第91回 東京優駿=日本ダービーが終わり、今週末から新世代の2歳戦が始まります。
正直言ってダービーが終わると、この上ない「脱力感」に襲われてしまうのですが、週明けに「週刊 競馬ブック」あるいは「週刊 Gallop」を購入すると、新世代の新馬戦コーナーのページについ目が行ってしまい、また来年のダービー馬、オークス馬を誰よりも早く見つけるのだ!という強い野心に駆られて、前のめりになっていくのが例年のワタクシの姿。
特に第1週~第2週の東京開催や阪神開催(今年は京都開催)に出てくる2歳勢の中には、POGでも評判になっている将来のクラシック候補、GⅠ候補が目白押しでありますから、この2歳戦を見始めてしまうと、やはり来年のダービー、オークスまで見届けよう!と気持ちに切り替わって参ります。
ご案内のとおり、自分は昨年の秋に「間質性肺炎」という厄介な肺の病気を宣告されてしまったので、いつ病気が急速に悪化して、呼吸器機能を失ってしまってもおかしくない状況におります。そのために、自分なりにそうなった時の覚悟を決めたり、さまざまな「終活」を始めて家族になるべく迷惑をかけないようにと準備をしています。
そんな自分ではありますが、今週末から始まる「2歳戦」を見始めてしまうと、
「何とか、来年のダービーを見届けるまでは生きていたい」
と思ってしまうのであります。
特に、2歳戦の中で「ディープインパクト級」「アーモンドアイ級」「コントレイル級」「イクイノックス級」のようなキラキラした原石を見つけてしまった場合には、もう絶対ダービー見るまで死ねない! ということになる。
日本ダービーやオークスには、そう思いたくなるくらい、本当に不思議な魅力が溢れているのであります。
今週末から、またまた凄い新馬戦が始まります。
特に6月7月デビューの馬の中に「GⅠ馬の原石」が数多く存在します。そしてそれは、けして勝ち馬だけでなく、2着や3着、場合によっては、着外に終わった馬の中にも「原石」が存在するのが6月7月の新馬戦の醍醐味。ぜひご注目を!