アスレチックス藤浪晋太郎投手(29)がトレードで、ア・リーグ東地区首位に立っているオリオールズに電撃移籍することが決まりました。
藤浪投手は、昨オフにポスティングシステムを使用して阪神からアスレチックスに移籍。メジャー1年目の今季は34試合登板で5勝8敗3ホールド、防御率8・57の成績を残しています。開幕から1カ月は先発として制球難に苦み、防御率10点台超の時期が長らく続きましたが、中継ぎに配置転換されてからは徐々に安定、6月以降は19回1/3を投げて20奪三振、防御率3・26。6月20日から11試合連続無四球を続けていました。
7月の月間成績は7試合登板で2勝1敗1ホールド、防御率2・25。トレード期限の8月1日を前に、強豪ぞろいのア・リーグ東地区で単独首位に浮上したオリオールズが、中継ぎ右腕として白羽の矢を立てた形です。
制球が定まらなかった藤浪投手にとって、優勝の可能性がないアスレチックスは、登板チャンスを与え続けてくれるという意味で、まさに絶好の訓練の場でした。その結果、中継ぎやセットアッパーを続ける中で、藤浪投手にとって最も大切な『投球感覚』が研ぎ澄まされていき、洗練されていって、コントロールの不安が消えつつあります。
オリオールズに移籍した後は、優勝を争う戦いが一戦一戦続きますので、もう、あの荒れ球は許してもらえません。しかし、そんな不安は横に置いて、ワタクシは藤浪晋太郎投手を全力で応援したい。
ここまでの苦渋に満ちたプロ野球人生を、一気に逆転勝利にもっていく千載一遇のチャンスであります。
ここで踏ん張らなくて、いつ踏ん張るのか⁉
跳べ! 藤浪晋太郎‼