金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【2021年生まれ 世代別サイヤーランキング】 最終結果 種牡馬キズナが初の栄冠!

2024-05-28 02:00:57 | 競馬

 

 表題の「2021年生まれ 世代別サイヤーランキング」とは、大激戦だった2023年のJRA2歳リーディングサイヤー争いの続きであります。すなわち、昨年のダービー翌週から始まるJRA新馬戦から、今年のダービー当日までの3歳戦すべてにおける種牡馬成績ランキングを指します。

 「世代別サイヤーランキング」は、産駒一世代だけの種牡馬ランキングなので、ベテランの種牡馬も、新種牡馬も、基本は同じ条件での比較になります。今後の種牡馬トレンドを見ていく上、旬な指標になるもの。

 

 日本ダービーが終わり、本日はいよいよ最終結果の報告です。 

 

 2021年生まれ 世代別サイヤーランキング(2024年5月26日時点)の最終結果は以下のとおり確定いたしました!

 

1位 キズナ           勝利数79勝 AEI 2.48 賞金16億31百万円

2 エピファネイア       勝利数58 AEI 2.34 賞金14億41百万円

3 スワーヴリチャード     勝利数36勝 AEI 2.41 賞金07億81百万円

4位 モーリス          勝利数44勝 AEI 1.63 賞金06億57百万円

5位 ロードカナロア       勝利数50勝 AEI 1.47 賞金06億47百万円

6位 ドルフォン         勝利数39勝 AEI 1.16 賞金05億54百万円

7位 ダイワメジャー       勝利数20勝 AEI 2.03 賞金05億44百万円

8位 リアルスティール      勝利数44勝 AEI 1.40 賞金05億44百万円

9位 ドゥラメンテ        勝利数33勝 AEI 1.12 賞金04億91百万円

10  ブリックスアンドモルタル   勝利数33勝 AEI 1.04 賞金04億56百万円

11  ハービンジャー        勝利数18勝 AEI 1.68 賞金04億36百万円

12位  レイデオロ          勝利数30勝 AEI 0.86 賞金04億23百万円

13位  ニューイヤーズデイ      勝利数38勝 AEI 1.14 賞金04億23百万円

14  パレスマリス         勝利数08勝 AEI14.59  賞金04億05百万円

15  ルーラーシップ        勝利数35勝 AEI 1.36 賞金04億02百万円

16位  ゴールドシップ        勝利数21勝 AEI 1.20 賞金03億44百万円

17  マジェスティックウォリアー  勝利数25勝 AEI 0.87 賞金03億21百万円

18位  リオンディーズ        勝利数15勝 AEI 0.81 賞金02億88百万円

19  シニスターミニスター     勝利数24勝 AEI 1.20 賞金02億77百万円

20位  デクラレーションオブウォー  勝利数16勝 AEI 0.82 賞金02億76百万円

 

 

 

 「2023年の2歳リーディングサイヤー」争いでは最後の最後で、キズナがエピファネイアを大逆転で破りましたが、2024年5月26日までの「2021年生まれ 世代別サイヤーランキング」最終結果でも、ラストの日本ダービーまで、キズナとエピファネイアの大激闘が続きました。

 

 第1位キズナ。順調に勝ち数を79勝まで伸ばすとともに、ついに念願の3歳クラシック制覇を実現しました。ジャスティンミラノが皐月賞を制覇。そしてダービーも2着。またライトバックが桜花賞3着とオークス3着。その他でも、クイーンズウォークのクイーンSジャスティンミラノの共同通信杯シックスペンスのスプリングSジューンテイクの京都新聞杯の重賞制覇があり、獲得賞金は16億円超となって、第2位のエピファネイアに1億9千万円の差をつけて完勝となりました。ここをきっかけに、種牡馬キズナは、ディープインパクトおよびキングカメハメハの跡を継ぐ大種牡馬の道へ飛躍していくのかもしれません。

 

 第2位には、エピファネイア。エピファネイアもステレンボッシュが桜花賞を制覇するとともにオークス2着、そしてダノンデサイルがダービーを制覇獲得賞金14億円超とAEI2.34は、例年であれば「世代別リーディングサイヤー」に輝くはずの素晴らしい成績でした。クラシック勝利以外でも、イフェイオンがフェアリーSダノンデサイルが京成杯ビザンチンドリームがきさらぎ賞を勝ちました。トップのキズナ同様、エピファネイアも次のスーパー種牡馬への道を歩み出したと言って良い成績だと思います。

 

 第3位は、新種牡馬スワーヴリチャード。昨年にレガレイラでGⅠホープフルSコラソンビートでGⅡ京王杯2歳Sを勝ったあとも、スウィープフィートでチューリップ賞を制するなど勢いは止まりませんでした。AEIは2.41トップのキズナのAEI2.48と僅差となっています。スワーヴリチャード産駒は、2世代目も注目であります。

 第4位モーリスは、ダノンマッキンリーがファルコンSを制しました。AEIも1.73と高いレベルを維持していて、一時期よりも安定的に産駒が活躍しています。

 

 新種牡馬の成績を見てみましょう。第3位スワーヴリチャードのほか、第10位ブリックスアンドモルタル第12位レイデオロ第13位ニューイヤーズデイ新種牡馬であり、4頭もベスト15に入る年は珍しい。特にスワーヴリチャードは、勝利数、AEI、賞金額ともに素晴らしい成績スワーヴリチャードは、2023年3月に亡くなった父ハーツクライの後継種牡馬の座を確固たるものにしたと言って良いでしょう。

 

 なお2022年のJRA2歳リーディング第1位で、2023年はJRAリーディングサイヤーに輝いた大種牡馬ドゥラメンテが、今年度は第9位と低迷しました。活躍馬はフラワーCを勝ったミアネーロ青葉賞を勝ったシュガークンくらいで、昨年度までと比較しても寂しい世代となってしまいました。

 

 ちなみに【ご参考データ】として、

2023年 JRA2歳種牡馬成績トップ10位の最終結果 は以下のとおりです。

 

1位 キズナ           勝利数32勝 AEI 1.76 賞金4億42百万円

2 エピファネイア       勝利数33 AEI 1.56 賞金4億15百万円

3 スワーヴリチャード     勝利数25勝 AEI 2.32 賞金4億02百万円

4位 モーリス          勝利数22勝 AEI 1.80 賞金3億38百万円

5位 ドルフィン         勝利数25勝 AEI 1.32 賞金2億70百万円

6 ロードカナロア       勝利数21勝 AEI 1.66 賞金2億69百万円

7 ダイワメジャー       勝利数12勝 AEI 1.71 賞金2億49百万円

8位 リアルスティール      勝利数19勝 AEI 1.68 賞金2億39百万円

9 ブリックスアンドモルタル  勝利数16勝 AEI 1.24 賞金2億21百万円

10  ニューイヤーズデイ      勝利数16勝 AEI 1.18 賞金1億91百万円

 

 

 さて来週からは、「2022年生まれ 世代別サイヤーランキング」=「2024年 2歳リーディングサイヤー」争いが始まります。

 「2024年 2歳リーディングサイヤー」はひとまず2024年末に確定いたしますが、その延長戦として「2022年生まれ 世代別サイヤーランキング」が2025年5月末まで続きます。

 次のスーパー種牡馬の趨勢を占う大事なデータであります。注目して参りましょう!

 

 


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