まずは札幌のキーンランドC。勝ったのは、1番人気のミッキーアイル産駒の4歳牝馬ナムラクレア。好スタートから7番手追走で脚を溜めます。逃げたジョーカプチーノ産駒シナモンスティックの前半3ハロンのラップは35秒3と、重馬場としてもかなりのスロー。直線に入ると、馬場の中央を選択してシナモンスティックが粘りますが、その外からナムラクレアが鮮やかに交わして1馬身差をつけて快勝。重馬場の勝ちタイムは1分9秒9。2着シナモンスティックからハナ差の3着には、5番手から差してきたビッグアーサー産駒トウシンマカオ、クビ差の4着には、3番手からシュバルツカイザー。
勝ったナムラクレアは重賞4勝目。また、9月のGⅠスプリンターズSの最有力候補として名乗りを上げました。なお、上位馬は全て好位を取れていた馬。今日の馬場で、スローな展開だと前々から勝負しないと出番がありませんでした。このレースで、後方の位置取りだったナランフレグやウインマーベルなどは、本番では逆の結果になるかもしれませんので、この結果を持って見限らない方が良いと思います。
そして新潟2歳S。勝ったのは、1番人気のダイワメジャー産駒アスコリピチェーノ。好スタートから5番手追走で脚を溜めます。逃げたジャスタウェイ産駒ショウナンマヌエラの前半3ハロンのラップは35秒4と超スローペースに。直線に入ると、ショウナンマヌエラが逃げ粘りますが、残り200mのところで、馬場の中央からアスコリピチェーノが抜け出して、そのまま1馬身差で快勝。良の勝ちタイムは1分33秒8。2着ショウナンマヌエラから1馬身差の3着には、7番手から追い込んできたリアルインパクト産駒クリーンエア。
勝ったアスコリピチェーノは、デビューから2連勝で重賞勝利。このレースの上り3ハロンが33秒3で、6月24日の東京の新馬戦でも上り3ハロンが33秒3でしたから、2レース続けてダントツの切れ味を見せてくれました。距離はマイルが丁度よいと思いますが、距離を伸ばしても大丈夫そう。それにしても、今年の2歳牝馬路線は、ボンドガールといい、ダイワメジャー産駒に集中して凄い馬が出てきます。
2着のショウナンマヌエラは、前半を超スローに落とせたことが好走の要因。次は、危険な人気馬になりそう。一方、3着のクリーンエアは、デビュー戦での鮮やかな差し脚と合わせて、この馬は次走も楽しみな存在だと思います。距離も1800mくらいは持ちそう。