」「呼んではいけない人を呼んでしまう」などの失敗が許されないイベントなので、スタッフ一同緊張しっぱなしなのであります。

 それを、国家レベルで、しかも人気が高かったエリザベス女王の葬儀を、9日間で準備を整わせるということに、とても信じられないという気持ちが湧いてきます。ここでもまた、大英帝国の底力を見せてもらった気が致します。

 

 ちなみに、来週の9月27日には、わが国でも、故安倍元総理の国葬が執り行われることになります。岸田首相は、英エリザベス女王の国葬生中継を、背筋が凍る想いで観ていたことと思います。

 もちろん、わが国の国葬は全世界で生中継などが配信される訳ではありませんが、どうしても、スケールや荘厳さの格差はもちろんのこと、イベントそのものの手際の差が出ることは、間違いないと思います。

 さすがに警備体制は万全そうなのですが、イベントそのものは大変退屈なものになることは覚悟致しましょう。国としての底力が透けて見えてしまうイベントですので、何とか手際よく素早く終了させてほしいと祈るばかりであります。

 

 あ、そうそう、国葬を反対する人たちに一言。

 皆さんにとっても、今回の国葬は、とっとと終了させる方が好都合なんだと思いますから、せめて、反対デモなんかはしないでほしいと思います。皆さんが進行を邪魔すると、いつまでも長々と式典が終わらず、各国から不満が出たりすることになると思います。イベントの不手際の責任を押し付けられたくなかったら、そのあたり、よろしくお願いいたしますね。


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