まずは中京のCBC賞。勝ったのは、フロステッド産駒の4歳牡馬ジャスパークローネ。好スタートからスピードを活かした逃げへ。前半3ハロンのラップは33秒7と絶妙のペースに。直線に入ってもスピードは緩まず、そのまま逃げ切りを図ります。3番手からロードカナロア産駒サンキューユウガが迫りますが、これに1/2馬身差をつけて快勝。良の勝ちタイムは1分7秒2。2着サンキューユウガ、2馬身差の3着には、5番手からディープインパクト産駒スマートクラージュ、3/4馬身差の4着には、中団から差してきたドリームジャーニー産駒トゥラヴェスーラ。
勝ったジャスパークローネは、嬉しい重賞初勝利。開幕週の中京芝を味方に、自らのスピードで行き切った勝利。西村淳也騎手の好騎乗が光りました。2着のサンキューユウガは惜しい2着。好位からレース運びは完璧でしたが、今日は勝ち馬が強かった。3着のスマートクラージュも地力のあるところを見せましたが、今回はもっと前にいないと勝負になりませんでした。
1番人気のマッドクールは、好スタートから3番手を進んでいたので敗因が判りません。初の58.5㎏が厳しかったのか、それとも本調子でなかったのか。2番人気のエイシンスポッターは、このレースを最後方から差すのは無理でした。やはり、開幕週でパンパンの良馬場だったことが敗因。ここは参考外で良いと思います。
そして福島のラジオNIKKEI賞。勝ったのは、ディープブリランテ産駒エルトンバローズ。好スタートから4番手追走へ。逃げたグラニットの前半1000mのラップは59秒6で、馬場の良い福島としては緩めのペースに。直線に入るとまず、2番手からスクリーンヒーロー産駒シルトホルンが先頭に立ちますが、その外からエルトンバローズがこれを交わして先頭に立ちます。後方から馬群を縫って、1番人気のレーベンスティールが猛然と迫ってきますが、これも先頭には届かず、エルトンバローズが1/2馬身差で快勝。良の勝ちタイムは1分46秒9。2着にはシルトホルン、ハナ差の3着にレーベンスティール、1馬身差の4着にはモーリス産駒バルサムノート、2馬身差の5着にジャスタウェイ産駒コレペティトール。
勝ったエルトンバローズは、これで4月の未勝利戦から3連勝で重賞初制覇。秋に向けて意義ある賞金を加算できました。レースセンスが良いので、中長距離で活躍できると思います。2着のシルトホルンは、好位2番手を取ったことが好走要因。この馬も地力をつけていけば、秋以降が楽しみであります。
1番人気で3着に敗れたレーベンスティールですが、この馬が1番強い内容でした。今回の競馬で外枠から好位を取るのは難しく、中団後方待機となったのは仕方ありません。そこから馬群を捌いての惜しい3着でしたので、力は見せることが出来ました。このレースで、脚を余らせて2着に敗れたフィエールマンを思い出します。惜しむらくは、3着では賞金加算が出来ないこと。これで、夏から秋の出走スケジュールを見直さないといけなくなりました。3歳重賞路線の有力候補なだけに、悔しい結果となりました。