日本語の慣用句として、よく『猫の手も借りたい』などと言われることがありますが、これは、ほとんど役に立たないと思われる『猫の手』でも良いから、手伝って欲しいという意味で使われます。
でも、こんなことを口走る人は、本当の猫の手のパワーを知らないとしか思えません。
我が家のもなか姫は、家の中に迷い込んできた藪蚊とか、小さな蛾などは、飛んでいるところを猫パンチ1回で撃ち落としてしまいます。トンデモナイ動体視力と、トンデモナイ運動神経が為せる技でありまして、もの凄い必殺技なのです。
また、もしゴキブリなどが家の中で発見されたりすると、箪笥の陰に隠れようとも、ソファーの裏側に隠れようとも、猟犬のポインターのように、何時間でもゴキブリを睨み続けて、根負けしたゴキブリが翌朝には『ショック死』状態で発見されることになります。
相手からすると、もう逃げられない、ダメだ・・と、メンタル面で追い詰められてしまうほど、その追い込み方が厳しいのです。人間にしてみれば、自分の身体の何倍もあるティラノサウルスに追いかけられて、ずっと追い詰められたら、同じようにショック死するでしょう。そのくらい、虫たちにとって、猫という存在は恐ろしいのであります。
というように、『猫の手も借りたい』などと言うことは、もう止めにしないといけません。
前にも申し上げたとおり、『万物の霊長』とか『球界の盟主』とかと同様、人間の厚かましさ、尊大さ、思い上がりから来る慣用句なのであります。もう、使用禁止に致しましょう。